俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

鎮痛剤

2009-03-24 15:04:32 | Weblog
 これまでに解熱剤(2月7日)や下痢止め(2月17日)を有害だと書いたが、鎮痛剤もこれらに負けず劣らず有害だろう。
 薬は基本的には毒物だ(20年2月20日付け「薬のリスク」参照)。メリットとデメリットとを秤に掛けてメリットのほうが大きければ「薬」とされているに過ぎない。しかし解熱剤や下痢止めと同様に、その場しのぎの対症療法に過ぎず、その結果として、より悪い結果を招く薬物も「薬」として使われている。
 鎮痛剤は痛みを鎮めることだけが薬効だ。痛みの原因を治療する効果は全く無い。鎮痛剤は痛みを誤魔化すだけだ。薬の効果が切れれば同じように痛み始める。但し薬で誤魔化している間に、自然治癒能力が働いて治ることがあり得る。しかしこれは決して薬が効いた訳ではない。
 宗教もハイネが指摘したように「苦しむ人のための精神的な阿片」だろう。嘘で塗り固めた希望を与えられても何ら根本的な解決にはならない。それどころか嘘に基づいて不自由な生活を強いられて、本来楽しめる生活(食欲や性欲を満たすことなど)を犠牲にすることにもなりかねない。
 鎮痛剤に頼らず、痛みの本当の原因に勇気を持って立ち向かうことが必要だろう。

1 コメント

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うつ病 (うつ病)
2009-03-25 10:34:07
見ているだけで楽しくなります。行った気分で満喫!また、遊びに来ます!

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