こんばんは。
ぬいぐるみの話でどうしても書きたいことがあったので、三段目に行きます。
小学校2年生の時、私はぬいぐるみフリークでした。兄がどこからか拾ってきたぬいぐるみまで大事にして、枕元に全て並べて、数を数えないと眠れない状態でした。
そんな私と小学校6年生の兄の取り合いになったのは、がたいのしっかりした、「くまの中将」というぬいぐるみでした。彼は、乗ってよし、馬役にも耐え、非常に私たち兄妹の愛着を一身に受けておりました。
なので、しょっちゅう私たちの喧嘩の原因になっており、母はかなり金切り声で私たちを叱りましたが、私たちは一歩も譲りませんでした。
ある朝、派手な喧嘩をやらかした私たちは、小学校に向かいました。
私もボコボコ、兄も咬まれてえらいことに・・・・・・
・・・・・・・小学校から帰るのが早いのは私。
帰ってきて最初に中将を探しました。見当たりません。おかーさーんと言いかけて、母のミシン台の上を見ました。
新しく作った子供用枕が二つ・・・・・・・・・
母は、これまでに見たことの無い笑顔でこう答えました。
「どう?新しい枕」
「ねぇ、中将は?中将はどこに行ったの?」
「何言っているの?中将はいるじゃない?」
「えっどこなの、探したけれど居ないよ」
「馬鹿ねえ、中将はそこにいるじゃない」
と母の指したところは、新しい子供用の枕。
・・・・・・・・・・冷や汗が出ました。
「枕ね、枕の中身は中将のお肉よ。どう?二つ作ったの。お兄ちゃんと取り合いにもうならないわね」
「お肉?お肉って、中将ばらばらにしたの?」
「そうよ。喧嘩ばかりするから、お母さん悩んで、やっと二人に行き渡るように枕にしたわ。」
「中将の中将の皮は?」
「皮は枕に使おうと思ったんだけれど、頭と尻尾じゃまた喧嘩するからね、皮は捨てたよ」
「お母さんの馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
帰ってきた兄に事情を話し、中将のお肉で出来ている枕を抱いた二人。
すっかり喧嘩気分は冷め、二人で出した結論は、
「喧嘩のせいで中将を死なせてしまった」
「お母さんは無茶苦茶怖い」
でした。
いまでも語り草で、あの頃をよく思い出します。
ではこの話題はこの辺でよろしくお願いします。
tomo
ぬいぐるみの話でどうしても書きたいことがあったので、三段目に行きます。
小学校2年生の時、私はぬいぐるみフリークでした。兄がどこからか拾ってきたぬいぐるみまで大事にして、枕元に全て並べて、数を数えないと眠れない状態でした。
そんな私と小学校6年生の兄の取り合いになったのは、がたいのしっかりした、「くまの中将」というぬいぐるみでした。彼は、乗ってよし、馬役にも耐え、非常に私たち兄妹の愛着を一身に受けておりました。
なので、しょっちゅう私たちの喧嘩の原因になっており、母はかなり金切り声で私たちを叱りましたが、私たちは一歩も譲りませんでした。
ある朝、派手な喧嘩をやらかした私たちは、小学校に向かいました。
私もボコボコ、兄も咬まれてえらいことに・・・・・・
・・・・・・・小学校から帰るのが早いのは私。
帰ってきて最初に中将を探しました。見当たりません。おかーさーんと言いかけて、母のミシン台の上を見ました。
新しく作った子供用枕が二つ・・・・・・・・・
母は、これまでに見たことの無い笑顔でこう答えました。
「どう?新しい枕」
「ねぇ、中将は?中将はどこに行ったの?」
「何言っているの?中将はいるじゃない?」
「えっどこなの、探したけれど居ないよ」
「馬鹿ねえ、中将はそこにいるじゃない」
と母の指したところは、新しい子供用の枕。
・・・・・・・・・・冷や汗が出ました。
「枕ね、枕の中身は中将のお肉よ。どう?二つ作ったの。お兄ちゃんと取り合いにもうならないわね」
「お肉?お肉って、中将ばらばらにしたの?」
「そうよ。喧嘩ばかりするから、お母さん悩んで、やっと二人に行き渡るように枕にしたわ。」
「中将の中将の皮は?」
「皮は枕に使おうと思ったんだけれど、頭と尻尾じゃまた喧嘩するからね、皮は捨てたよ」
「お母さんの馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
帰ってきた兄に事情を話し、中将のお肉で出来ている枕を抱いた二人。
すっかり喧嘩気分は冷め、二人で出した結論は、
「喧嘩のせいで中将を死なせてしまった」
「お母さんは無茶苦茶怖い」
でした。
いまでも語り草で、あの頃をよく思い出します。
ではこの話題はこの辺でよろしくお願いします。
tomo
