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拾い読み★2017-286≪コラム記事≫

2017年10月13日 22時26分59秒 | マリーンズ2017

ソフトB和田、元同僚のロッテ井口新監督は「凄い監督になるんじゃないか」

来季はロッテ新監督との対戦も、「代打オレ、とかあるんですかね?(笑い)」

 ソフトバンクの和田毅投手が、今季限りで現役を引退し、ロッテの新監督就任が決まった井口資仁氏へ祝福の思いを語った。

 ロッテが井口氏との監督就任に関して基本合意に達したと発表した12日。早大からダイエー入りした2003年から、井口がメジャー挑戦するまでの2年間をチームメートとしてプレーした和田は、井口新監督について問われ「どんな感じになるんですかね。一緒にやらせていただいていた先輩が監督になるというのは…。小久保さんもそうですけど、代表の監督だったので」と、まずは困惑の表情を浮かべた。

 8月27日、井口にとっての福岡でのラストゲームとなったソフトバンク-ロッテ戦では、左肘手術から復帰した和田が先発だった。井口がかつての本拠地で最後の安打を和田から放てば、和田は通算1500奪三振の節目の三振を井口から奪った。かつてのチームメートである井口新監督の姿を思い浮かべ、和田はこう語った。

「あれだけの方なので、チームの和とか、そういうところを色々と気にすると思います。引退試合を見ても、すごく慕われているな、と、井口さんの人柄を感じました。凄い監督になるんじゃないのかなと思います」

「選手を終えて、すぐに監督をされるというのは、実績は十分なので、それだけの信頼感だったり、ロッテのシンボル的な存在になられているんだなと感じます。自分の全てを知っておられる方なので、やりづらさはもちろんありますけど、ロッテは今季はいい結果ではなかったので、井口さんがどう建て直されるのか、どのようなチームを作り上げていくんだろうなという興味はありますね」

 来季はソフトバンクの投手と、ロッテの新監督として対戦することになる和田と井口氏。最後に和田はポツリと呟き、笑った。
「代打オレ、とかあるんですかね?(笑い)。嫌ですね、井口さんが出てこられたら」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

(フルカウント)

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チームの低迷に苦しんだ2017年 ロッテ鈴木はこの悔しさも惜別も糧にする

2年連続Aクラス&開幕前のオープン戦勝率1位から最下位転落…

 今季リーグ最下位に沈み、苦しみ抜いた千葉ロッテ。昨季まで2年連続のAクラス入りを果たし、今年のオープン戦では圧倒的な強さで勝率1位に輝いたチームが、ここまで調子を落とすことを予想していた人はそう多くはなかったことだろう。

 野球は大掛かりなスポーツだが、ワンプレーで流れが変わる繊細な側面を持ち、ほんの少し歯車が狂うだけで敗者と勝者が入れ替わる。絶対的なものが少ないドラマチックさが野球の醍醐味で、同時に残酷なところでもある。今季の千葉ロッテは、そういう野球の恐ろしさを改めて思い知った。ここではその中で、キャプテンとしてチームを鼓舞し続けた鈴木大地内野手に焦点を当てる。

 鈴木大地という名前は、誕生年の前年、ソウル五輪男子100メートル背泳ぎで金メダルに輝いた鈴木大地氏にあやかってつけられたという。桐蔭学園高校から東洋大学に進学すると、主将として持ち前のキャプテンシーを発揮しながら、チームのリーグ優勝、全国制覇に貢献した。シュアな打撃と堅実な守備を評価され、2011年、ドラフト3位で千葉ロッテに入団する。

 即戦力内野手の前評判通り、1年目から62試合に出場。2年目はレギュラーに定着して、最終的にチーム唯一の全試合出場と、遊撃ベストナイン受賞を果たす。そしてその年のオフ、かつて「幕張のスピードスター」と呼ばれ、最年少盗塁王、日本球界歴代5位のシーズン206安打など、数々の大記録を打ち立てた西岡剛内野手(現・阪神)の背番号「7」を継承した。

「7」を背負って臨んだ2014年は、プロ3年目の24歳という異例の若さでキャプテンにも抜擢される。その資質を疑う声も年上の選手も多い中、誰よりも声を出し、模範となる姿勢を示し続け、グラウンド内外で奮闘。肝心のプレーでもチームを引っ張り、2年連続となる全試合出場を達成した。さらに打率も自己最高の.287をマークする。

 5年目となる2016年は、自ら呼び掛けてあるファンサービスを敢行した。それは試合勝利後にファンと一体となって行う「WE ARE」。拡声器を手にファンと勝利の喜びを共有するパフォーマンスは人気を博し、今やZOZOマリンスタジアムの名物にもなっている。

最終戦後にはチーム、ファン、指揮官への感謝の気持ちをインスタで綴った鈴木

 そして、長年務めた遊撃手から二塁手へコンバートして迎えた今季。チームは開幕4連敗を喫したが、4月5日の北海道日本ハム戦で逆転2ランを放ち、そのバットで待望の今季初勝利をもたらす。その後も、深刻な打撃不振に陥り、なかなか上昇気流に乗れないチームの中、打率2割台後半をキープして4番に座るなど気を吐いた。

 また、7月15日にZOZOマリンスタジアムで行われた「マイナビオールスターゲーム 2017」第2戦では「だいちー!」と叫ぶファンの大歓声に迎えられて登場すると、2安打1本塁打1打点の活躍で敢闘賞を獲得。さらに試合終了後には、パ・リーグ選抜の選手全員で「WE ARE」を行い、千葉ロッテファンのみならず全パ・リーグファンを大いに沸かせた。

 9月24日に行われた北海道日本ハム戦ではサヨナラ打を放ち、アマチュア時代から憧れの存在だったという井口の引退試合に花を添える。その後、チームは徐々に復調の兆しを見せつつもシーズンを最下位で終了。最終戦も白星で飾ることはできなかったが、井口自身による9回裏の同点弾も含めて、24日の試合は苦しいシーズンをともに戦ったナインとファンの思いを乗せ、大いなる感動をもたらす一戦となった。

 野球はチームスポーツだ。スター選手が1人いるだけでは勝てないことの方が多い。自分の奮闘がチームの勝利に結び付かない選手も、力を出し切れない選手も、それぞれのもどかしさを抱えて戦っている。そしてその焦りと責任感が悪循環を生み、今までできていたことさえできなくなり、狂った歯車は戻らないまま選手の心身を削っていく。今季、キャプテンとして多くの責任を負った鈴木にとっても、振り返れば野球の恐ろしさばかりが思い出されるシーズンだったかもしれない。

 しかし、鈴木がサヨナラ打で完璧に幕を引いた井口の引退試合は、恐ろしさと表裏一体である野球の素晴らしさ、グラウンドで繰り広げられるドラマの尊さを、多くの感性に訴えた。そんな1試合を生み出すことは、どこのチームにでもできることではない。

 シーズン最終戦後に更新された鈴木のインスタグラムには、チームとファンと指揮官に対する感謝の気持ちが、言葉を尽くして綴られていた。来季への意気込みも明るい口調で語られていたが、その前向きな心境に至るまでには、長く苦しい葛藤があったことだろう。伊東監督が退団し、千葉ロッテは来季から新体制に生まれ変わる。全てが速やかに良い方向に向かうわけではないかもしれない。それでもいつか鈴木には、苦しんだ今シーズンのことも、この歓喜のために無駄な時間ではなかったと言ってほしい。

(フルカウント)

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