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ピタゴラ「不思議」スイッチ

ヘタレ霊能者朋(tomo)の幼い頃からの心霊体験話をここで載せています。

摩訶不思議補足   くまの中将 

2008-04-04 10:03:22 | 摩訶不思議100物語 & 補足
こんばんは。

ぬいぐるみの話でどうしても書きたいことがあったので、三段目に行きます。

小学校2年生の時、私はぬいぐるみフリークでした。兄がどこからか拾ってきたぬいぐるみまで大事にして、枕元に全て並べて、数を数えないと眠れない状態でした。
そんな私と小学校6年生の兄の取り合いになったのは、がたいのしっかりした、「くまの中将」というぬいぐるみでした。彼は、乗ってよし、馬役にも耐え、非常に私たち兄妹の愛着を一身に受けておりました。
なので、しょっちゅう私たちの喧嘩の原因になっており、母はかなり金切り声で私たちを叱りましたが、私たちは一歩も譲りませんでした。

ある朝、派手な喧嘩をやらかした私たちは、小学校に向かいました。
私もボコボコ、兄も咬まれてえらいことに・・・・・・



・・・・・・・小学校から帰るのが早いのは私。
帰ってきて最初に中将を探しました。見当たりません。おかーさーんと言いかけて、母のミシン台の上を見ました。

新しく作った子供用枕が二つ・・・・・・・・・

母は、これまでに見たことの無い笑顔でこう答えました。

「どう?新しい枕」

「ねぇ、中将は?中将はどこに行ったの?」

「何言っているの?中将はいるじゃない?」

「えっどこなの、探したけれど居ないよ」

「馬鹿ねえ、中将はそこにいるじゃない」

と母の指したところは、新しい子供用の枕。





・・・・・・・・・・冷や汗が出ました。

「枕ね、枕の中身は中将のお肉よ。どう?二つ作ったの。お兄ちゃんと取り合いにもうならないわね」

「お肉?お肉って、中将ばらばらにしたの?」

「そうよ。喧嘩ばかりするから、お母さん悩んで、やっと二人に行き渡るように枕にしたわ。」

「中将の中将の皮は?」

「皮は枕に使おうと思ったんだけれど、頭と尻尾じゃまた喧嘩するからね、皮は捨てたよ」




「お母さんの馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


帰ってきた兄に事情を話し、中将のお肉で出来ている枕を抱いた二人。
すっかり喧嘩気分は冷め、二人で出した結論は、


「喧嘩のせいで中将を死なせてしまった」
「お母さんは無茶苦茶怖い」

でした。

いまでも語り草で、あの頃をよく思い出します。

ではこの話題はこの辺でよろしくお願いします。

tomo

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