0円で日本一周の女子大生です

みんなの元気をわけてもらって日本一周することができた。感謝してる。でもそれとこれとは別の問題だから勘違いしないでほしい。私は日本一周をやり遂げたプライドを持っていて、それは相当な苦労した。地位や名誉、お金が欲しいわけではない。私はちょっと変わったことがしたくて、人と同じことはしたくない、その手っ取り早い手段が日本一周だっただけです。お金はある程度あるし、バイトだってしてたし、仕送りも月にして１０万（家賃別）あったから、それでやろうと思えばやれなくはない。でもそれでやったところで、おそらく先人はいるだろうし、面白くない。プレミアム感が全くない。だからあえて０円で挑戦した。現代的であるようにツイッターで支援してくれる人を募集した。女子大生、とつけたからでしょうが、殿方の妄想の対象になり、またたくまに話題になって、支援者は続々出てきた。行列ができるほどでした。私は選別することができた。なるべく条件の良さそうな支援者だけを選び、だけど同じようなタイプの支援者にかたまらないように、ほんの少しドラマチックになるように演出もして旅に出た。旅はいろいろありました。底抜けに優しい人、冷たい人、やたら語りかがる人、舐るように見てくる人、つらい日もありました。愉しい日もありました。暑い日寒い日、支援者はいろいろなところに連れて行ってくれた。私が自分のお金で行ったならきっと来なかっただろうというところにも行ってくれた。そのほとんどがつまらないところだったけれど、経験にはなりました。この経験をいかしてこれから先のライターとしての仕事に取り組みます。そんな私の処女作、４月１２日全国の書店にて発売。