先日、5歳になる我が家の娘が、体験入門しました。
今回はいわゆる、稽古に参加できるかどうかのテストのようなものです。
参加するクラスは追浜幼年部。
<この日は体験の為、ジャージを着て参加。一番奥に皆と並んで、背筋を伸ばしてちょこんと正座しています>
稽古の場所はどこが良いのか色々考えましたが、どの場所も自宅から離れていることもあり、稽古の翌日が休みになるようにと、金曜日のクラスにすることになりました。
私自身は自分の子供に稽古をさせることを望んでいたわけではなく、娘の自主性に任せていました。
時々、「若菜、オスやりたい!」「でも、、やっぱりやらない・・・」などと思わせぶりで不安定な意思表示を度々行っていましたが、発言が安定しないので聞き流していました。
しかし、今回はかなり強い意思表示があり、「それじゃ、まずは体験から、、」ということになりました。
しかしなぜ急に、これだけやる気になったのか?
思い返してみると、ある日、辻堂教室の稽古終了の時のことです。
組み技稽古の後、娘も喜んでマットの撤収をワイワイと手伝った後、「さあ整列だ! 並んで!」 と声をかけたとき、片付けを手伝った娘もその気になって、道着を着て並んでいる皆の隣の方にちょこんと立って不動立ち。
本人は、みんなと一緒にやってるんだ! 「自分もできるんだ!」 という気持ちかもしれませんが、まだ稽古生ではない子がお遊び気分で列に並んで良いわけはありません。
その気になって並んで立っている娘を 「若菜ダメだよ!」 「並んじゃダメ!」 と注意して、稽古生の子供たちが並んでいる列から離れさせたことがありましたが、その時にちょっとした疎外感があったのではないかな? と考えています。
その後、「ワカナやる!」、「押忍やる!!」、「お父さん、押忍やって、いいですか?」 と。
母親に相談しながら私に求めてきたようですが、気持ちはかなり強い意志がありそうな様子。
さて、稽古の当日。気持ちがゆれれば稽古には参加させないつもりでしたが、なかなか強い意思表示は変わらず。
さてさて、家で見る我が子と、稽古で見る我が子はどれだけの変化があるものか。
稽古前の畳の準備の時は、年相応の半分遊びが入りながらのお手伝い。
しかし稽古が始まると、いきなり恥ずかしさが表に出て、後ろの方へ引き下がりもじもじと。。。
無理かな?と思った矢先、母親が上手くリードして列に並んで稽古開始。
頑張ってはいても、初めての稽古に技の形がさっぱりなところは、やっぱり五歳児の初心者ながら、それなりに試行錯誤して努力している姿勢は、まあ見どころあり。
さすがに、赤ん坊のころから繰り返し何度も稽古を見てきているため、稽古のムードには慣れている様子ながら、技の形が上手くできず、号令のスピードには全く追い付かず。
それでも基本稽古の最中に、笑いを誘う指導者の言葉かけや表情に反応して、ニコッとした実に嬉しそうな表情が時折みられます。
体験の時に、自分の心に余裕の全くない子は、この笑顔は見られませんが、わずかでも、この心の余裕があるのは、楽しみながら稽古をすることが大切な子供には、とても重要なところです。
補強運動のステップ運動の時、見本を見せて、「出来る人!」と挙手を求めると、いの一番で「ハイッ!」と元気よく挙手をする娘。
手を上げる動作は幼稚園で慣れている様子。
ステップ動作は、さすがに見本の通りにはなかなか難しい様子ながら、からだの大きな2年生までいるこのクラスで、一人前に前に出て、皆の前で一人、ステップ動作をやってみる度胸。
ダッシュの競争も、皆に大きく遅れながらも最後まで諦めずに懸命に走る姿に、少し安心できるものがありました。
指導者の子供だからと特別視はせず、週に一回の稽古を、他の子供達と同じ条件の元、みんなについていく頑張りを見せられるか。
ここ数年をゆっくりと見守っていきたいと思います。
<腕相撲の力比べでは、三つ年上のお姉さんに全く歯が立ちませんが、なんだか楽しそう。。>
帰りの車中、母親のフォローを受けながら、「ワカナ、できた?」、「ワカナ、やってもいい?」 と最終的な入会の求めに応じて、思わず、「いいよ!」、「じゃ頑張ろうね!」 と言いながら、我が娘と握手をする私。
元々は、娘の稽古参加を望んでいたわけではないはずなのに、妙に嬉しい気持ちになるのはどうしてか?
しかし、私もやはり、親バカなのでしょうかね。
来週から追浜幼年部で5歳児が正式に道着を着て稽古に参加します。
皆さん宜しくお願い致します。
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