■107人の犠牲者を出してから、JR西日本のコロコロ変る記者会見発表を追いかけるのに辟易(へきえき)している多くの国民は、今年のゴールデン・ウィークを最も不愉快な連休として記憶するのでしょう。マスコミが感情的になって追求しても、遺族に何を言われても、「モウシワケアリマセンデシタ」の巻き戻し再生……。毎日、テレビ・ニュースを観ている人には、日付の区別が付かないのではないでしょうか?「安全推進部長」という肩書き自体が悪い冗談としか思えない無表情な人物が最初に現れて、「置石が原因じゃないかなあ?」と発言して始まった一連のドタバタ喜劇は、余計な事は言わないで「モウシワケアリマセンデシタ」の一本槍で正面突破を狙う方針が何処かで決まったように見受けられます。
■これまでの「安全対策」は不十分だったから、根本的に企業風土を改めるそうですが、自己申告で発覚した200人近い不心得モノを、再び「日勤教育」でイビリ倒すつもりなのか?それとも、「日勤教育」担当者を「日勤教育」で再教育するのか?経営陣全員が「日勤教育」を受けるのか?一体、何をどうするつもりなのか、さっぱり分かりませんなあ。心を安らかに、静かに悲しんでいるはずの御遺族は、さぞや心穏やかならぬ日々を過ごしておられることと思います。寝ても醒めても、お腹立ちのことと同情するしか無いのですが、レールの上に異物を置いたり、目に付いたJR社員をドツキ倒しても、何の解決にもなりません。税金で赤字を埋める国鉄を民営化して、独立採算制を強制した結果が、無茶を承知の暴走電車だったのですから、そもそも民営化の意義とそのやり方に問題は無かったのか?と根本的な疑問を投げ付ける役目の野党第一党・民主党は、支持団体の各種労働組合に気兼ねして、まともな政策論争が出来ないのではないか?と疑われていましたが、とうとう尻尾を出してしまいましたなあ。
脱線当夜、親ぼく宴会=車掌ら約40人、衆院議員も-予定通り実施・JR西日本
JR福知山線の脱線事故当日の4月25日夜、JR西日本の車掌や運転士らでつくる親睦(しんぼく)団体の宴会が、同線沿線の兵庫県篠山市の民間保養施設でほぼ予定通り開かれ、40人近くが出席していたことが8日、分かった。同市出身の梶原康弘衆院議員(48)=民主、比例代表近畿ブロック=も招かれて参加しており、「軽率だった」と陳謝している。
宴会を主催したのは、丹波地域出身・在住のJR西の車掌らでつくる「丹波群団会」。梶原議員は、父親の梶原清・元参院議員が国鉄職員だった縁で招待されていた。私的会合だとして、同社がこれまで発表した「不適切な行動」事例に含まれていなかった。(時事通信) - 5月8日
■未曾有の鉄道事故が起こってから9時間も経っていた午後6時に、取って付けた様な「黙祷」をして、ビールで「乾杯!」したそうですが、どんな味がしたのでしょう?カラオケ大会まで催して、何の歌を唄ったのでしょう?インタヴューに顔を出していたこの二世議員は、「どうして、こんな事が起きてしまったのかいなあ?」とビールを飲みながら語り合ったと答えていたようですが、「政権を渡せ!」と岡田代表が大上段に構えて見せているのですから、こういう議員を即刻除名処分にでもしないと、「次の内閣」に期待する者など居なくなってしまうのではなかろうか?梶原二世がした事は、大惨事を酒の肴にして「選挙運動」をしていたことになるのではないですかな?親子二代に亘って国鉄・JRと深い関係を結んでいるのなら、職員に混ざって現場に駆けつける義務と義理が有ったでしょうに、まだ多くの怪我人がベコベコになった車両の中で呻(うめ)いている時に、この鉄道労働組合べったり議員さんは、どっちを向いて行動していたのやら、まさか「次の内閣」では、国土交通省の政務次官にでもなるつもりだったとしたら、開いた口が塞がりませんなあ。
■子分が暢気で鈍感なら、親方連中も先の補欠選挙で惨敗したのが原因なのか、何だか捨て鉢の評論家に成り果ててしまっているようです。
「昭和天皇は終戦時、退位すべきだった」菅氏発言
民主党の菅直人元代表は8日午前のフジテレビの「報道2001」で、日中間の歴史認識問題に関連し、「日本自身がやったことを日本人がどう判断するかが問われている」と指摘したうえで「日本自身が、日本の負ける戦争をやった責任を何一つ問わなかった。天皇陛下は退位されたほうがよかった」と、終戦時に昭和天皇が退位することで戦争責任を明確にすべきだったとの考えを示した。
菅氏はその理由として「明治憲法下で基本的には天皇機関説的に動いていたから(昭和天皇に)直接的な政治責任はない。しかし象徴的にはある。一つのけじめを政治的にも象徴的にもつけるべきだった」と語った。(産経新聞) - 5月9日
■「敗戦の責任」ではなくて、「戦争責任」を天皇に押し付ける不用意な発言をして、一体何が解決するとお考えなのか、さっぱり分かりませんが、菅さんの支持者の皆さんは理解しておられるのでしょうか?菅さんは、「未納三兄弟」で大恥をかいて、これまた理由がぜんぜん分からない御遍路さんパフォーマンスをやって、何かを解決した御様子ですが、痩せても枯れても民主党の幹部なのでしょうし、立派な政治家なのですから、「日本人」などを主語にしないで、御自身か民主党を主語にして語るべきでしょう。あの戦争の責任者を問う実力が有ることを前提にしていなければ、これほど無責任な発言は有りませんぞ!明治以来の対ロシア(ソ連)外交を中心として、清朝崩壊後の東アジアの動静、米国の世界戦略をしっかりと分析した上で、大日本帝国がしでかした大間違いを整然と列挙するだけの歴史観が民主党に有るのでしょうか?コミンテルンが丁寧に作ってくれた反帝国主義の物語や、米国が自画自賛して組み上げた「太平洋戦争」ドラマを脱却したストーリーを語れる人材が、民主党におられるのでしょうか?こんな空元気を出している暇があったら、民主党が独自に書き上げた「真・戦犯リスト」を早々に公表すべきでしょう。その中に昭和天皇の御名前と責任の種類を明記して下さらないと、屁のつっぱりにもなりませんぞ!
■思い出したように正体不明の期待感が高まる小沢一郎さんも、地元に近い所で怪気炎を上げていたようです。東京のテレビ局では菅さんが「天皇退位」の評論をしていた同日に、民主党とくっ付いて何をしようとしているのか、これまた良く分からない小沢さんですが、政府の外交政策を真っ向から否定して見せたようですなあ。
中韓への外交姿勢、民主・小沢氏が批判
民主党の小沢一郎副代表は8日、青森県弘前市で講演し、中国や韓国との関係について、「政府が反日運動や領土問題について主張すべきことを主張しないので、中国や韓国に『日本は何もできやしない』と軽べつされている」と述べ、政府の外交姿勢を批判した。
(読売新聞) - 5月8日
「天皇退位」で反省して見せろ!と言う人がいれば、卑屈にならずに中国と韓国に言いたい事を言え!という人もいる。これが一つの政党なのかいなあ?と考え込むほど、誰も真剣には聞いていないのかも知れませんなあ。
■こんな野党を相手にしているから、政権与党は安心して稚拙な外交政策の裏側を暴かれても平気でいられるのです。
「紳士協定存在しない」 中曽根氏、中国大使館に抗議
中曽根康弘元首相は4月28日、都内の事務所で記者団と懇談し、昭和60年8月15日に自らが靖国神社を公式参拝した後、首相は参拝しないとの紳士協定を日中間で交わしていたと中国の王毅駐日大使が発言したことについて「正式に紳士協定という存在を否定する。外交当局間でもこんな話をした事実は全くない」と強く否定した。また、秘書を通じて中国大使館に抗議したことを明らかにした。
王大使は27日の自民党外交調査会での講演で、小泉純一郎首相の靖国神社参拝中止を改めて要求。その理由の一つとして、中曽根氏の公式参拝後に「首相、官房長官、外相は(参拝に)行かないという君子(紳士)協定があった」と主張し、「日本も一歩下がって適切に対処してほしい」と述べた。
中曽根氏はまた、61年8月の参拝中止を発表した後藤田正晴官房長官(当時)の談話について「外交上の考慮で繰り返して参拝することをやめたが、公式参拝自体を否定、廃止しようとするものではない」と強調した。王大使の発言は「大使の記憶違いではないか」と述べ、官房長官談話と混同したのではないかとの見方を示した。
(産経新聞) - 4月29日
■「外交上の考慮」で靖国参拝を中止したのならば、その「外交上の考慮」を北京政府は要求しているのではないでしょうかな?では、中曾根さんは小泉首相に「参拝は止(や)めなさい」というメッセージを送っていることになりますなあ。表現は政治家独特の言い回しですが、要するに「北京政府が文句を言ったから参拝を中止した」という事でしょう?そして、問題の「紳士(君子)協定」が有ったか無かったかの水掛け論に絡め取られると、こんな事を言い出す人が出て来ますなあ。
<高村元外相>靖国参拝の紳士協定「あうんの呼吸あった」
自民党の高村正彦元外相は8日、テレビ番組で、王毅・駐日中国大使が「首相、官房長官、外相は靖国参拝しないとの紳士協定がある」と発言したことに関し「外務省の人間から『あうんの呼吸でそうなっている』と聞いたことがある」と述べた。協定の存在は否定しながらも参拝自粛の空気が政府内にあったことを認めたものだ。
(毎日新聞) - 5月8日
「あうんの呼吸」と「紳士協定」はどう違うのかを説明してもらわないと、ますます泥沼に引き込まれてしまいますぞ!公式な文書を作らずに合意した約束事を「紳士協定」と言うのではないですかな?日本の外務省は「あうんの呼吸」という表現を、各国語に翻訳する時に、どんな神業を使っているのか興味津々でございますなあ。
■河野洋平さんという面白い外務大臣がおりまして、国境問題を提示しなければならない時に、「両国間に問題が有ることは御存知ですね?」とワケの分からない念押しをして来たと、胸を張っていた姿を思い出します。外交上の懸案事項が無い国境など存在しませんから、馬鹿馬鹿しいほど当たり前の事を波風立てないように念押しして来たことを、外務大臣の使命を果たしたと信じ込めるお目出度い方は、大臣に就任してはいけませんよ。万一、民主党が「瓢箪から駒」「棚から牡丹餅」政権を手に入れたら、誰が外務大臣になって、何を言い出すことやら、心配で心配で夜も眠れません……そんな心配は今のところぜんぜんありませんね?でも、国土交通省の大臣を務める人材ぐらいは用意しておいた方が良いですよ、オーナーの鳩山さん。
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雲来末・風来末(うんらいまつふうらいまつ) テツガク的旅行記
五劫の切れ端(ごこうのきれはし)仏教の支流と源流のつまみ食い
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■これまでの「安全対策」は不十分だったから、根本的に企業風土を改めるそうですが、自己申告で発覚した200人近い不心得モノを、再び「日勤教育」でイビリ倒すつもりなのか?それとも、「日勤教育」担当者を「日勤教育」で再教育するのか?経営陣全員が「日勤教育」を受けるのか?一体、何をどうするつもりなのか、さっぱり分かりませんなあ。心を安らかに、静かに悲しんでいるはずの御遺族は、さぞや心穏やかならぬ日々を過ごしておられることと思います。寝ても醒めても、お腹立ちのことと同情するしか無いのですが、レールの上に異物を置いたり、目に付いたJR社員をドツキ倒しても、何の解決にもなりません。税金で赤字を埋める国鉄を民営化して、独立採算制を強制した結果が、無茶を承知の暴走電車だったのですから、そもそも民営化の意義とそのやり方に問題は無かったのか?と根本的な疑問を投げ付ける役目の野党第一党・民主党は、支持団体の各種労働組合に気兼ねして、まともな政策論争が出来ないのではないか?と疑われていましたが、とうとう尻尾を出してしまいましたなあ。
脱線当夜、親ぼく宴会=車掌ら約40人、衆院議員も-予定通り実施・JR西日本
JR福知山線の脱線事故当日の4月25日夜、JR西日本の車掌や運転士らでつくる親睦(しんぼく)団体の宴会が、同線沿線の兵庫県篠山市の民間保養施設でほぼ予定通り開かれ、40人近くが出席していたことが8日、分かった。同市出身の梶原康弘衆院議員(48)=民主、比例代表近畿ブロック=も招かれて参加しており、「軽率だった」と陳謝している。
宴会を主催したのは、丹波地域出身・在住のJR西の車掌らでつくる「丹波群団会」。梶原議員は、父親の梶原清・元参院議員が国鉄職員だった縁で招待されていた。私的会合だとして、同社がこれまで発表した「不適切な行動」事例に含まれていなかった。(時事通信) - 5月8日
■未曾有の鉄道事故が起こってから9時間も経っていた午後6時に、取って付けた様な「黙祷」をして、ビールで「乾杯!」したそうですが、どんな味がしたのでしょう?カラオケ大会まで催して、何の歌を唄ったのでしょう?インタヴューに顔を出していたこの二世議員は、「どうして、こんな事が起きてしまったのかいなあ?」とビールを飲みながら語り合ったと答えていたようですが、「政権を渡せ!」と岡田代表が大上段に構えて見せているのですから、こういう議員を即刻除名処分にでもしないと、「次の内閣」に期待する者など居なくなってしまうのではなかろうか?梶原二世がした事は、大惨事を酒の肴にして「選挙運動」をしていたことになるのではないですかな?親子二代に亘って国鉄・JRと深い関係を結んでいるのなら、職員に混ざって現場に駆けつける義務と義理が有ったでしょうに、まだ多くの怪我人がベコベコになった車両の中で呻(うめ)いている時に、この鉄道労働組合べったり議員さんは、どっちを向いて行動していたのやら、まさか「次の内閣」では、国土交通省の政務次官にでもなるつもりだったとしたら、開いた口が塞がりませんなあ。
■子分が暢気で鈍感なら、親方連中も先の補欠選挙で惨敗したのが原因なのか、何だか捨て鉢の評論家に成り果ててしまっているようです。
「昭和天皇は終戦時、退位すべきだった」菅氏発言
民主党の菅直人元代表は8日午前のフジテレビの「報道2001」で、日中間の歴史認識問題に関連し、「日本自身がやったことを日本人がどう判断するかが問われている」と指摘したうえで「日本自身が、日本の負ける戦争をやった責任を何一つ問わなかった。天皇陛下は退位されたほうがよかった」と、終戦時に昭和天皇が退位することで戦争責任を明確にすべきだったとの考えを示した。
菅氏はその理由として「明治憲法下で基本的には天皇機関説的に動いていたから(昭和天皇に)直接的な政治責任はない。しかし象徴的にはある。一つのけじめを政治的にも象徴的にもつけるべきだった」と語った。(産経新聞) - 5月9日
■「敗戦の責任」ではなくて、「戦争責任」を天皇に押し付ける不用意な発言をして、一体何が解決するとお考えなのか、さっぱり分かりませんが、菅さんの支持者の皆さんは理解しておられるのでしょうか?菅さんは、「未納三兄弟」で大恥をかいて、これまた理由がぜんぜん分からない御遍路さんパフォーマンスをやって、何かを解決した御様子ですが、痩せても枯れても民主党の幹部なのでしょうし、立派な政治家なのですから、「日本人」などを主語にしないで、御自身か民主党を主語にして語るべきでしょう。あの戦争の責任者を問う実力が有ることを前提にしていなければ、これほど無責任な発言は有りませんぞ!明治以来の対ロシア(ソ連)外交を中心として、清朝崩壊後の東アジアの動静、米国の世界戦略をしっかりと分析した上で、大日本帝国がしでかした大間違いを整然と列挙するだけの歴史観が民主党に有るのでしょうか?コミンテルンが丁寧に作ってくれた反帝国主義の物語や、米国が自画自賛して組み上げた「太平洋戦争」ドラマを脱却したストーリーを語れる人材が、民主党におられるのでしょうか?こんな空元気を出している暇があったら、民主党が独自に書き上げた「真・戦犯リスト」を早々に公表すべきでしょう。その中に昭和天皇の御名前と責任の種類を明記して下さらないと、屁のつっぱりにもなりませんぞ!
■思い出したように正体不明の期待感が高まる小沢一郎さんも、地元に近い所で怪気炎を上げていたようです。東京のテレビ局では菅さんが「天皇退位」の評論をしていた同日に、民主党とくっ付いて何をしようとしているのか、これまた良く分からない小沢さんですが、政府の外交政策を真っ向から否定して見せたようですなあ。
中韓への外交姿勢、民主・小沢氏が批判
民主党の小沢一郎副代表は8日、青森県弘前市で講演し、中国や韓国との関係について、「政府が反日運動や領土問題について主張すべきことを主張しないので、中国や韓国に『日本は何もできやしない』と軽べつされている」と述べ、政府の外交姿勢を批判した。
(読売新聞) - 5月8日
「天皇退位」で反省して見せろ!と言う人がいれば、卑屈にならずに中国と韓国に言いたい事を言え!という人もいる。これが一つの政党なのかいなあ?と考え込むほど、誰も真剣には聞いていないのかも知れませんなあ。
■こんな野党を相手にしているから、政権与党は安心して稚拙な外交政策の裏側を暴かれても平気でいられるのです。
「紳士協定存在しない」 中曽根氏、中国大使館に抗議
中曽根康弘元首相は4月28日、都内の事務所で記者団と懇談し、昭和60年8月15日に自らが靖国神社を公式参拝した後、首相は参拝しないとの紳士協定を日中間で交わしていたと中国の王毅駐日大使が発言したことについて「正式に紳士協定という存在を否定する。外交当局間でもこんな話をした事実は全くない」と強く否定した。また、秘書を通じて中国大使館に抗議したことを明らかにした。
王大使は27日の自民党外交調査会での講演で、小泉純一郎首相の靖国神社参拝中止を改めて要求。その理由の一つとして、中曽根氏の公式参拝後に「首相、官房長官、外相は(参拝に)行かないという君子(紳士)協定があった」と主張し、「日本も一歩下がって適切に対処してほしい」と述べた。
中曽根氏はまた、61年8月の参拝中止を発表した後藤田正晴官房長官(当時)の談話について「外交上の考慮で繰り返して参拝することをやめたが、公式参拝自体を否定、廃止しようとするものではない」と強調した。王大使の発言は「大使の記憶違いではないか」と述べ、官房長官談話と混同したのではないかとの見方を示した。
(産経新聞) - 4月29日
■「外交上の考慮」で靖国参拝を中止したのならば、その「外交上の考慮」を北京政府は要求しているのではないでしょうかな?では、中曾根さんは小泉首相に「参拝は止(や)めなさい」というメッセージを送っていることになりますなあ。表現は政治家独特の言い回しですが、要するに「北京政府が文句を言ったから参拝を中止した」という事でしょう?そして、問題の「紳士(君子)協定」が有ったか無かったかの水掛け論に絡め取られると、こんな事を言い出す人が出て来ますなあ。
<高村元外相>靖国参拝の紳士協定「あうんの呼吸あった」
自民党の高村正彦元外相は8日、テレビ番組で、王毅・駐日中国大使が「首相、官房長官、外相は靖国参拝しないとの紳士協定がある」と発言したことに関し「外務省の人間から『あうんの呼吸でそうなっている』と聞いたことがある」と述べた。協定の存在は否定しながらも参拝自粛の空気が政府内にあったことを認めたものだ。
(毎日新聞) - 5月8日
「あうんの呼吸」と「紳士協定」はどう違うのかを説明してもらわないと、ますます泥沼に引き込まれてしまいますぞ!公式な文書を作らずに合意した約束事を「紳士協定」と言うのではないですかな?日本の外務省は「あうんの呼吸」という表現を、各国語に翻訳する時に、どんな神業を使っているのか興味津々でございますなあ。
■河野洋平さんという面白い外務大臣がおりまして、国境問題を提示しなければならない時に、「両国間に問題が有ることは御存知ですね?」とワケの分からない念押しをして来たと、胸を張っていた姿を思い出します。外交上の懸案事項が無い国境など存在しませんから、馬鹿馬鹿しいほど当たり前の事を波風立てないように念押しして来たことを、外務大臣の使命を果たしたと信じ込めるお目出度い方は、大臣に就任してはいけませんよ。万一、民主党が「瓢箪から駒」「棚から牡丹餅」政権を手に入れたら、誰が外務大臣になって、何を言い出すことやら、心配で心配で夜も眠れません……そんな心配は今のところぜんぜんありませんね?でも、国土交通省の大臣を務める人材ぐらいは用意しておいた方が良いですよ、オーナーの鳩山さん。
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雲来末・風来末(うんらいまつふうらいまつ) テツガク的旅行記
五劫の切れ端(ごこうのきれはし)仏教の支流と源流のつまみ食い
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日本は駒不足なのでしょうか?
少子化&学力低下でさらに悪化といったところでしょうか?
国外逃亡しようかな・・・
本当に民主党っていう党はどういった方向で一致をみている党なのかさっぱりわからない党ですよね、理解不能です。
でもハッキリいえることは、
「これじゃ死ぬまで政権とることはないでしょう」
って事でしょうか。見てて恥ずかしくなってしまいます。
自治労族議員の五十嵐文彦を落選させることが,改革の始まりとなる。