忌明けならぬコロナ明け(正確には中休みかな)で、ハイキング始動。
手近の生駒山におわす朝日地蔵に会いにゆく。生駒山北嶺の三地蔵の一つで、古道
「八丁門峠越え参拝道」と地元俵口村から生駒山に行く登山道の交差する四辻に置
かれ、旅人の道中安全を守ってきた。近年の山腹開発に伴い両者とも廃道となり
地蔵さんは山中にポツンと孤立してしまった。
その後山麓公園と宝山寺を結ぶ散策路が出来て、そこから地蔵さんに行ける道が
地元の有志により切り開かれた。が台風などにより現在は荒れ放題の獣道化して
いる。因みに他の二つの地蔵、「峠地蔵」は山麓公園に「枯木地蔵」は大阪霊園
に移設立されている。
先に手製のルート図を
山麓公園~~~分岐点1 1,7キロ
公園入口の立派な道標に従ってゆるゆると木陰道をゆくと、水源地「中倉さん」を
起点とする渓流に架かる石橋に出る。散策道は橋を渡ってすぐ左の巻き道となるが
正面に登りの踏み道がある。これが尾根道なのだが獣道化していて気が付かない。
今回行くと手書きの紙標識が木にぶら下がっていた。
山麓公園 ふれあいセンター 立派な道標
橋の手前には道中茶屋が使っていた水汲み場跡もあるのだが 、これも立木に
貼られた手書き紙説明文がなければ気が付かない代物だ。
説明文 水汲み場
赤丸しるしが紙標識。
尾根道入口
分岐点1~~朝日地蔵~~分岐点2 ~~宝山寺 1,3キロ
倒木を跨いだり潜ったりして行くと、またしても手書きの紙標識「朝日地蔵」
が、これを右折する。もし標識がなければ通過してしまうだろうな。
途中に磨り減って字が読めない石柱道標があり、やっと古道モードになる。
安土桃山時代の作というお地蔵様に会えた。
朝日地蔵 石柱道標
すぐ足下には生駒信貴スカイライン宝山寺線が走っており、道の向こう側に「中倉さん」
に行く細道が視認出来た。因みに「中倉さん」は地元俵口村の重要な農業用水の
元であり、親しみをこめて地名「中かぐら」からそう呼ばれていた。
そこから生駒山頂に登る道があったが、いまは藪こぎを強要されるという。
今回は朝日地蔵から折り返し、尾根道に戻って東進して宝山寺とあいなる。
かって竜田川の水源地から河口(大和川の合流地点)までの調査行をしたが、
水源地は光陽台団地の上にある「切池」までで終了していた。
今般の遊歩で切池に流れ込む水源渓流の一端を確認出来た。
早晩、「中倉さん」に挑戦だ。