本屋で手にとった本に、粟津則雄が須田の絵に
ついて書いた短文が載っているのを見つけた。
「美のおもちゃ箱 partⅡ」(芸術現代社)という
本に、「華北大同 善化寺」という絵について
書いている。須田が戦争時、国の依頼で満州を
訪ねた際に描かれた墨絵である。
粟津が須田について書いた文章を初めて眼にした。
違っているかもしれないが、知る限り、粟津が須田に
ついて書いているのは(現在のところ)この一文だけ
かと思う。
この本は先年閉館した「百点美術館」という美術館が
所蔵していた作品について、一点ずつ、作家が文章を
寄せているもの。
粟津は古今東西の画家を取り上げ論じている。
これもよく知らないで言うようだが、恐らく日本の
作家で粟津ほど幅広く多くの画家を論じている
人は少ないと思う。それだけに、粟津が須田を
取り上げないのが、以前から不思議だった。
粟津の粘液質な気分は須田の個性に響くものが
ある気がするのだが、近く見える個性であるほど、
噛みあわないものが見えやすいということもあるの
だろう。上記の一文でも軽く触れて終わっている
ように(わたしには)見える。
ついて書いた短文が載っているのを見つけた。
「美のおもちゃ箱 partⅡ」(芸術現代社)という
本に、「華北大同 善化寺」という絵について
書いている。須田が戦争時、国の依頼で満州を
訪ねた際に描かれた墨絵である。
粟津が須田について書いた文章を初めて眼にした。
違っているかもしれないが、知る限り、粟津が須田に
ついて書いているのは(現在のところ)この一文だけ
かと思う。
この本は先年閉館した「百点美術館」という美術館が
所蔵していた作品について、一点ずつ、作家が文章を
寄せているもの。
粟津は古今東西の画家を取り上げ論じている。
これもよく知らないで言うようだが、恐らく日本の
作家で粟津ほど幅広く多くの画家を論じている
人は少ないと思う。それだけに、粟津が須田を
取り上げないのが、以前から不思議だった。
粟津の粘液質な気分は須田の個性に響くものが
ある気がするのだが、近く見える個性であるほど、
噛みあわないものが見えやすいということもあるの
だろう。上記の一文でも軽く触れて終わっている
ように(わたしには)見える。