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ベトナム縦断銀髪オヤジの心の旅(ハノイ・その5)・・・二人の英雄

2014年06月27日 | ベトナム縦断・オッサンの心の旅
ホアロー収容所のギロチン台

(つづきの始まり)

ホアンキエム湖は新婚カップルのメッカだった。



撮影スタッフをひきつれて、あちらこちらで記念写真を撮っていた。
ただ、ちょっと気になったことがある。

裸足の新婦がいたことだ。

何故だろう?
まさか湖に足を浸けるため?


ウィキペディアよりホアンキエム湖の夜景(夜景はみなかった)


湖の片隅にある何かの門(見る方向で門の名前が違う?)





Maison centrale
名前や雰囲気からしてマンションの入り口に見えるがそうではない。

ホアロー収容所である。


フランス植民地時代、フランスによって造られた残酷なことで有名な監獄。
フランス敗戦後のベトナム戦争でも、ベトナム人民軍の捕虜収容所として使われた。
独房、集団房、拷問の道具や、当時の様子を描いたレリーフが展示されている。

テロ対策なのか?・・・入り口や館内を現役のベトナム軍人?らしき人が見張っていて、いかにも収容所にきたという感じがする。



とにかく、
どうしてここまで人間は残酷になれるのか、考えさせられてしまうのだ。
見るのが辛い。
というか、怖いのだ。

(残虐なのはフランスばかりの話ではない。
北朝鮮の政治犯強制収容所、ナチスドイツのユダヤ人強制収容所、日本の関東軍731部隊、・・・、どこの国でも似たようなことがある。)

旅の疲れも麻痺してしまう程、強烈な印象で写真を撮ることすら忘れてしまった。
収容所内で撮った写真は表題のギロチンと下の写真たった2枚のみである。

ここでどんな残酷なことが起きたかは書く気がしない。
(興味がある方はネットで調べてください。)







だが、ベトナム人のフランスからの独立を調べているうちに、素晴らしいことを知ることとなった。

ベトナム人は日本軍の進出が複雑に絡み合って、フランスから独立するのだが、調べているうちに、
フランスの圧政下にあったベトナムの反仏独立運動の指導者・ファン・ボイ・チャウと、日本で彼を陰ながら支えた名も無き日本人医師・浅羽佐喜太郎
の知られざる友情の物語を知ったのである。。
 
浅羽佐喜太郎とファン・ボイ・チャウ

詳細は過激なブログだが、二人の英雄物語に詳しく書かれている。

また、昨年TBSのドラマ、The Partner ~愛しき百年の友へ~にも二人の友情物語が日本およびベトナムで放映されたようである。

ここで、簡単に彼らの話を書くことはできない。
話は長くなってしまう。

とにかく、良く説明していないので、このブログだけ見た方は唐突だと思うだろうが、
なんという素晴らしい日本人なんだろうか!
と感動してしまうのである。
日本人にも、こんな人がいたんだと思うと胸が熱くなってしまった。
ショックだったホアロー収容所をみてきただけに、強烈に心に響いた。

(なんとか、工夫すればネットでもドラマは見れるので是非ともお勧めします。)

ベトナムのテレビ予告があった。↓


しかも、今回は偶然の縁が重なっていたのである。

俺は今、東海道ランニングをしているのだが、太平洋に面した袋井市で宿泊していて、そこは浅羽のいた町であり、ファン・ボイ・チャウと出会い、友情を育んだ場所でもあったのだ。

さらに、女房の個展の時に知ったのだが、大学時代のウォーキング、クライミング仲間の後輩が浅羽佐喜太郎の曾孫だったのである。
その時は「先祖がベトナムと深いつながりがある。」という程度の軽い話だったのだが、いやいや、これほどの深い話だとは、その時は判らなかった。

浅羽佐喜太郎以外にも、ベトナムの独立を支援した民間の日本人はいるらしく、そういう過去の育まれた義侠に富んだ関係が今でもある程度薄いながらも続いていて、故にベトナム人が日本人に対して優しいという面があるのではないかと思う。
だから、そんな関係が全く忘れられてしまわないうちに、日本はベトナムとは真摯な心ある深い交流をすべきだと思った。


ファン・ボイ・チャウが浅羽のために建てた碑(前の列右から2人目がファン・ボイ・チャウ)

碑の内容
----------------
われらは国難(ベトナム独立運動)のため扶桑(日本)に亡命した。
公(浅羽佐喜太郎のこと)は我らの志を憐れんで無償で援助して下さった。
思うに古今にたぐいなき義侠のお方である。ああ今や公はいない。
蒼茫たる天を仰ぎ海をみつめて、われらの気持ちを、どのように、誰に、訴えたらいいのか。
ここにその情を石に刻む。
----------------

(つづく)



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