昨夜は遅くまで東京で吞んでいた。
そのおかげでお休みだったはずの本日午前中の予定を完全に寝坊。
悔やんでいてもしょうがないので映画に向かう。
「モテキ」「バクマン。」とスタイリッシュでポップな作風が気に入っていた大根仁監督の最新作。
以前TBSラジオで彼がパーソナリティをしていた番組も毎週聞いていた。
ただ今回は正直、あまり作品そのものが話題になっているとは言えない。
朝10時の上映回。私の他は私と同世代くらいのご夫婦らしき2人組のみか。
フリーのカメラマン都城静(福山雅治)は、芸能人のスキャンダルを追いかける写真誌のパパラッチ。
編集長からの依頼で静は女性新入社員、行川野火(二階堂ふみ)を助手として押し付けられる。
静の古い友人である情報屋チャラ源(リリー・フランキー)の協力を得ながら、2人は有名人のスキャンダル写真をどんどんゲット。
掲載した写真誌「SCOOP!」は大人気雑誌へと上り詰めていく。
そして最初は反目し合っていた静と野火もパートナーとしてのお互いを意識し始めていた。
しかしそんなある日、静の携帯にかかって来たチャラ源からの電話に、静は青ざめる。
事前の作品に関する話題は「あの福山雅治が汚れ役に挑戦!」という点。
確かに「ガリレオ」シリーズの湯川学や「そして父になる」の野々宮をはじめ、比較的冷静でどちらかというと寡黙なインテリといった役の多い彼が、派手な柄シャツに革ジャンを羽織り、無精ひげとモジャモジャ頭でタバコ(葉巻?)を咥えて下品なことばかり口走っている姿は、彼のイメージとは結びつかない感じはある。
見どころであったはずのそのイメージのギャップ。
それが私にとっては最後まで飲み込めず、いつまでも喉の奥でイガイガするのが気になってしまった。
結果、福山雅治という俳優の「演技の下手さ」がすごく目立ってしまっている気がする。
それは彼の技術的問題もさることながら、演出、特に会話のシーンに問題がある様に思えてならない。
福山を含め他の出演者にも、二階堂ふみや吉田羊・遠藤憲一など比較的最近評価されている役者たちを揃えている。
それなのに、彼らが顔を突き合わせていながら、本当に上っ面の会話しかしていない様にしか見えないのは、やはり演出に問題があると思わざるを得ない。
何がどうおかしいか明確に言えないのが悔しいが、簡単に言えば「(会話が)つまらない」のだ。
こう言ったらこう返すよね、そしたらこう答えるよね…という会話の展開がただの状況説明になっているだけ。そこに何のヒネリも工夫も感じなかった。
その結果キャラクター達に興味を持てなくなってしまう。
ただ、一つだけ言っておくと、今回物語のキーマンとなるチャラ源。
演じたリリー・フランキーは間違いなく過去最高のデキ。
最優秀助演男優賞クラスの好演だった。
プライベートでも2人は仲良しだというのがスクリーンからも伝わってくる。
「モテキ」「バクマン。」ではセンスの光ったエンドロールの作りにも今回は興味は持てなかったし、同じく大根監督得意のエロシーンも総じて無味乾燥な感じ。
「セクシー女優やグラビアの女の子を出しとけば男は喜ぶだろ。」と思ってはいないとは思うけど、こんなもんじゃないよね、監督。というのが正直な印象だ。
ベランダで見せたあの人とあの人とのキスシーンだけは良かったけど。
あらためて振り返ってみて、退屈な映画。
ここのところ急激にファンを減らしていると話題の福山雅治。
根強く支持する彼のファンでもこの作品を観て満足はできないんじゃなかろうか。
オススメ度:58点
そのおかげでお休みだったはずの本日午前中の予定を完全に寝坊。
悔やんでいてもしょうがないので映画に向かう。
「モテキ」「バクマン。」とスタイリッシュでポップな作風が気に入っていた大根仁監督の最新作。
以前TBSラジオで彼がパーソナリティをしていた番組も毎週聞いていた。
ただ今回は正直、あまり作品そのものが話題になっているとは言えない。
朝10時の上映回。私の他は私と同世代くらいのご夫婦らしき2人組のみか。
フリーのカメラマン都城静(福山雅治)は、芸能人のスキャンダルを追いかける写真誌のパパラッチ。
編集長からの依頼で静は女性新入社員、行川野火(二階堂ふみ)を助手として押し付けられる。
静の古い友人である情報屋チャラ源(リリー・フランキー)の協力を得ながら、2人は有名人のスキャンダル写真をどんどんゲット。
掲載した写真誌「SCOOP!」は大人気雑誌へと上り詰めていく。
そして最初は反目し合っていた静と野火もパートナーとしてのお互いを意識し始めていた。
しかしそんなある日、静の携帯にかかって来たチャラ源からの電話に、静は青ざめる。
事前の作品に関する話題は「あの福山雅治が汚れ役に挑戦!」という点。
確かに「ガリレオ」シリーズの湯川学や「そして父になる」の野々宮をはじめ、比較的冷静でどちらかというと寡黙なインテリといった役の多い彼が、派手な柄シャツに革ジャンを羽織り、無精ひげとモジャモジャ頭でタバコ(葉巻?)を咥えて下品なことばかり口走っている姿は、彼のイメージとは結びつかない感じはある。
見どころであったはずのそのイメージのギャップ。
それが私にとっては最後まで飲み込めず、いつまでも喉の奥でイガイガするのが気になってしまった。
結果、福山雅治という俳優の「演技の下手さ」がすごく目立ってしまっている気がする。
それは彼の技術的問題もさることながら、演出、特に会話のシーンに問題がある様に思えてならない。
福山を含め他の出演者にも、二階堂ふみや吉田羊・遠藤憲一など比較的最近評価されている役者たちを揃えている。
それなのに、彼らが顔を突き合わせていながら、本当に上っ面の会話しかしていない様にしか見えないのは、やはり演出に問題があると思わざるを得ない。
何がどうおかしいか明確に言えないのが悔しいが、簡単に言えば「(会話が)つまらない」のだ。
こう言ったらこう返すよね、そしたらこう答えるよね…という会話の展開がただの状況説明になっているだけ。そこに何のヒネリも工夫も感じなかった。
その結果キャラクター達に興味を持てなくなってしまう。
ただ、一つだけ言っておくと、今回物語のキーマンとなるチャラ源。
演じたリリー・フランキーは間違いなく過去最高のデキ。
最優秀助演男優賞クラスの好演だった。
プライベートでも2人は仲良しだというのがスクリーンからも伝わってくる。
「モテキ」「バクマン。」ではセンスの光ったエンドロールの作りにも今回は興味は持てなかったし、同じく大根監督得意のエロシーンも総じて無味乾燥な感じ。
「セクシー女優やグラビアの女の子を出しとけば男は喜ぶだろ。」と思ってはいないとは思うけど、こんなもんじゃないよね、監督。というのが正直な印象だ。
ベランダで見せたあの人とあの人とのキスシーンだけは良かったけど。
あらためて振り返ってみて、退屈な映画。
ここのところ急激にファンを減らしていると話題の福山雅治。
根強く支持する彼のファンでもこの作品を観て満足はできないんじゃなかろうか。
オススメ度:58点