なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

冬の観修寺(1)観音堂と冬桜

2024-01-18 05:31:04 | お出かけ

山科川右岸をどんどん上流方向に歩いていくと、前方に名神高速道路の高架が見えてきました。
結構遠くまできたような気がします。
スマホで位置を確認すると・・・おや、すぐ近くに勧修寺があるではありませんか。
勧修寺(かじゅうじ)・・・自宅から滋賀方面に行く途中、必ず看板を見かけるお寺です。
結構近いのに一度も行ったことがありません。
ということで、行ってみることにしました。



松の内だったので、門松がしっかり。
しかも、庭園があるようです。
冬の時期はお庭も寂しくなるからでしょうか、参拝客はだれもいません。
拝観料を払って、中に入ると右手に端正な建物。


近づいて見ると、お堂ではなく「明正殿」の文字(左)
そして、階段の「手すりは木を曲げたのではなくその形に切り出されています」だそうです。
 

このお金がかかっていそうな建物、元々明正天皇の御所で元禄10年(1697年)に下賜されたそうです。
「宸殿」の文字がありました。

庭園はどちらでしょうか。
歩いていくと左手にいわれがありそうな石。
こちらは「さざれ石」。千代に八千代に・・・のさざれ石がこんなところにも!


ヤマモモの老木発見!


すごく大きな木でした。


実はこの奥に重要文化財の書院があったのです。
木に気をとられて、見逃してしまいました。
この写真の左手の建物が多分そうですね。


で、この芝生広場のような場所が庭園のようです。
まず目についたのが桜の木。
可愛いピンク色ですが、八重っぽいのでジュウガツザクラでしょうか。




庭の端の方に塔のような建物が見えます。
(手前右の木が上の写真を撮った桜の木ですね)


近くによると、観音堂の文字。そして中には白い観音菩薩。
 

こちらの右手奥に本堂があります。
お寺の大きさに比べて少し質素な感じですが、霊元天皇の仮内侍処を下賜されたものだそう。
このお寺は皇室ゆかりの建物満載でした。


本堂から庭園を見たところです。


観音堂の上には何が?
鳳凰が載っていました。


一番奥にあったのがこちら。


霊石を順番に踏んでお参りしました。


スギゴケが綺麗でした。


お庭にはカエデやサクラの木が沢山。
きっと春や秋には綺麗でしょうね~
それに加えて、夏のお楽しみもあることを発見しました。
・・・というか、ここのお庭は池を中心とした池泉式庭園。
その池(氷室池)を明日ご紹介しますね。



最後になりましたが、勧修寺は、
「昌泰3年(900年)、醍醐天皇が、若くして死去した生母藤原胤子の追善のため、
胤子の祖父にあたる宮道弥益の邸宅跡を寺に改め、氷室池も取り込んだもの」(Wikipediaより)
だそうで、非常に歴史があり、創建時より天皇家縁のお寺だったようです。
長く京都に住んでいながら、地元のお寺も知らなくて恥ずかしいです。

【撮影:2024/1/7  京都市山科区勧修寺】


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13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます (shu)
2024-01-18 06:14:08
勧修寺さんは、なつみかんさんもご存じなかったとのこと。
天皇家ゆかりの大本山だとのことですね。
京都には素晴しいお寺さんがたくさんありますね。

京都市指定の名勝庭園。その看板に偽りはありませんね。素晴しい庭園です。
もちろん伽藍も古い時代のものでご立派です。
さざれ石がありましたね。もともとさざれ石は小石のことで、固有名詞ではありません。
君が代に出てくるさざれ石については諸説があるようです。

ヤマモモの老木。庭で育てられると樹々も長生きするのですね。どんな実が生るのでしょうかね。
冬桜が咲いていましたね。大きなお庭に小さな冬桜がぽつんと。おもしろいです。
冬桜一丁の庭を独り占め shu

季節が変わると、たくさんの樹々が花を咲かせていることでしょう。
是非またお訪ね下さいませ。
訂正です (shu)
2024-01-18 06:17:49
冬桜一町の庭を独り占め shu でした。
一町は尺貫法の単位で、9917.4㎡になります。
ちょうど勧修寺さんの境内の広さ9900㎡と同じでしたので、そう書きましたが、庭の広さではありませんでした。
おはようございます^^ (attsu1)
2024-01-18 06:55:40
勧修寺
近いのに一度も行ったことがないお寺、
京都にはたくさんの神社、お寺がありますから、
まだまだ、発見がありそうですね

「さざれ石」。千代に八千代に・・・のさざれ石
こうした知識があるのが、さすが、なつみかんさん
偶然でしょうか、こんなところにも、天皇家縁のお寺なのを感じます。

大きくて素敵なお寺、
気持ちが落ち着きそうですね

ps.
先日、高野山を紹介している番組を見ました。
そして、空海、
日本のレオナルド・ダ・ビンチとか
思う天才だったのを感じましたよ
勧修寺 (fukurou)
2024-01-18 07:17:33
なつみかん様
おはようございます。
京都一周で山科を歩いた時、勧修寺の看板や勧修寺と言う地名はよく目にしました。
勧修寺と言うお寺があるんですね。
もちろん訪れたことはありません。
この時期、閑散としていますね。
素敵な空間を独り占めです。
神社もいいですがやはりお寺がなじみます。
Unknown (たいぴろ)
2024-01-18 08:24:32
勧修寺、8年くらい前に行きました。私、ずっとかじゅうじではなくかんしゅうじだと思ってました。このお寺由来の灯籠があり、当店でも扱ってますが、それは「かんしゅうじとうろう」と言いますから。
白い観音様綺麗ですよね。またハスの時期に行きたいです。
あちこちに・・・ (なつみかん)
2024-01-18 20:04:48
shuさん、こんばんは。
勧修寺はお寺の名前では「かじゅうじ」ですが、付近の地名にもなっており、地名の呼び方は「かんしゅうじ」です。
ずっとお寺の名前も「かんしゅうじ」だと思ったまま、半世紀以上生きてきました^^;
しかも調べてみたら皇室ゆかりのお寺。
京都のお寺はこういうところが多く、あちこちのお寺に菊の御紋が散りばめられています。
まあ、さすが京都というかなんというか・・・

ということで、庭園もお寺もなかなか素晴らしいところでした。
肝心の書院と、有名な勧修寺燈籠を見逃したのはご愛敬ということで・・・

ヤマモモの老木は根元から真っ二つに割れていましたが、それぞれ元気に育っていました。
古い神社仏閣に行くと、大きな樹木があって楽しいです。
冬桜も・・・
素敵な一句をありがとうございました!
一町の面積なんですね。

次はぜひ春に行ってみたいです。
歩いて行かなくても、駐車場も無料なんだそうですよ~
行き尽くせない (なつみかん)
2024-01-18 20:10:25
attsu1さん、こんばんは。
おっしゃる通り、京都には沢山の神社仏閣があるので、とても行き尽くせるものではありません。
大きなお寺には必ず複数の塔頭もあるので、大変です。
おまけに下世話な話ですが、最近は拝観料もお高くなって・・・
御朱印とセットにすると、10か所も回ったら大散財です(笑)

君が代は小さな石がやがて岩になるという歌で、子供のころから「これは逆やろ!」と思っていました。
でも結構あちこちのお寺や神社に「さざれ石」と呼ばれる、石がくっついたような石があるんですよね~

高野山、数回行ったことがあります。
弘法さんが日本のダビンチだとは知りませんでした。
いたるところに足跡を残しておられますよね。
なつみかんさんが歩けば古刹に当たる (ninbu)
2024-01-18 20:10:59
なつみかんさん、こんばんは。

さすが京都だけあって、「なつみかんさんが歩けば古刹に当たる」と言えます
ね。勧修寺を看板で見かけたことがあるので、ちょっと立ち寄って見ると皇室
ゆかりの由緒あるお寺だったとさ・・。(笑)

拝観料を払って中に入るところから、名刹だとわかりましたが、いきなり宸殿
という天子の住まいが現れましたね。

さらに、さざれ石、重要文化財の書院、観音堂、本堂など皇室ゆかりの建物な
どが満載で、見どころいっぱい感が伝わってきます。

京都人のなつみかんさんさえ、行ったことのない古刹がまだまだ京都にはあり
そうですね。地方に住む私から見ると羨ましい環境です。もう少し若ければ、
「そうだ京都に行こう!」と、明日にでも出かけたくなる魅力的な京都ですね。
かなりの穴場 (なつみかん)
2024-01-18 20:13:12
fukurouさん、こんばんは。
天皇家縁のお寺を「穴場」と呼んだら大変失礼なのですが、駐車場は無料、観光コースから外れているということで、おそらく地元のよく知ってる方しか来られないのだと思います。
花や紅葉シーズンには結構な人出になると思いますが、それでも京都の有名どころほどではないかも・・
と今回行ってみて想像を膨らませました。
早起きは得意なので、ぜひ桜やハスのシーズンに行ってみたいと思います。
ほんと落ち着きますね~
読み方が違いました (なつみかん)
2024-01-18 20:15:29
たいぴろさん、こんばんは。
私もずっと「かんしゅうじ」と呼んでいました。
実際、地名はかんしゅうじなんだそうです。
今回投稿しようと「かんしゅうじ」と打って変換しても漢字が出てきません。
かしゅうじ、で変換すると見事に出てきました。
なかなか賢い辞書です。

たいぴろさんのお店では灯篭を扱っておられるのですか!?
春日灯篭などもあるのでしょうか。
すごく興味深いです。
勧修寺灯篭、有名なんだそうですけど、見逃してしまいました。
次は必ず見てきます!

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