台湾で台客が頑張るblog

台北在住です。
主に台湾での生活情報や雑記を書いてます。

勇午と台湾②「台湾独立」について

2014-09-26 18:54:18 | ニュース

西門町について、もうちょっと細かい体験談を書きたいところだが、今日はちょっと「台湾独立」について書いていく。

 

 

さて、この文章を見ているあなたの台湾という国に対するイメージは一体どういうものだろうか?

この国程わけのわからん国は他に無い。

以前の台湾は非常に簡単だった。

 

本省人と外省人

国民党シンパとそれ以外

 

こんなわけ方が出来たわけだが、現在は「国民党を支持する本省人」も居れば、「”私は台湾人だ”といいつつ中国と仲良くする人間」も居る。

日本人にとってもっとも理解できないのは恐らく「中国国民党」こんな名前の政党がいまだに与党として存在できるという事実だろうか。

 

お前ら台湾とちゃうんかい?

中華民国ってなんやそれ?

独立するんじゃねえの?

中国と喧嘩中じゃなかったっけ?

 

多分こういう疑問持ってる人は少なくないはず。台湾はこういった矛盾を抱える非常にわけの分からない国になっている。

ちなみにTVで見かける、「中国はでていけー。台湾独立ばんざーい」的な人は、民進党の熱狂的な支持者以外には存在しない。

もちろん、南部に行けば行くほどそういう傾向は強まるわけだが、あれとて決して「私は台湾人だから、中国人ではないんだよ」という意味じゃあない。

 

じゃあなんなんだ?って話になるだろうけど、このあたりの説明が非常に難しい。

まず理解しておくべき事が幾つかある。

 

 

まず、「台湾人と中国人」という表現は必ずしも適当では無い。少なくとも台湾では。

人によっては、自分を「中国人」と呼ぶ人も居る。これは、日本における中国人が「中華人民共和国の人」を差すのに対して、台湾における「中国人」の意味が非常に広範囲に渡る為である。

 

いわく、「華僑とかを含む広義の中華民族」っていう意味の中国人。

いわく、「数十年前に大陸から来たんだし、中華民族にはかわりない」という意味の中国人。

いわく「大陸は元々国民党のもんだ。われわれこそが中国人だ」っていう意味の中国人(これは流石に今では少数)

 

細かく分ければ他にもあるかもしれない。

例えば香港の人が自分を「香港人」と呼ぶのと同じ感覚で「台湾人」という言葉を使っている場合もある。我々の常識に当てはめて額面どおりに受け取ると大きな誤解をすることになるので、気をつけるべきである。

 

そして、元をたどれば原住民以外は、客家人であれ本省人であれ中国から来たのは間違いないわけで、「お隣以上親戚未満」みたいな感情を中国に対して持っている人がいるのもまた事実。これも我々には少々わかりづらい感情だろう。完全に敵視しきれない理由の一つだと思う。

 

さて、独立に関する機運が高まった時に、丁度民進党の汚職が発覚したというのもあるが、独立が成立しなかった背景は台湾人の「シビアさ」がかかわりがある。

台湾人は良くも悪くも経済・・・・というかお金を重視する。目の前に利益があればとりあえずそれを拾う国民性である。

自分が犠牲になって他人が利益を得るくらいなら、自分が先に利益を得ておこうと考える。個人個人ではそうでもないが、総体で見るとこういう傾向は非常に顕著である。台湾人が「現実的」とよばれる由縁である。

当時、台湾経済は完全に中国に依存しており(今もそうみたいだけど)、独立すると中国がおこっちゃうし、工場とか支社も中国にあるから困っちゃう的な理由で独立に反対した人の多い事多い事。

 

 

個人的には「殆どの責任は台湾人自身にある」というのが自分の考え方であるが、別の側面から見れば今の”台湾人”は被害者であるとも言える。

 

いわく、蒋介石が国連ぬけちゃったから今になって何いっても誰も相手にしてくんねー。

とかまあそういう側面もないわけでもない。

 

 

長々と書いたが、台湾人に足りないのは「今を犠牲にする覚悟」だが、台湾人自身が「とりあえず先送りでいいや」って思ってるってのが一番の問題だろう。

今のまま行けば中国に飲み込まれる確率が非常に高いわけだけど、危機感も足りない。もうどうしようもない。

 

 

 


勇午台湾編を見て①

2014-09-05 00:08:37 | ニュース

一個一個・・・というわけではないが、そのシーン毎に思った事を書いていく。今まで台湾で見聞きしてきたことをまとめるには丁度言いかもしれない。

長くなりそうなので、①~?という形で日記を書いて行こうと思う。

 

 

 

 

さて、初っ端に登場したのがかの有名な「龍山寺」(りゅうざんじ/正確な発音は ロンˊ シャン- スーˋ 2声 1声4声)

漫画ではきれいなお姉さんたちが出迎えてくれたが、実際にはおばさんばっかりである。

若い人もいるには居るが、質もサービスもよくは無いそうだ。そもそもあそこは台湾の中では最も古い地区「萬華」の中でも、特に歴史が長い(良い意味でも悪い意味でも)。

ちなみに観光の定番である「西門町」も同じ地区。あそこは若者の町としての立場を確立していて、同時に映画館街としても有名。

ただ、一歩新北市(元台北県)側に行くと、歌舞伎町もびっくりの滅茶苦茶な場所である。

不良とかチンピラ、やくざが住んでる地区でもあるが、台湾やくざはぶっちゃけそんなに目立たない。むしろ一般人と見分けが付かない。

せいぜい刺青とかタトゥーで判別できるくらいだろう。

まあ、この地域と台湾やくざに関してはまた別の機会に語ろうと思う。

 

 

さて、このシーンでは主人公の勇午が台湾ヤクザに渡りを付けて情報を得るシーンがある。

古いぼろっちいビルに入っていって、中には監視カメラがずらり。

 

ぶっちゃけ、あれは実在する。ただ、自分が見たのは違法カジノ(パチンコなんかを使う賭博は勿論違法である)の店内。あんな感じのビルの中に入っていって、どこぞの台所とかを通り抜けて、ごっつい扉とか開けてもらって入ったカジノがあんな感じだった。

でも、中にいた店員は普通の若いにーちゃんねーちゃんとかで、強面のいかにもって感じのは居ない。雰囲気的には田舎の賭博場みたいな感じか。

中でオイタしたら怖い人が飛んでくるんかもしれんが、そこまでは知らない。

そうそう、その時の印象は「監視カメラ多すぎわろた」。あと一見さんだったので紹介が無いと入れないとかで、入り口で多少警戒されたような記憶もある。

 

つづく。