思い出したくないことなど

成人向き。二十歳未満の閲覧禁止。家庭の事情でクラスメイトの女子の家に居候することになった僕の性的いじめ体験。

勝てないゲーム1

2013-04-25 11:19:13 | 8.夏休み恥辱編
 さっきまでは素っ裸の僕を憐れんで自分の後ろに隠すようにして歩いてくれたFさんだったけど、Fさん自身が洋服を紛失し、ブラジャーとパンツだけの姿になってしまうと、僕を先に歩かせるようになった。自分はその後ろに回り、僕よりもうんと大きな体なのに、僕の背中に身を潜めるようにしてルコの家までを急ぐ。
 蝉の鳴き声がわんわん響いて、悪い夢がいつまでも続くような気分にさせた。左側に山の崖が今にも倒れかかるように聳える、緩やかな上り坂道を急ぎ足で進むと、カーブした前方から小さな子どもたちを連れたお母さんたちがぞろぞろと現れた。自然と歩を速め、おちんちんを隠して、お母さんたちのくすくす笑いに耐えながら黙ってすれ違う。すれ違い様、ビート板を振り回す男の子に頭を叩かれた。お母さんたちの姿が見えくなって一息つく僕に後ろからFさんが不満を述べた。それは、僕がおちんちんを隠して妙に恥ずかしがるから、お母さんたちの好奇心を招き、結果、僕の後ろに隠れるようにして歩くFさんにも勢い視線が注がれることになるというものだった。女子が白昼の公道を下着姿で歩く恥ずかしさは男の子である僕の想像を絶するものがある、とFさんが訴える。
 結局、僕は、次に人が来た時は、どんなに恥ずかしくても我慢しておちんちんを積極的に晒すことを約束させられた。僕自身が軽蔑や嫌悪、嘲笑の視線を一身に浴びることで、後ろのFさんへの注意を逸らすようにするのが目的だった。
 この先は行き止まりであり、ほとんど住民しか通らないような道だった。白い軽トラックが一台、後ろから来て、その時は杉の大木に隠れることができた。通り過ぎたと思って道に出たところで、前方に人影が見えた。やはり小さい子連れのお母さんたちだった。先程と同様、近くの町民館に併設されたプールに向かうようで、浮き輪やフロートのカラフルな色がちらちらと光を反射させながら迫って来る。後ろからFさんが「分かってるよね」と念を押した。口では簡単に約束してしまったけど、やっぱり恥ずかしい。確かに僕は、今までにも何度もおちんちんを晒して歩くことを強制されてきた。でも、その度に経験する辛い思いは、いつも新たな感じがする。今回も、まるで初めて体験するような羞恥の苦しみに苛まれながら、Fさんに命じられたことを実行する。僕はおちんちんを隠したい衝動を必死に堪え、普通の歩行を心掛けた。それでも顔を上げることができず、自分の裸足、足の親指などに視線を当てたまま歩く。ざらざらした足の裏の感覚、微風が体じゅうの皮膚を撫でる感覚は、いやでも自分が全裸であることを意識させた。
 子どもたちの騒ぐ声が聞こえた。続いて笑い声が起こった。距離がぐんぐん縮まると、お母さんが「そんなにじろじろ見たら悪いわよ」とやんわりと子どもたちに注意した。男の子と女の子が揃って僕の前に来て、至近距離でおちんちんを見つめる。と、いきなり女の子がおちんちんを掴み、引っ張り始めた。おちんちんの皮が伸びて、千切れそうな痛みに呻き声を漏らした僕は、やめるようにお願いした。でも、女の子は聞く耳を持たなかった。お母さんたちが女の子におちんちんから手を放させようと躍起になったが、女の子はおちんちんの皮を摘まんだまま、強情な顔をして首を横に振り続け、更に引っ張ろうとしたので、痛みに耐えられなくなった僕は、思わず女の子を後ろへ突き飛ばしてしまった。
 女の子は尻餅をついてワンワン泣き始めた。やっと解放されたおちんちんを手で覆う僕は、幼稚園児を突き飛ばすとは何事か、と激怒したお母さんから二度三度と頬を平手打ちされた。
 鬼のような形相をしたお母さんたち四人が僕を取り囲み、気をつけの姿勢を強制し、口々に僕を非難した。そもそも僕が素っ裸で歩いているのがいけない、女の子は女ばかりの家族だからおちんちんをよく知らず、子どもらしい純粋な好奇心からおちんちんをいじっただけで他意はなかったという。初めからおちんちんを見られたくて恥ずかしげもなく堂々歩いていたことを思えば、僕が振るった暴力は弁解の余地がないだろう、とお母さんたちは僕を責め、女の子に土下座して詫びることを命じた。
 その間、お母さんたちは、下着姿のまま所在なく辺りをきょろきょろ見回しているFさんに「洋服はどうしたのか」と質問をした。Fさんは、顔を真赤に染めて、少しでも体を隠そうとして交差させた腕を体に絡み付かせ、質問をどうはぐらかそうか暫し思案する様子ではあったけど、お母さんたちが、僕に対するのとは違ってにこやかな表情を浮かべてはいたものの、質問のはぐらかしは一切許さないというような雰囲気を漂わせていたので、そういう雰囲気を敏感に察したFさんは、次のような嘘の話をでっち上げた。それは、開館前のプールに忍び込んでこっそり泳いでいたら、監視員に見つかり慌てて逃げてきたところだ、というものだった。もしも正直に子どもたちの釣り針に引っ掛かってテニスウェアとスカートを取られた話をしたら、僕が素っ裸でいる理由を新たにでっち上げなければならなくなるから、その面倒を省くために初めから嘘の話を披露したのだと思う。僕はFさんの機転の良さに感嘆しながらも、泣き止んだ女の子に向かって土下座をしていた。正座をし、「申し訳ございませんでした」と言ってから、地面におでこをなすり付ける。お母さんたちは、女の子が「うん」と言うまで土下座を続けるように命じたので、僕は無言の女の子に冷たく見下ろされたまま、屈辱的な全裸の土下座をいつまでも繰り返した。
 一言「うん」と言えば僕が許されることを年上の女の子から聞いた女の子は、その年上の女の子からの入れ知恵もあって、「うん」と答える代りに「おちんちんをいじらせて」と言った。そうすれば突き飛ばしたことは水に流すみたいだよ、と年上の、小学五年生くらいの女の子がにやにや笑いながら僕に告げる。僕がためらっていると、女の子のリクエストを聞いたお母さんが来て、僕を起立させた。きびきびした口調で両手を頭の後ろで組み、股を開いて膝を軽く曲げるように命じる。
 女の子たちに対するのとは打って変わって、男の子である僕には怖い、威圧的な態度で迫るお母さんだった。これも、元はと言えば素っ裸で歩いていることが招いた禍だった。二日前にY美に着ている物全てを没収されて以来、今日までどれほど懇願しても服を与えられず、ずっと素っ裸でいるより他になかった僕には、この受難を回避するどのような術があったのだろうか。ここでもまた知らない人に罵倒されながら、おちんちんをいじられる恥辱を受けなければならない。今更ながら僕の着衣を奪ったY美や布切れ一枚身に付けることを許してくれないルコが恨めしかった。
 悔し涙に頬を濡らし、鼻をすする。お母さんの命じるポーズを取る僕が泣きべそをかいているのを見て、年上の女の子が意外そうな顔をした。僕が発作的に突き飛ばしてしまった女の子がおちんちんに手を伸ばし、年上の女の子と一緒に皮を剥き、二人して過敏な亀頭をぺたぺた触ったり、おちんちんの袋を揉んで観察したりした。指に挟んでおちんちんを扱いても、たった今Fさんの下着姿を見つめながら自分で精液を出したばかりだったから、すぐには反応しない。その内、お母さんたちが加わって、多くの手がおちんちんに伸びてきた。何人かのお母さんが女の子たちにおちんちんの説明をした。良い機会だからじっくり観察するように、と、厳格な教育者的態度でおちんちんの説明をするお母さんのおちんちんの扱く手腕は絶妙だった。他のお母さんや女の子たちの手が僕の乳首を撫でたり、お尻を撫で回したりするので、それらの刺激と相まって、おちんちんが次第に硬く大きくなった。
 刻々と変化するおちんちんは、女の子たちのみならず、お母さんたちの目までも釘付けにしてしまった。羞恥、迫る快楽の波の二つに責められ、朱に染まる全身から汗を噴きながら悶える僕を苦しめるだけ苦しめる。突然、扱きの手の動きが止まった。それと同時に僕の体じゅうを這う女の人たちの手や指がするりと放れた。例の威圧的なお母さんが制止を呼びかけたのだった。女の子がおちんちんをいじっている間は両手を頭の後ろで組むという約束だったけど、今僕の手がほどけてしまった、約束を果たせなかったのだから罰を受けなければならない、とそのお母さんは宣告した。
 おちんちんを勃起させられたまま、四つん這いになるように言いつけられた僕は、お母さんの指示に従って、頬を地面に付け、お尻を上げるともに後方へ突き出すような姿勢を取った。お母さんや女の子たちが僕のお尻を覗き込み、お尻の穴が丸見えであること、おちんちんの袋やおちんちんが今までとは違う角度から見えることなどを嬉々として語り合っている。
 今からお尻叩きをする、と威圧的なお母さんが厳かに宣すると、いきなりお尻を平手打ちされた。合計三十発だ、と聞いた時には、思わず泣き声とともに「堪忍してください」と訴えたのだけれど、その間にも五発、続け様に打たれ、悲鳴を上げてしまった。女の子たちは、僕がお尻を打たれると、おちんちんやおちんちんの袋がぷるんと揺れるのを面白がった。別のお母さんが素っ裸の恥ずかしい格好でお尻を叩かれる僕の横にしゃがみ込み、手を差し入れておちんちんを扱き続けた。お尻叩きが終わった後も勃起しているかどうか、女の子たちと賭けをしたようだった。
 じんじんと痛むお尻が熱を帯びて、吹きつける南風が有難かった。真赤に染まったお尻を見て、女の子たちが残酷な笑い声を響かせる。ただ年上の女の子だけが「なんか可哀想な気がする」と呟いた。ようやくお尻叩きが終わって脱力した僕は、怖い口調のお母さんに後ろから抱かれるようにして無理矢理立たされた。おちんちんが勃起したままだったので、女の子たちは喝采を送った。賭けに勝ったのは女の子たちのようだった。尻叩きの間ずっとおちんちんを扱いていたお母さんは、他のお母さんから「よほど扱き方が良かったんじゃないの」と冷やかされていた。冷酷な口調のお母さんが僕の硬くなったおちんちんを上から指でつんつんと押してから、「男の子ってのは、このように外からの刺激に簡単に反応する生物であり、私たち女性と違って単純であり、より動物に近いのよ」と、軽蔑の視線を注ぎながら、女の子たちに教えるのだった。
 ほんとに私の監督不行き届きです、ごめんなさい、とさすがにこれ以上見ているのがいたたまれなくなったのか、下着姿のFさんがおずおずとした調子で威圧的なお母さんに詫びると、
「いいのよ、あなたは関係ないわ。それよりあなたもお洋服がなくなって大変ね」
 と、Fさんのお臍のあたりに視線を当てながら、鷹揚に笑ってみせるのだった。
 予想外の足止めをしてしまった、とおちんちんを扱き続けたお母さんが腕時計を見ながら言うと、一同は足早に坂道を下った。後にはブラジャーとパンツ、靴下に靴を履いたFさんと丸裸の僕だけが残った。叩かれたお尻の痛みに耐えながら、勃起させられたおちんちんを手で隠している僕にFさんがここからは走って帰ろう、と提案した。良い考えだった。ルコの別荘は、この坂道をのぼり切って角を曲がったところにある。
 ルコの別荘に到着した時は、Fさんも僕も汗だくだくだった。ルコは、二人があまりに遅いのを心配したのか、門の前で待っていた。Fさんが洋服を着ておらず、白いブラジャーと白いパンツだけという恥ずかしい恰好のまま走って来たので、ルコは大層驚き、辺りをうかがいながら急いでFさんを家に招じ入れた。
 縁側の先の床がコンクリートになっているところで待機させられた僕は、縁側から出てきたFさんが相変わらず下着姿のままだったので、びっくりして目を逸らすことができなかった。Fさんは靴下も脱いでいた。素足をコンクリートの床に下ろし、水道の蛇口を捻ると、ホースを持って僕に近づく。家に入る前、僕は石鹸やシャンプーで体をしっかり洗わなくてはならなかった。昨日はルコに洗われたのだけど、今日はFさんが洗うことになったようだった。どうせ濡れるのであれば初めから下着のまま洗えばいい、とルコが言って、Fさんは下着姿のまま外に出ることになったという。
 ホースから迸る冷たい水を全身にかけられた僕は、Fさんから渡されたスポンジで体じゅうをごしごし擦った。四つん這いになると、Fさんが首の後ろ、背中からお尻、太腿から足の裏までを念入りにごしごしとタオルで擦る。僕は、シャンプーを泡立てて頭を洗った。シャンプーが目に入るのも恐れず、時折そっと目を開けると、Fさんのブラジャーやパンツが濡れて、素肌が透けて見える。白い小さなパンツがぴったりと肌に張り付いて、お尻の形を際立たせ、お尻そのものを露出させる。正面を向くと、股間に黒い茂みが見えた。豊かな胸の膨らみにも水が掛かって、胸と胸の間に水が流れる。乳首は透けそうでいながら透けなかった。僕は性的な興奮を覚えまいと努力したけど、こんなに近くで見るFさんの裸同然の恰好はあまりにも刺激が強かった。シャンプーを頭からきれいさっぱり洗い流すと、Fさんは自分の肉体が濡れて露出度を増していることを意識するのか、恥ずかしそうに顔を伏せて、ただ黙々と命じられた仕事をこなすように、僕の体のあちこちをごしごしと洗った。おちんちんやおちんちんの袋、お尻や足の付け根を洗う時など、Fさんは極めて事務的にポーズの指示を出した。中には、お尻の穴を丸出しにするような恥ずかしいポーズもあったけど、Fさんは、それで僕が羞恥を覚えるとしても「今更何よ」と考えているのか、少しでも僕が指定のポーズを取るのをためらうと、容赦なく叱声を浴びせた。仰向けになって股を開き、腹部からおちんちんにかけてごしごし洗われている僕を、縁側のルコがアイスキャンデーを舐めながら見下ろしていた。
 こうして素っ裸のまま外を歩き回った汚れをすっかり洗い落した僕は、びしょ濡れの体のまま縁側に敷かれた新聞紙を伝って家の中に入った。ルコは、僕にタオルを寄こす代わりにリビングの縁側近くに敷いた、一畳くらいのレジャーシートの上で体を干すように命じた。髪の毛も含めて体が少しでも濡れている間にレジャーシートから出ることがあればこっぴどくお仕置きをするから覚悟するように、とルコが縁側の新聞紙を片付けながら付け加えた。
 ガラス戸に寄せて敷かれたレジャーシートの上に膝を組んで座って体を干していると、縁側の先のコンクリートをFさんが水で洗い流していた。相変わらずブラジャーとパンツだけをまとったびしょ濡れの恰好だった。ルコがFさんに、Fさんもレジャーシートで体を乾かすように呼びかけた。ルコがサンダルを脱いで縁側に上がると、Fさんの腕を取って無理矢理上がらせる。ガラス戸を開けたルコがいささか乱暴にFさんをレジャーシートに乗せて、僕の時と同じように、Fさんにこの上で体を乾かすように言った。
 二人は気心の通じ合った姉妹のような間柄かと思っていたが、何かルコが急に居丈高な物言いをFさんに対してするようになった。これも、Fさんが帰り道、男の子たちに洋服を取られ、下着姿で戻ってきたことと関係するのだろうか。ルコは丸裸でいるしかない僕に対して精神的な優位を覚えるくらいだから、裸同然の恰好でいるFさんに対しても、Fさんが自分の監督としてこの家に来ていることを忘れて、ごく自然に自分より低い立場の者と看做すようになったのかもしれない。また、FさんもFさんで、自分が濡れたブラジャーと肌にぴったり貼り付いたパンツしか纏っていない引け目から、ルコに逆らいにくいのだろうか、新たな主従関係が出来つつあるのを黙って見ているばかりであった。
 一畳ほどの狭いレジャーシートの上にFさんと僕が立っていた。濡れた物を着たまま体を干したって仕方ないでしょ、とルコが冷たく言い放ち、自分よりも背の高いFさんの後ろに回るとブラジャーのホックを外した。Fさんの制止を求める鋭い声が上がったけど、ルコは容赦なかった。裸にされた胸を両腕で覆い、立ったままぶるぶる震えているFさんのパンツにルコの手が掛かった。
「ナオス君と二人、仲良く裸んぼで体を干せばいいじゃん」
「お願い、ね、ルコちゃん、そんなことしないでよ」
「やだな、Fちゃん。せっかくだからナオス君に見せてあげなよ」
 抵抗するFさんではあったが、Fさんが「あっ」と声を漏らすと同時に白いパンツがするすると下ろされ、ついに足首から抜き取られた。Fさんは短い悲鳴を上げて、両手で覆っていた胸から片方の手を股間に移動させると、その場にしゃがみ込んでしまった。とうとうFさんも僕と同じように、素っ裸に剥かれてしまった。
 体が乾かない内にレジャーシートから出ると、ルコから酷い罰を受けることになる。それはFさんも同様だった。それで、Fさんと僕はレジャーシートに並んで座った。大人しくガラス戸に向かって膝を組み、びしょ濡れの体が乾くのを待つ。
 腕を動かすと、横隣のFさんに肘が当たってしまい、Fさんの体がぴくりと動いた。二人して素っ裸のまま、互いに一言も口を利かず、狭いレジャーシートの上に並んで座っているのは、変な気分だった。Fさんは、膝を組んで座り、豊満な乳房を膝に通した腕で隠すようにして、じっとしている。ちらちらと見てしまう僕に時折鋭い視線を返して、牽制する。ブラジャーによる締め付けの跡があたかも月面のクレーターのように見える間近さだった。背中から脇腹にかけて水滴がいっぱいあった。首筋から背中にかけての体のラインが生々しく女の人の匂いを放っている。
 台所で米を研ぎ終わったルコが来て、Fさんに立つように言った。Fさんは、最初は聞こえない振りをしていたけど、ルコに頭を軽く揺さぶられて、渋々言いつけに従う。両腕でしっかり胸と股間を隠したFさんの裸の姿がガラス戸に映った。門から人が入ってきたら丸見えになってしまう。僕のすぐ横には、弾力のありそうな、丸みを帯びた白いお尻があり、両手で鷲掴みをしたくなるような衝動を起こさせた。ルコは、Fさんと僕の濡れた体がなかなか乾かないのは、体温があまり高くないからだろうと言い、少しでも早く自然に乾かすのであれば、互いに体を密着させて体温を上げたらどうか、と提案した。そして、僕の髪の毛を引っ張って無理矢理立たせた。
 命令だから仕方がない、と自分に言い聞かせながら、Fさんと互いに素っ裸のまま体を密着させる。僕の顔がFさんの乳房と乳房の間に挟まり、両側から乳房を圧し付けられる。Fさんの背中に回した腕を交差させ、両の手の平をFさんの皮膚にぴったりとくっ付けると、皮膚の下で何か得体の知れない生き物が息づいているように感じられる。僕の背中で結んだFさんの腕がぎゅっと締まった。僕のお臍の辺りにFさんの陰毛がブラシで擦るような音を立てた。Fさんが足を横に動かす。太腿がおちんちんに当たった。僕は手を少し下げて、Fさんのお尻を触った。
「ナオス君の体の向きを変えて」
 ルコがこう命じると、Fさんは僕の肩を掴んでくるりと回した。僕の目の前にルコが立っていた。勃起したおちんちんを見て薄笑いを浮かべたルコは、おちんちんを指で摘まみ、左右に荒々しく振った。
「今から10分間の間におちんちんを元通り小さくすることができたら、ナオス君の勝ち。ずっと勃起させたままにしたらFちゃんの勝ち。勝った人は、服を着ていいよ。但し、ナオス君が射精しちゃったり、レジャーシートから出たりしたら、二人とも負け。二人には奴隷として真っ裸のままショータイムをやってもらおうかな。近所の友達いっぱい呼ぶからね。はい、スタートして」
 ぱんぱんとルコが手を叩いた。このゲームはあまりにも僕に不利だった。全裸のFさんとこうして体が触れ合っただけでおちんちんが硬くなったことを思えば、射精しない限りおちんちんを柔らかくすることは絶望的に難しい。それに対して、Fさんは非常に積極的にゲームに臨んだ。僕を射精させないまま10分間勃起させておけば、恥ずかしい全裸姿から開放されるのだから、乗り気になるのは当然だった。人が変わったかのように、積極的に僕の性的快感を刺激するFさんに僕は圧倒された。
 Fさんが舌を這わせる。Fさんの舌が音を立てて僕の首から乳首、お臍に下る。僕は一所懸命別のことを考えた、例えば数学のこと、抽象的なこと、学校の勉強全般のことなどを。うまくいったような気がした。が、Fさんはおちんちんの硬さが少しでも落ちると、敏感にこれを察して、おちんちんの袋からおちんちんそのものにかけて舌を這わせたり、乳房の間におちんちんを挟んで上下に動いたりするのだった。結局、僕はいつまでも射精寸前の切ない状況を強いられ、射精を許されないまま悶えるしかなかった。
 Fさんの乳首を口に含んだ僕は、Fさんがおちんちんの袋を手の平で転がすのに耐えられず、もう少しで射精の瞬間を迎えるところだった。おちんちんの異様な膨張に気づいたFさんが急いで僕の腕を取って背中で曲げた。骨折させられそうな鋭い痛みが射精の瞬間を遠ざけると、今度はおちんちんが柔らかくなっては大変と、再びおちんちんに舌を絡ませる。こんなことを繰り返す内にFさん自身の性的欲求も高まって来たのだろうか、Fさんは、自分の体を僕に舐めさせるのだった。Fさんの「うん、うん」という喘ぎが吐息とともに僕の素肌に吹き掛けられる。僕はFさんの体のいたる所を舐めた。その間も、おちんちんは、射精を求めてむなしく、ひくひくと剥き出しの亀頭を震わせた。
 時計の針はどんどん進む。僕は足先から首のあたりまでが性的快楽に浸され、全身の肌が敏感になっているような状態だったから、どんなに抽象的なことを考えても、性的な波から逃れることはできず、射精も許されぬどっち付かずの苦しみに悶える。苦しみの最中にあれば、普通は、時の経過が遅く感じられるのに、この時ばかりは早かった。どんなに頑張っても決められた時間内に勃起を治めることが叶わないので、こうなったらいっそのこと射精して、Fさんと一緒に痴態を演じるというやけくそな考えが浮かんだけど、何よりもFさんが用心して僕の手がおちんちんに行かないようにしていたから、それも難しかった。
 時間終了を告げるルコの明るい声が冷房の効いた室内に響くと、Fさんは、素早く僕の体から離れ、ルコに僕の体の正面を向けた。背中に腕を取られた僕は、ゲームを開始する時と全く変わらない、ピンと上を向いて硬化したおちんちんを隠すことができなかった。ルコは、明るく笑っておちんちんの根元を摘まんで揺さぶり、
「すごいね。ナオス君、また注射打たれちゃったの?」
 と、笑った。
 互いに愛撫し合った体は、体液などで汚れていて、そのような体で家の中をうろうろされるのは、ルコにとって我慢ならないようだった。Fさんと僕がレジャーシートの上で体を乾かしている間にルコはお風呂の用意をしていたらしく、Fさんと僕にまずは風呂に入るように勧めるのだった。
 南側にある浴室は、個人の邸宅に据えられた物としては相当に広いものだった。白と薄い青を組み合わせて敷き詰めたタイルの上に、ガラス戸から差し込む日差しが明るく反射していた。壁側にしつらえた埋め込み式の浴槽からは、ガラス越しに外の狭い空間を眺めることができた。その空間には何もなかった。ただ四角に区切られたコンクリートが生垣に囲まれているだけだった。これもルコのお父さんが愛人と楽しむための趣向の一つかもしれない。二人の大人が寝転べる程度の広さだった。


2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
妄想 (秘密)
2013-04-26 15:01:14
これもやはり妄想のストーリーですよね。中学生の男の子が、全裸で外を歩くなんて絶対にあり得ないですよ。
オラ恥ずかしくないぞ~お! (のはらしんのすけ)
2013-12-07 20:43:05
オラがこのストーリーのナオス君の立場だったら全然恥ずかしくないぞ~お!お尻フリフリ!

コメントを投稿