『福田村事件』見て来ました。

関東大震災から100年、井浦新、田中麗奈　永山瑛太ら出演『福田村事件』予告編【2023年9月1日公開】


シネマテークたかさきにて期間限定字幕付き上映で見て来ました。
年配の方が多かったかな。

関東大震災の後に起きた朝鮮人虐殺事件のひとつ。
先月、新聞記事に自分が生まれ育った地元でもそういうことがあったのだと出ていて、
大変驚いた。
今迄生きて来て話題になった事もない。
なので、この映画が字幕付き上映があると知り、今回見てきたわけです。

福田村とは何処か?
現在の千葉県野田市。
こちらも一時家を購入しようかと話が出ていたところ。

震災後のデマにより、約6000名の朝鮮人が殺された。
但し、この福田村事件の被害者たちは四国香川からやって来た薬行商人の一行のうち10名。
方言もあるし、言葉の抑揚も違ったことから、福田村の住民には聴き取りにくく、
朝鮮人とみなされ、殺害される。

なんで。。。なんで。。。泣きながらつぶやく少年。

この事件の犯人たちは元は普通の村人。
朝鮮人が井戸に毒を入れた、強盗に入った、強姦された、殺された。。というデマが流されなければ、
国からの、自警団を結成し地元を守れとかの触書が無ければ、
こんな事にはならなかったんだろう。

集団による暴力には抑止力が無い。
震災後4.5日で6000人。
中には日本人、中国人も。
それも実際の数なのかどうか。

この事件の受刑者たちは昭和天皇即位の大赦によって放免。
被害者たちの遺体は川に流され、被差別部落の住民達だったのでこちらも大事には出来ず。
この事件が掘り起こされ、慰霊祭が行われるようになったのは近年になってから。

映画は戦中の生々しい話もあり、
その事件に行きつくまでの人間模様も状況も多種多様。
当時有り得ただろうものの、自由さに共感できなかった。