玉川二丁目（３）

玉川二丁目にある大型マンション内公園の藤棚。



このマンションも下福島公園と同様、
かつてあった大日本紡績株式会社福島工場の跡地のようです。



「大阪市全地図」明治35年。

「ユニチカ百年史－大日本紡績の誕生と摂津紡績」

「日本紡績」という名前で設立され、他社との合併で社名変更。
福島工場がこの地に作られたのは明治29年。
当時は「野狐がさまよう寂しい所であった」と記されています。



「イロハ引早わかり大大阪市街新地圖」昭和14年。
赤い文字は市電の路線と電停だと思います。
下福島公園の開園は昭和17年です。

かつては近郊農村だった下福島あたりも次第に市街地化し
工場の拡大が困難となったため、福島工場は閉鎖されました。

この地図を見ると、かなり広い敷地だったようですねぇ。
環状線の線路近くまである。
公園以外にも大阪厚生年金病院や玉川小学校、
高層マンションの大阪福島タワー（以前は大阪日産でした）あたりまでかな。

大阪福島タワー付近の住宅街の間に古い背の高い煉瓦壁が残っています。
大日本紡績時代の塀の跡かな？と思っているのですが
どうでしょうか。

※「福島区の花　のだふじ」

※「福島区の風景・街並み」