長生き日記

長生きを強く目指すのでなく良い加減に楽しむ日記

新 5 引き継ぐ

2018-09-27 23:18:42 | 日記
断捨離とか終活とか言う言葉がよく使われるようだが、僕は好きな語ではない。生業関係の本や道具(これはすこし)があって、もう読まないし使うこともないだろうに狭い我が家のスペースをとっているのでどいてもらわねば立ちいかなくなっている。とくに専門性の高い大きい厚い本は悩ましい。今回は以前一緒の研究室にいた若い(当時)女博士さんが、転職して横浜の方の大学に新しい研究室を立ち上げたばかりのようなので、本棚がまだすいているうちにもらってもらうことにした。パワハラでの押し付けではなくちゃんと了解は取ったし、ワインのおまけもつけたりした。いまのところ3箱くらい送りとても助かっている。つらつら思うに、これからの時代、大きな高価な専門書はどうなっていくのだろうか、若い学生さんはネットだけになりそうだし。まあ僕も全部読んだわけでなく、安心感と見栄のために持ち続けたきらいがあるわけだが。
  写真の本はその専門(陸水)では、と言うよりさらに広い生態学一般で超有名なハッチンソンさんの大著3巻4冊のひとつ。ニッチ理論でも有名な方で大識者として知られていたが博士号を持たなかった。ある時、弟子が「先生、博士とってください」と頼んだら「それは良い考えだね。で、誰が審査員になるの?」と言われて皆絶句したエピソードがあるとか。日本生態学会で辞典を作ったときどういうわけかハッチンソンさんの項目執筆が僕になり、短いスペースに盛り込むのに苦労した記憶がある。押してあるハンコは僕の最初の陸水フィールドである茨城の中沼の形で作ったもの。
  金属製の拷問器具みたいなのは長い棒につけたりロープに括りつけて岸から投げ、遠くの水草なんかをひっかけてとる道具。磯釣りの好きな永田淳さんは岩場のイガイ(たぶんムラサキイガイ)をとるのに使ったとのことだ(同じものかな?)。まあ好きに使えば(拷問でなければ)良いだろう。いろいろな水域で使ったが最後に使ったのは皇居外苑濠でヒシをひっかけた時だったか。



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