俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

温暖化待望論

2013-07-20 09:48:48 | Weblog
 地球全体が温暖化すれば熱帯はそのままで、温帯は亜熱帯に、亜寒帯は温帯になる。つまり地球環境は今よりも人類にとっては快適になる。人類は寒い場所よりも暑い場所を好む。寒い場所を好むのはホッキョクグマとペンギンぐらいだ。南国へ旅行する人は多いが南極へ旅行する人は少ない。
 陸地が水没すると言う人がいる。しかし最新の試算に基けば海面上昇はせいぜい数十㎝程度だ。北極の氷は水に浮いているので融けても水位は変わらないし南極では降雪量が増えるので却って水位が下がるという試算まである。
 もしCO2が増えて温暖化が進めば植物の生育が促される。植物の生育に不可欠な熱と光とCO2が同時に増えることになるからだ。植物が増えれば草食動物も増える。これで人類の食糧事情も少しは改善されるだろう。
 温暖化すれば暖房の必要性が下がる。一年中暖房が必要だった地域が暖房不用になればエネルギー消費量が減る。但し新たな冷房需要が増えるだろう。多分、暖房の減少による効果のほうが冷房による増加よりも大きいとは思うが、ここは手堅く±0としておこう。
 温暖化は円安と同じようにメリットもデメリットもある。メリットを無視してデメリットばかりを騒ぎ立てるのは科学的ではなく政治的だ。金融緩和のデメリットばかりを取り上げて非難する野党のようなものだ。
 温暖化よりも寒冷化のほうが怖い。もし寒冷化すれば北海道や欧米の農業が大きなダメージを受ける。農業に限って考えるなら温暖化は歓迎すべきだろう。例えば93年の冷夏で米は不作だったが翌94年の猛暑では豊作だった。日本のマスコミはなぜ温暖化のメリットを無視して恐怖ばかりを煽り立てるのだろうか。政治的意図があるとしか思えない。

コメントを投稿