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拾い読み★2016-280≪コラム記事2≫

2016年10月06日 20時12分01秒 | マリーンズ2016

ロッテ・サブローが説く「個性・特性」の論理!これこそプロで生きる道

 “アジャパイネ”ことロッテ・井上晴哉内野手(27)が最近、髪の毛を伸ばし始めた。すっきりとした短髪を好んでいた男の変化に「イメチェンか!?」と聞いたところ、意外な答えが返ってきた。

 「実はこれ、サブローさんからの指令です。しかも、伸ばすだけ伸ばしたら、オールバックにしろと…。だから切るに切れないんです」

 今季限りで22年間の現役生活にピリオドを打ったサブロー外野手(40)。井上も目をかけてもらった若手の一人だ。

 2軍のロッテ浦和ではこんなこともあった。夏場に打撃の調子を崩していた井上が、イースタン・リーグの試合で大振りを控え、軽打に徹していた時期があった。ある日の試合後、サブローに呼ばれたという。

 「オマエ、なにやってんの!? そんなのオモロないやろ。一発か三振でええやん」

 この前段があって、さらには「オールバック指令」。サブローが井上に求めたのは個性、特性の重要性。桁違いの力がありながら、1軍に定着しきれない井上にジレンマを感じていたサブローからの助言だった。


 「プロに行きたいのなら目立て!! なんでもいいからアピールしろ!!」。サブローにこう説いたのは大阪・PL学園高時代の中村順司監督(70)=現名商大監督=だった。

 「高校3年の春、センバツ大会の前でした。将来はプロ野球選手になりたいと言ってきたので、『だったら目立ちなさい』と。試合前の練習で、センターからの返球をバックネットに直接ぶつけてみろ、と言ったことを覚えています」

 サブローは、これを忠実に実践した。センバツの毎試合前、バックネットに返球を当てて“強肩”をアピール。これがスカウトの目にとまったともいわれている。

 高校時代に恩師から授かった「金言」を、今度は後輩へ。チームにサブローを師事する若手は少なくない。井上へのアプローチはほんの一例だ。

 伊東監督は、サブローについて「指導者向き」とする一方、「顔も名前もあるし、編成(スカウト)もありかな」。サブローにはまだまだ、ロッテでの仕事が残っている。(西村浩一)

(サンスポ)


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故障者が戻ってきた3位・ロッテ CSで再び旋風を巻き起こせるか

焦らずじっくりと戦力を整えることができた


 日本ハムが9月28日の西武戦で勝利し、4年ぶり7回目のパ・リーグ優勝を決めた。一時は、ソフトバンクに最大11.5ゲーム差をつけられたが、異次元の数字を残した二刀流・大谷翔平らの活躍もあり、球史に残る大逆転でのリーグ優勝だった。

 日本ハムのリーグ優勝により、クライマックスシリーズに進出するチームも確定した。首位は日本ハム、2位はソフトバンク、3位はロッテと、順位こそちがうが昨年と同じ顔触れだ。熾烈な優勝争いを演じた日本ハムとソフトバンクによる激闘がクライマックスシリーズで再び見られるかに注目が集まるが、不気味な存在がロッテである。

 7月上旬まで首位ソフトバンクを追う2位につけていたロッテだが、日本ハムの猛追で3位に転落すると、2位との差もあっという間に広がっていった。ただ、4位とも差があり、8月以降のロッテは、リーグ優勝は厳しいけれどクライマックスシリーズ進出はほぼ確実という位置にいた。

 しかし、その微妙な位置が功を奏した点もある。故障や不振で二軍落ちしていた投手たちが焦らず調整できたことだ。クローザーの西野勇士は、右ヒジの炎症で7月31日に登録抹消。リリーフとして26試合に登板し、防御率1点台と好投していた内竜也は右ヒジの張りで7月2日に登録抹消。同じくリリーフとしてブルペンを支えていた大谷智久も右膝内側側副靭帯損傷で8月3日に登録を抹消された。

 仮に、優勝やクライマックスシリーズ進出が僅差だった場合、少々前倒しで一軍に復帰させていたかもしれない。それとは関係なく、単に復帰に時間がかかった可能性もあるが、内が9月2日、大谷が9月26日、西野が9月27日に一軍復帰と、クライマックスシリーズを見据えて、徐々に戦力が整ってきたことは確かだ。



2010年は圧巻のリリーフ陣で3位から日本一へ


 2010年、史上唯一となる3位から日本一まで駆け上がったときのロッテは、リリーフ陣が圧巻のピッチングを見せた。2010年、レギュラーシーズンでのロッテの主なリリーフ陣の成績は以下の通りだ。

伊藤義弘
65試 1勝2敗30H1S 防3.48

薮田安彦
63試 2勝5敗28H1S 防3.15

古谷拓哉
58試 3勝0敗11H0S 防2.91

小林宏
57試 3勝3敗5H29S 防2.21

内竜也
15試2勝0敗4H0S 防4.50

 クローザーの小林宏の成績が目立つくらいで、ほかの投手は特筆すべき成績を残したわけではない。ところが、クライマックスシリーズ以降ではリリーフ陣の通算防御率が1.69と別人のようなピッチングだった。クライマックスシリーズだけに限ると、28回1/3を投げ自責点はたったの2。防御率0.64と相手打線をほぼ完ぺきに封じた。

 クライマックスシリーズ以降の個人別成績を見ると、伊藤が8試合に登板し防御率1.69、小林宏が8試合に登板し防御率0.82、薮田は7試合10回を投げ自責点0。レギュラーシーズンで15試合しか登板がなかった内は、クライマックスシリーズ以降で9試合に登板し13回を投げ自責点1と救世主のような活躍を見せた。

 2010年は優勝したソフトバンクとゲーム差なしの2位だった西武に2.5ゲーム差の3位と、今季よりもはるかに接戦だった。今季は、日本ハムに15ゲーム差、2位ソフトバンクにも12.5ゲーム差をつけられていることを考えれば、チーム力に大きな差があることは否めない。だが、あの下克上のインパクトを残したロッテは不気味だ。じっくりと調整できたことで、2強にどこまで食い下がることができるだろうか。

文=京都純典(みやこ・すみのり)

(ベースボールキング)


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CSのアドバンテージ1勝は小さいか/里崎評論・下

 元ロッテの里崎智也氏(野球評論家)の「ウェブ特別評論」を掲載中。24回目は「クライマックスシリーズ(CS)について考える(下)~リーグ優勝チームのアドバンテージ1勝は大きいか小さいか~」です。

◇  ◇  ◇ 

 クライマックスシリーズ(CS)は今年で10回目となる。CSファイナルステージではリーグ覇者に1勝のアドバンテージがあるのはご存じの通りだが、果たしてこの1勝は大きいか小さいか。

 リーグ優勝したチームが日本シリーズ切符を逃した場合、または日本一にリーグ制覇した球団がなれない場合、この手の話が話題となる。

 「下克上」という言葉でメディアは盛り上げてくれるが、実際、下克上が起きるケースはそこまで多くない。

 昨年まで過去9回のCSで日本シリーズ進出を逃したリーグ優勝球団は3回しかない(07年巨人、10年ソフトバンク、14年巨人)。

 また、シーズン2位以下の球団がCS、日本シリーズを制し、日本一に輝いたのは、07年の中日(シーズン2位)と10年のロッテ(同3位)の2回しかない。

 さらに今回のアドバンテージ1勝は単なる1勝ではない。過密日程の妙も手伝って、それ以上の価値があると私は考えている。

 CS第1Sが8日から3連戦、同ファイナルSが12日から6連戦組まれている。最大試合行われたと仮定すると第1SとファイナルSの間隔はわずかに中1日しかない。

 これがどう影響するのか。パ・リーグでシミュレーションしてみよう(先発の登板間隔が中4日の場合)。

 CSファイナルSで、日本ハムならエース大谷を第1戦(12日)と第6戦(17日)の2度、先発させることができる。

 しかし、勝ち上がってきた勝者チームは、CS第1Sでエースを初戦(8日)に先発させるため、ファイナルSでは第2戦(13日)となる。ファイナルS最大6戦で1度しか先発できない計算になる。

 第1S勝者が2連勝で勝ち抜けた場合。ファイナルS第1戦は大谷vs先発3番手。第1S2勝1敗突破の場合、大谷vs先発4番手となる。球界を代表する大谷に相手は先発3番手か4番手をいかせるしかない状況となる。

 中4日でいくデメリットを考慮し、先発の登板間隔を中5日にした場合。ファイナル第2戦は日本ハム2番手vs勝者5番手となる。CSの過密日程が、下から上を狙うチームにとっては見えない壁となり、先発ローテーションでもビハインドを背負う。これが1勝以上の見えないアドバンテージとなる。CSはシーズン1位のチームに優位にできているシステムなのだ。

 「下克上のロッテ」と呼ばれた2010年はシーズン3位からCSを勝ち上がって日本一、CSの前身となる05年プレーオフではシーズン成績2位ながら1位ソフトバンクを破って31年ぶりリーグ優勝&日本一となった。

 私も2010年にロッテで劇的な日本一を体験した。05年と10年のロッテで共通していたのは第1Sで2連勝突破した点だった。下克上を目指すなら最低でも第1S2連勝でクリアしたいところだ。

 ペナントレースはリーグ優勝とタイトルを懸けた争い。CSは日本一の戦いだ。

 昨年セパの覇者、ソフトバンク、ヤクルトもCSは余裕の勝ち上がりだった。強さが本物であれば順当に勝ち上がっていく。リーグ優勝した広島、日本ハムにとっては、CS、日本Sの異なる2つの世界で完全制覇なるかが、実力の見せどころとなる。

 ◆里崎智也(さとざき・ともや)1976年(昭51)5月20日、徳島県生まれ。鳴門工(現鳴門渦潮)-帝京大を経て98年にロッテを逆指名しドラフト2位で入団。06年第1回WBCでは優勝した王ジャパンの正捕手として活躍。08年北京五輪出場。06、07年ベストナインとゴールデングラブ賞。オールスター出場7度。05、09年盗塁阻止率リーグ1位。2014年のシーズン限りで引退。実働15年で通算1089試合、3476打数890安打(打率2割5分6厘)、108本塁打、458打点。現役時代は175センチ、94キロ。右投げ右打ち。

(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「サトのガチ話」)






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