4Wheels Life

オートバイ、自転車そして今は、クルマと登山を趣味としている還暦過ぎのオヤジ、日々の記録としてこのブログを再スタート。

ストック・トレイル(1)

2012-06-13 | ハイキング
ノルディック・トレイルの講習会も2度参加させて頂き、感謝しているのですが、その中で感じたことがあるのです。
ここに書くことは、あくまで個人的な考え方であって、団体の考えを否定する事では決してありません。

歩行を何の問題もなく行う事が出来、ランニング、トレイルを走る事が出来る人たちは、両手にポールを持たなくても普通に歩いたり、走ったり出来ます。

スキーの板をスキーブーツを介して足に固定され雪の上に立った瞬間から、人間本来持っていた基本的運動である歩行が出来なくなる。足首が曲がらないし、雪の上で滑るから2本のストックによって転ばないように体を支える、これがスキーを始める第一歩になると思う。
スキーの板、ブーツ、ストックという道具を使ったスポーツだ。
ノルディック・スキーは更に難しい。
板にエッジが付いていないから、板は前後左右に自由自在に滑りまくる。
アルペンスキーでは、ハの字にしてエッジを立てて蹴り出すという行為は少し練習すれば出来るようになると思う。
これはスケートも同じだ。ところが、エッジの無いスキーの板は、ただ蹴っても空振りするだけ。
エッジを立てるにはそれ以前にやらねばならないテクニックが必要になる。
技術がないから、10m進むのに全力を使う事になり、心拍は上がり翌日は筋肉痛になるんだね。
何を言いたいのか、つまり道具を使うスポーツはそれぞれの使い方があり、道具を使う事によって、より効果的な運動が可能になるという事なんだ。
自転車も同じで、ポジション、ペダリング....たくさんあると思うけど道具には使い方があり、その本来持っている機能を効果的に使ってこそ、道具を使う意味が生まれ、面白さ、楽しさに繋がっていくように思うんだ。

さて、ノルディックポールも道具という事だ。
ウォーキングは道具の必要がなく、裸足でも歩ける。最近、裸足で歩いたり走ったりしたいと思っているところだが。
歩けるのに、ポールという道具を使うのは、何の為か?
そこが一番大きな疑問だ。
道具を使う事によって効果的な「何か」が無ければ道具を使う意味は無いという事だ。
そこで、ポールの効果考える。

ノルディックウォーキングの協会やら連盟やらが言うのはみな同じ。
・ウォーキングに比べ全身運動となり、エネルギー消費量が1.2倍ほどになる。
・持久力、筋力強化
・ダイエット効果
・年齢関係なく、だれでも楽しみながら....
ノルディックウォーキング(以下NWとします)はウォーキングよりも明らかに疲れるという事、フィットネススポーツと言っている。

ノルディック・ポールという道具は、これを使う事で疲れるんだよ、どういう事?

ノルディックトレイルの講習会に、下りはどう使う?と言う疑問を持って参加したのだが、答えはこうだ。
「下りは手からストラップを外し、手に持ってください」
最初、これを聞いたとき「え!そうなの?」と大きな疑問を感じたのです。
つい最近まで登りも下りもポールを持って走り回っていたんだけど、最近になって自分の考え方に変化が現れ、覚信に繋がったんだ。
緩やかな登りで気が抜けていたのだね、つまづいて転んだんだ。ほんとゆっくりだったから怪我は擦り傷程度だったが、手が普通に出せないのね、手の甲で体を支える形になり、無論膝も着く。
もしも急な下り坂でビュイーンって時に転んだら、手首骨折、顔面強打.....
ストラップで繋がれたNW用ポールで坂道を下って行くのは間違いなく危険だという事が解った。

下りではポールを手に持って....正解か?
否!ストラップが無ければ、ポールを投げちゃえばいいじゃん?

以前NW用ポールをストラップを使わず手に持って下った事があるのだが、下り終わるころには手が攣りそうになってしまうんだ。
理由はグリップの形状が握る事を前提で作られていない形状だから、ではないのかな。
トレッキングポールのグリップならどうなのだろう?実際使ってみたんだ。

トレッキングポールならば、オーケーなんだよ、下りでも使えるんだ。
ポールを使う事で明らかに足に掛かる衝撃を減らす事が出来る結果、筋力も温存できる。
つまり、ポールを使ったほうが楽という事を言いたい。

登りも明らかに四足歩行となる訳で、足腰への負担を減らす事が出来る筈。
その分、上半身のトレーニングは必須となるけれどね。

もう一つ、問題点。
これが一番の大問題の「NWは道具を使うスポーツ」という事。
健常者ならだれでも歩いたり走ったり出来るのに、2本の杖を持つ事で不自然な運動になってしまう事だ。
だが、道具を使うスポーツである事をも一度考えて欲しい。
たった一度で道具を使いこなせるという簡単なモノって、ありますか?
ゴルフクラブ、テニスラケット、スキー、自転車・・・・・簡単なものなんてありゃしなのだ。

NWポールも同じだと思う。
一度使ってみて、こりゃあ疲れるだけ、邪魔なモノ、ロングじゃ使えない、疲れるから...
そうじゃぁないだろう!
物事万事、上っ面を覗いて理解出来るような簡単なモノなんてあるのかな?
みな、奥が深いんだよ。

何でも自分で納得出来るまでやって見なきゃ結論は言えないと思うんだ。

NWは誰でも出来る、間口の広いスポーツと言うが、確かにその通りで、ポールを持って歩くだけなら、歩ける人なら誰でもオーケー、だ。
しかし、本来の目的を効果的に使おうと思うと、そう簡単に出来るモノじゃあないんだね、多くの練習が必要になる筈だ。

話しは戻って、ノルディックトレイル講習だ。
エクストリームと言って、上級者向けの講習会という事になっているみたいなのだが、参加者の中には、初めてポールを使うという方が多く参加しているのが事実。
こうなると、ポールを使う以前の話になってしまうではないのか?

歩ける、走れるから、使い方はどうだっていい、持っている事イコール使っていると勘違い。
ポール操作は未熟でも、みな一緒に講習会をこなしていく。
ま、それでいいのだとも思うけど、本当にそれで良いのでしょうか?
やはり、本来の使い方を教え、キチンと使える事を前提とした講習会であって欲しいなぁ...などと思うけど?
実際は、とても難し事だと思います。

文が長くなったので、ここで一先ず終了....続く。





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