上海蟹は前に歩く [ブログ]

上海在住2年。未だ中国語話せず。「ニイハオ」と「シェイシェイ」のみで人は生きられるのか?

牛肉炒拉面

2006年01月24日 20時52分29秒 | 蘭州正宗牛肉拉面メニュー完全制覇
牛肉炒拉面 6元
(1元=約15円)

 「辛くないようにして」と注文すれば炒麺も美味しく食べられる!と学んだ私は、今回「牛肉炒拉面」をオーダー。もちろん辛すぎて食べられないことのないように、「辛くないようにして」と伝えることも忘れません。オーダーが入ると店員さんが、いつものように小気味よく麺を延ばします。
 牛肉炒拉面は、このお店の炒麺の中では、その形状が最も「ヤキソバ」に近いものだと思いますが、味は全くヤキソバではなく、ピリ辛トマト風味の焼きうどん。なんですが、今日はたまたま出来が悪いのか、どうにもいただけません。全体的にはいつもメニューとよく似ているのに、微妙に不味い。上っ面な味付けだけで、深みがないというか、バランスが悪いというか。注文通り辛くはなかったのですが、残念ながら完食できずに、残してしまいました。
 
 本当に美味しくないメニューなのか、再挑戦です。




牛肉炒拉面 (niu2 rou4 chao3 la1 mian4)
★★☆☆☆

火会面片

2006年01月17日 01時38分09秒 | 蘭州正宗牛肉拉面メニュー完全制覇
火会面片 6元
(1元=約15円)

 「面片」はその文字からも想像できるように「麺のかけら」です。麺棒で薄く引き伸ばした生地をヘラで1.5cm幅くらいのたんざく状の麺に切り分けた後、それを手で小さくちぎって熱湯で茹でます。これが「面片」。
 以前も出てきた「火会(hui4:火へんに会)」は、「あんかけ」のことですが、例によって、あんかけというよりは、少しとろみのあるスープといった感じです。今回のこのとろみスープはかなり私好み。トマトのたっぷり入ったカレーの風味です。カレーヌードルをお湯でなく、カゴメトマトジュースで作った感じ、って、こんな表現をすると、全然美味しそうじゃないですね。でもトマトの酸味が効いててウマいんですよ、ホントに。






火会(火へんに会)面片 (hui4 mian4 pian4)
★★★★☆

炒刀削面

2006年01月11日 19時59分38秒 | 蘭州正宗牛肉拉面メニュー完全制覇
炒刀削麺 6元
(1元=約15円)

 よく「炒麺」=「焼きそば」とされますが、日本の「ソース焼きそば」をイメージして中国の「炒麺」を注文すると、まずその味のギャップに戸惑います。あくまで、日本風にアレンジした「炒麺」が「焼きそば」だと考えるべきでしょう。中華料理で「炒麺」は、麺を炒めた料理全般を指します。

 「新疆風」炒刀削麺は、茹で上げの刀削麺を炒めたトマトソース味の炒麺。焼きそばをイメージするよりは、パスタやマカロニをイメージしたほうがずっと近いと思います。
 ただ、この炒刀削麺に限らず新疆風の炒麺は、ラー油でめちゃめちゃ辛く仕上げられているみたい。ココイチのカレーでいうなら、5辛とかそういう感じ。
 私は決して辛い食べ物が苦手ではないのですが、過去2度ほどチャレンジして、どうしても食べ切れませんでした。だから頭の中では、★1つのメニューだったんです、辛いから。
 そこで今回、はじめて「辛くないようにして」とオーダーしてみたんですね。そしたら、あれ!?ウマいじゃん。ペロッと完食です。というわけで、今回は、★4つでございます。




炒刀削面
★★★★☆(chao3 dao1 xiao1 mian4)

牛肉泡食莫

2005年12月29日 19時47分54秒 | 蘭州正宗牛肉拉面メニュー完全制覇
牛肉泡食莫 6元
(1元=約15円)

(mo2)は、「マントウなど小麦粉で作った食品」を指すのだそうです。この字も日本語フォントに無いようなので、便宜上「食莫」と記述します。また、足浴のことを中国語で「泡脚」というように、「泡」という漢字には、漬けるとか、浸すという意味があります。とどのつまり「泡食莫」とは、「熱いスープにパンを浸して食べる」料理です。子どものころ、コーンポタージュにパンを浸して食べましたよね。「行儀悪い」って母親に怒られそうですが、あれも中国では「泡食莫」と呼べそうです。
 さてこちらのお店では、麺体を薄く延ばしたものをフライパンで焼いて「食莫」を作っています(写真手前)。具のないチヂミ、お好み焼きの生地、ナン、そんな感じです。この「食莫」を自分でスープの中に浸して食べるわけですが、私はコーンフレークでも、ちょっとカリカリした食感が残っているほうが好きなので、食べる分だけ少しずつスープに浸しながら食べていきます。柔らくグズグズなのが好きな方は、どばっと入れてしまってもいいかもしれません。
 スープはいつもの「牛肉と牛骨をコトコト煮込んだスープ」に、カレーっぽいスパイスをきかせた具だくさんのスープ。注文するときに「辛くして」と注文すると、このカレー味が濃くなって辛くなります。私は今回「辛くない」のを注文して★3つでしたが、少し辛く(濃く)してもらっていたら、★4つだったかもしれません。ただ、初めて食べる料理で「辛くして」とオーダーすると、とんでもなく辛い場合もあるので、要注意です。 




牛肉泡食莫 食へんに莫 (niu2 rou4 pao4 mo2)
★★★☆☆

牛肉刀削面

2005年12月27日 19時26分02秒 | 蘭州正宗牛肉拉面メニュー完全制覇
牛肉刀削面 (大)4元 (小)3元
(1元=約15円)

 『刀削面』は、読んで字の如く、延ばしたり、切るのではなく、麺体を削って作る麺。一方の手に持った一塊の麺体を、もう一方の手に持った包丁で削る。リズミカルに削られた麺が、大きなゆで鍋に向かって宙を舞う様子を見るのがなんとも楽しくて、私はこの手のお店に出入りするようになったのです。拉麺やうどんのように麺を引き伸ばすわけではないので、1本の長さはせいぜい10~15cmの幅広麺。スープはいつもの『牛肉と牛骨をコトコト煮込んだスープ』で、あっさりしているのにコクがあります。麺の上には、牛肉のスライスとたっぷりの香菜(シャンツァイ)。この「牛肉刀削面」には、ほかの麺類よりも香菜が多く入っている気がします。香菜が苦手な場合は、注文の際に「不要香菜」と伝えましょう。

 それにしてもこの手の麺類は本当に安いですね。3元でおなかいっぱいです。




牛肉刀削面 (niu2 rou4 dao1 xiao1 mian4)
★★★★★

牛肉あんかけ麺

2005年12月16日 18時15分18秒 | 蘭州正宗牛肉拉面メニュー完全制覇
牛肉火会(火へんに会) 6元
(1元=約15円)

 本日は初めて食べるメニューに挑戦です。

 (hui4:この文字は日本語フォントにないようなので、都合上、「火会」と表記します)とは、あんかけのこと。また、炊き込みご飯のことを「火会飯(hui4 fan4)」と言うそうです。直訳すれば「牛肉あんかけ麺」なので、「あんかけ焼きそば」を想像していたのですが、ご覧のとおり、スープたっぷりの麺が出てきました。あんかけ野菜炒めをラーメンの具にしたような感じですね。うちの母親が作るインスタントラーメンはこんなです。自分の料理がまさか蘭州風だったとは、当の本人も知りますまい。
 ベースはいつもの「牛肉と牛骨をコトコト煮込んだスープ」ですが、星飛雄馬のお姉さんが、電柱の影からいつも飛雄馬を見守り支えたように、ニンジンや青菜の旨みが、静かにスープを引き立てています。麺はきしめん風の幅広麺。
 決して派手ではないですが、クセもなく、すっきりしていて飽きのこない味わいです。 



牛肉火会(火へんに会)面 (niu2 rou4 hui4 mian4)
★★★★☆


新疆拌面

2005年12月15日 18時19分41秒 | 蘭州正宗牛肉拉面メニュー完全制覇
新疆拌面(スープ付) 8元
(1元=約15円)


 蘭州正宗牛肉拉面メニュー完全制覇に向けて、第2回目です。

 『拌面』は、調味料や具を加えて混ぜて食べる、汁のないうどんのようなもの。「拌」という文字は、日本語と同じく「かき混ぜる」という意味です。
 このお店では、通常、麺体を2本、4本、8本・・・と128本まで延ばして一人分の拉面を作るそうですが、この『新疆拌面』は64本。拉面の倍の太さの麺を使います。
 席について、テレビから流れる抗日戦争のドラマを、なんとも気まずく眺めていると、ほどなく、湯であがったばかりの太麺と、ボリュームたっぷりの具がもうもうと湯気をあげながら、別々の白いお皿に盛り付けられて運ばれてきました。この熱々の麺に、この具を混ぜて食べます。
 具は、牛肉とたまねぎ、ピーマン、ニンジンなどの野菜をピリ辛に炒めて、トマト味にしたもので、同じく新疆(ウイグル)料理の「大盤鶏」に似た風味。トマトの酸っぱい匂いが鼻腔から食道を通って胃袋をくすぐります。具だけで食べると、ちょっと濃すぎる味付けですが、麺と絡めたときのバランスは絶妙。上品とは程遠く、どばっとぶっ掛けるのが一番美味いですね。ピリ辛加減がいい具合に胃を刺激してくれます。
 麺を食べてるのに、白いご飯が食べたくなりました。




新疆拌面 (xin1 jiang1 ban4 mian4)
★★★★☆

牛肉拉面

2005年12月09日 16時55分57秒 | 蘭州正宗牛肉拉面メニュー完全制覇
 これを書くようになって、1年余。
文章力とボキャブラリーのなさは相変わらずです。

 さて。
これまでの記事をざっと読み返して、あることに気がつきました。
グルメ記事がない。
中国に住んでいて、中華料理を食べていないわけではないハズなのに、全く書いてない。googleで「上海蟹」を検索すると、かなり上位にここがヒットするらしいのですが、「上海蟹を食べた」なんていう超オーソドックスな話題にすら、一切触れていません(笑) なんて役立たずなブログなんだろう!
 そんなわけで一念発起、グルメ記事を書こう! と思ったわけです。
でもなぁ、一口にグルメ記事と言ったって「レストラン紹介」とかではよしけいさんなどの情報量にはかなわないしなぁ・・・。だいたい、私らしくない。うーん・・・。

 そうだ!
上海のローカルな街並みを歩いていれば、どこにでもある『蘭州正宗牛肉拉面』の看板。あのちょっと小汚くて、店先の大きな鍋で麺を茹でている蘭州ラーメンお店です。安くて美味しい!と、もともと好きなローカルフードだったのですが、最近、自宅の近所に好きな味付けのお店を見つけて、週2、3回ペースで通っています。いつもは、ラーメンしか食べないけれど、実は麺類以外にも蘭州チャーハンや見慣れないメニューもちゃんと存在するみたいです。
 よし。この店のメニュー、全部食べてやる!蘭州正宗牛肉拉面メニュー完全制覇や!!


牛肉拉面 (大)5元、(小)3元
(1元=約15円)

 というわけで、本日は、まずは定番中の定番メニュー「牛肉拉面」です。私が最も好きなメニューでもあります。
 注文すると、その場でいつものお兄ちゃんが麺体を器用に引き伸ばします。2本が4本、4本が8本、8本が16本・・・。いわゆるイメージ通りの手打ち麺。私が蘭州ラーメンのお店通うのは、これと刀削麺を削る動作を見たいということも、理由のひとつ。鮮やかに引き伸ばされた麺の束を茹で釜に入れて待つこと1、2分。打ちたて、茹でたてのラーメンが目の前に運ばれてきます。
 具には薄切りの牛肉、薬味にネギ、香菜のみという、とてもシンプルなラーメン。なぜかこの日は、ニンジンがひとかけら入っていましたが、ご愛嬌。
 以前よく行っていた「蘭州ラーメン」のお店はスープが色も味もカレーっぽくて(←これはこれで好き)、「蘭州ラーメン」はそういうものだと思っていたのですが、どうもそうとは限らないみたいですね。このお店のスープは透きとおっていて、すっきりしているのにしっかりとした味があります。ソムリエ風に言うなら、「表向きのシンプルに隠された、深く、手間のかかった味わい。いうなれば、学ラン裏地の龍と虎の刺繍」。お店の人によると、ここのスープは牛肉と牛骨をコトコト何時間も煮込んで作っているんだそうです。




牛肉拉面 (niu2 rou4 la1 mian4)
★★★★★
※同じメニューでも、日によって味に当たり外れがあります。今日は当たりです。