+ NDD DISC REVIEW +

ndd a.k.a NO-DOUBTによるレビュー。音楽中心に徒然と。微力でもアーチストや表現者への還元に繋がれば。

■プリンス / "Around the World in a Day"

2011年08月29日 | SOUL / FUNK
Around the World in a Day
Around the World in a Day
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Prince Warner Bros / Wea (1994-08-04)売り上げランキング: 24383

プリンス / "Around the World in a Day"
(SOUL/POPS)
評価:★★★★☆

本山バナナのエサ箱で500円で叩き売られていたので救済。アナログで持ってはいるのですがCDで買いなおしておいても問題無しの名盤。

ちょっと他に例えようの無い天才プリンスの変態性が炸裂したサイケでポップな傑作。レアグルーブ的観点からは初期のプリンスってメロウサイドの方がDJ的には使いやすいのですが、このアルバム収録のM-4"Raspberry Beret"や僕個人大好きなM-7"POP LIFE"あたりをセンス良くかけたらかっこ良いですね。

プリンスってキワモノ扱いと言うか保守的なソウルファンからはあまり支持されていないけど中古だったら安く掘れるので若い子ににこそぜディグってほしい。相当のオリジナリティが感じられるはず。

Around the World in a Day

prince-pop life

グラフィックデザインの入口 / 柿木原 政広・林 規章・水野 学

2011年08月16日 | BOOK/MAGAZINE
グラフィックデザインの入口 / 柿木原 政広・林 規章・水野 学

自分自身は現在広告代理店でもなくweb制作のプロダクションでもなく事業主側の社内ベンチャー的なインターネットビジネス/マーケティングの部門で自社サービスの情報設計やUIデザインやPDCAサイクルを回すための効果測定とか何でも屋というか中途半端というか悶々としつつもwebを起点とした事に携わっているのですが、納期やら予算の関係で外注できないものは紙モノもこなしたりしてます。

社内用ではあるのですがB2サイズのポスターを作るという業務があり、たまたま同時期に読んでいたこの本の中でハッとする箇所がありました。

この本自体はドラフトとかグッドデザインカンパニーとかまあ広告デザインの業界で知らない人はいないだろうクリエイティブエージェンシー所属の柿木原 政広・林 規章・水野 学の三者の共著で、それこそ宮田織、大貫卓也、仲條正義とか大御所から森本千絵さんや野田凪(故人)などクリエーターとの対談をまとめたもの。

その中で佐藤可士和氏が「自分以外の仕事で気になった仕事は?」と聞かれて「突然聞かれると思い出せない。それぐらい広告は記憶に残らない」「電車の中吊り広告で見るのは週刊誌の見出しくらい、だからそれぐらい見られないものをどうやって見せるかが大事」みたいなことを言っていてwebでも何でも同じだなと目から鱗と言うか結構刺さった。

だからこそポスターなんかは余計シンプルにこのポスターは何が言いたいのか、通りがかりに足を止めてもらえるのかをしっかり考えないといかんなと思ったり。またもっともっとアートではなく広告や商業デザインということに頭とか手とか時間を費やすように生きなければ自分が劣化してしまうような焦りも感じ。少し前の本ですが技術書では無いので今読んでも得るものはあるかな。Amazonのマーケットプレイスで割と安く買えます。

グラフィックデザインの入口
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■やけのはら "SUMMER GIFT FOR YOU" [MIX CD / All Mix]

2011年08月12日 | HIP-HOP/BREAK BEATS
やけのはら "SUMMER GIFT FOR YOU"
(MIX CD / All Mix)
評価:★★★★☆

7月にOUR FAVORITE THINGS@村国座に行った際に物販で購入したやけのはらのMIX-CD。この人ラッパーよりDJの方がええんちゃううん?というくらい良いですこれ。(旅人とのRollin'Rollin'生で観れて良かったですよw)

タイトルどおり夏向けのMIX-CDなんですが、井上陽水、ECD、GANGSTARRからUNIVERSAL ROBOT BANDまREGGAEフレーバーな軸の中でHIP HOP、J-POP、SOUL、などクロスオーバーな選曲ながらもやけのはらワールドの中で違和感無く同居させているのは素晴らしい。

まさにこの季節に最高にハマる内容で車の中でヘビロテ。しっかし、この内容で1000円なんて、とても素敵!

http://yakenohara.blog73.fc2.com/blog-entry-124.html

■Luis Salinas / Clasicos De La Musica Argentina CD 3-Folklore I

2011年08月11日 | BRAZIL/LATIN/BOSSA
Luis Salinas / Clasicos De La Musica Argentina CD 3-Folklore I
(LATIN/JAZZ/FOLKLORE)
評価:★★★★☆

日本での知名度や人気はそんなに高くないですがアルゼンチンを代表するギターの名手がアルゼンチンの伝統音楽でもあるフォルクローレの名曲をカヴァーした作品。

フォルクローレというと「コンドルは飛んで行く」みたいなイメージを持ちがちですが、実際はもっと豊穣で牧歌的。今作ではそんなアルゼンチンの大自然の豊かさを想起させるような緩やかで少しJAZZ的アプローチもあって、超絶技巧は封印していてとても聴きやすくそれでいて非常に美しく少し枯れた味わいも。

爪弾かれるガットーギターやピアノ、小編成ながらもプレイヤーの演奏力の高さと楽曲の良さも相まって大人が家で聴くためにあるかのよう。民俗音楽っぽさは全く無くJAZZの様なインタープレイとかも無いので、いい意味で適当に流しておけるありそで無い立ち位置の作品として我が家では最近のレギュラー作品です。

Clasicos De La Musica Argentina CD 3-Folklore I
Luis Salinas Epsa (2007-07-24)売り上げランキング: 527216