「美人薄命」という言葉がある。
美人は病弱で早死にする人が多いという意味である。
病弱でなくても、ブスに妬まれて殺されたり、三角関係になりやすくて事件に巻き込まれたりして、若死にすることはありそうだ。
実際サスペンスドラマではそうなる。
しかし、現実の世界をよく見まわしてみよう。
長生きした、あるいは長生きしている美人は山ほどいる。
エリザベス・テイラー、原節子、山本富士子、若尾文子、ソフィア・ローレンなど、このブログ取り上げた内外の美人はみんな長生きである。
それではなぜ「美人薄命」という言葉が生まれたのであろうか。
ある俗説では、ブスの願いとして「美人はせめて若死にしてほしい」というものがあり、それが実際には少数の夭折した美人を率的に勝手に増幅したかららしい。
もう一つの見方として、若くして死んだ美人は、加齢による劣化や老醜をさらすことなく美しいままの肖像やイメージが残るので、「美」と「薄命」が結びつく、ということを挙げることができる。
日本の作家には自殺や病気によって若死にした者が多いので、「イケメン作家薄命」ということが言える。
これもまた容貌の劣化や老醜をさらすことなく若くハンサムなイメージだけを遺したことの効果である。
とにかく客観的事実として、美人が若死にするというデータはない。
ただし、少数の若死にした美人の中には、その美人度が分不相応に増幅されている人がいるように思われる。
たとえば、27歳で白血病で亡くなった夏目雅子(1957-1985)は確かにかなり高度の美人だが、原節子、山本富士子、吉永小百合、松坂慶子を美人格付け的にAAAとし、若尾文子や佐久間良子や栗原小巻をAAとするなら、夏目雅子はどうみてもAAAのレベルにはなく、AAの少し下、要するにAレベルであるように思われる。よくて沢口靖子、加賀まりこレベルであろう。
しかし、昭和の美人ランキングでは夏目はいつも上位に登場し、美人格付けのAAAとAAの間ぐらい、場合によってはAAAに届くレベルに見られるのは心外である。
たしかに綺麗だよ、彼女は。
でも、やはり若くて綺麗な肖像しか残さなかったことが美人のイメージを増幅しているんだよね。
あるいは、日本人特有の「判官びいき」というやつか?
とりあえず、夏目さんの画像をupしておきます。


たしかに綺麗だが、はたしてAAAの美人たちに及ぶであろうか?
なお、次の人の意見を参照されたい。
http://ameblo.jp/nanacuba/entry-11902730148.html