今日は初代エアデールナナの誕生日。
早いものであれから30数年が過ぎました。生まれる日を楽しみに待ち、見に行ったのを覚えています。
新幹線で東京まで行く時間より、東京から千葉のブリーダーさんの所までの
時間のが長かった記憶があります。
あれから30数年、当時はまさかこんなに長くエアデールを飼っているとは
思いもしませんでした。
アマチュアの純粋な愛犬家としてはもしかしたら一番長く
飼い続けているくらいかもしれません。
それもこれもきっとナナがとてもいい子だったからだろうと思います。
この間、他の犬を飼おうと思ったことは一度もありませんし,
エアデールが飼えなくなったら、犬は終わりにしようというのも
変わりはありません。
それくらい魅力のある犬だと思っています。
ちなみにエアデールは1985年からですが、
ALFEEファン歴はそれより古く1983年から。
犬も音楽も好きになったらとことん貫く、浮気はしないというタイプみたいです^^。
これは当時のナショナルエアデールテリアクラブの会報に寄稿したナナへの思いです。
もちろん今もこの気持ちに変わりはありません。
ナナがなくなったとき、ナナの代わりとして私を支えてくれたニーナも今はもはやなく、
そしてそのニーナの代わりを今はサーナがしてくれています。
どの犬もかけがえのない存在でした(です)
逢いたい・・・
親愛なるナナ(ヒヤシンス・オブ・クロフォード)へ
(1985.1.21~1999.1.31)
もし神様が ひとつだけ私の願いをかなえてあげようといってくださったら
迷うことなく 私は答えるだろう
「どうかもう一度ナナに逢わせてください」と
仔犬のときのナナでもいい
元気いっぱいの若い頃 ショーを走っていた頃のナナでもいい
晩年、体はあまり動かさなくなったものの その分悪知恵をはたらかせ
いろんないたずらをしていた頃のナナでもいい
何時のナナでもいいから逢いたい
年をとってからは 特に私の考えている事や気持ちをとてもよく理解していたナナ
思えば14年間 私の側にはいつもナナがいてくれた
嬉しい時も悲しいときも辛い時も・・・
ナナがいたから嬉しさは倍になり 悲しさは半分になった
いつも優しいまなざしでじっと私を見つめ 時にはやさしくなめてくれた
そんなときはナナのひげがくすぐったかった
ナナのにおいも大好きだった
ちょっとくさいけど そんなにおいにつつまれて
ナナの胸に顔をいずめているとなぜかとてもホッとした
でももうなつかしいにおいも 温かい胸も やさしいまなざしも
私の手の届かないところへいってしまった
「もう一度ナナに逢いたい・・・」そんな事を考えていたら
とめどもなく涙があふれてきて視界がぼやけてきた
そのとき 私の鼻と口につめたいものと暖かいものがギューと押し付けられてきた
「なんだぁ?」
それはニーナの鼻と口だった
ニーナは自分の鼻と口を私の鼻と口に押し付け
ペロペロ ぺロペロと私の顔中の涙を舐めてくれていた
「元気を出しなよ 私がいるじゃない!!」とでも言っているのだろう
でもニーナの舐め方はナナのようにやさしくはない
初めなめていたかと思うと いつの間にか
私の鼻から 口から 耳から アゴからそこらじゅうをかじっているのだ
こうなったら何時までも涙を流しているわけにはいかない
こちらも真剣に向かっていかないとやられてしまう
ニーナのにおいはナナとはまったく違う
優しいまなざしもない 何か見つけてやってやろうという キラキラ輝く瞳だ
暖かい胸に顔をうずめさせてなんてくれない
ナナの体はやわらかかったけれどニーナはカチカチで ゴツゴツ
全身バネのような体だ
毛ははりねずみのようだ
ナナがなめてくれるとひげがくすぐったかったけれど
ニーナがなめてくれると ひげがツクツクとして痛い
これはいつもいたずらばかりして何かを齧ってばかりいるので
ヒゲが途中で擦り切れてしまっているのだ
何もかもナナとニーナは違っているけれど、
それでもニーナは自分なりのやり方で 精一杯私を慰めようとしてくれているのだ
かなり荒っぽいけれど・・・
「ありがとう、ニーナ もう泣いたりしないよ ニーナがいるから大丈夫だよ」
そういって若いエアデールテリア ニーナの体をギュっと抱きしめた
その途端頭から思い切り齧られた
ナナのかわりは とうていニーナではできっこないとおもっていたが
少しずつだがナナのいなくなった穴を
自分なりのやり方でうめていってくれているようだ
「ナナ 安心していいよ ナナの変わりはどうやらこれからニーナが
ひきうけていってくれるらしいからね」
でももしできることならナナにもう一度逢いたい・・・
「ナナ 今度生まれてくる時も必ずうちの子になるんだよ
いつか また きっと逢おうね・・・」