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藤沢周平『蝉しぐれ』

2011-08-27 | は行の作家
清流と木立にかこまれた城下組屋敷。

淡い恋、友情、そして忍苦。

苛烈な運命に翻弄されつつ成長してゆく少年藩士をえがく傑作長篇(Amazonより)


さて感想。


非常に非常に良かったです!!!!!!

『隠し剣』シリーズと同じくらい好き。超オススメ。

映画やドラマにもなり、ストーリーは分かっているのに

この面白さは、なぜだろうねぇ(*^_^*)


下級武士の子として生まれた文四郎。

父がある事件に巻き込まれ、無念の死を遂げる。

謀反人の子となった文四郎は、まわりからの侮蔑にたえ、怒りや憤りをバネに

少年から青年へ成長していきます。


「父を恥と思うな」という言葉を残し死んだ父。

それに何も答えられなかった文四郎の後悔には、何度読んでも涙します。


やがて文四郎は、お家騒動に巻き込まれていくのですが...。

追い詰められた文四郎!!さて...どうなる?

たたみかけるような展開の数々に、どきどきわくわくを味わって下さいませ。


残念ながら、理不尽なことは世の常。

そんな時「人はいかに生きるのか」ということ

そして、人を愛することや、愛する人をまもるということを

教えてくれる素晴らしい作品ですよ。


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