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いとうな日々

MLB、プロ野球他野球全般、ニュースなどについて、勝手にコメントさせて頂いてます!

埼玉で妻への介護疲れで無理心中か

2008-01-08 | 介護問題
埼玉県鳩ヶ谷市で、72歳と71歳の老夫婦が自宅で死亡しているのが見つかりました。警察は、妻への介護の疲れから夫が無理心中したものとみて調べています。

8日正午頃、鳩ヶ谷市南の住宅で72歳の夫と71歳の妻が1階の寝室のベッドの上で仰向けに倒れているのを、帰宅した夫婦の二女(39)が見つけました。警察が駆けつけたところ、夫婦はすでに死亡していて首にはビニール製のひもが巻かれていました。

調べによりますと、妻は精神状態が不安定になり、去年9月から通院していて、夫が介護をしていたということです。

部屋からは夫が書いた家族宛ての遺書が見つかったということで、警察は妻の介護の疲れから夫が無理心中したとみて調べています。 (TBS NEWS)

介護崩壊

2008-01-04 | 介護問題
新年早々、嫌な話だ。戦後(第二次大戦)世界いたるところで「安全神話」が崩壊している。事件や事故によって信用を失墜し、倒産や廃業に追い込まれる企業は少なくない。「金属疲労」「制度疲労」「モラルの低下」は日本ばかりではない。

社会保険庁による不祥事によって、国民の年金に対する不信が大きく取り沙汰されている。「年金問題」ばかりではない。「介護保険制度」も、発足から十年にも満たない段階で、崩壊の危機がささやかれている。「介護放棄」「介護殺人」「介護心中」等々、介護にまつわる事件が数多く報じられている。

高齢化が予想をはるかに上回るペースで進展する中、家族を介護地獄から救うための制度として期待された「ゴールドプラン」や「介護保険制度」はその理想から大きく乖離してしまった。国は、ゴールドプランや介護保険制度の誕生で、昔小説や映画などで描かれた家族が犠牲となる「介護地獄」の様相は軽減されたとPRしているのであるが、実体はむしろ悪化している。

2007年、団塊の世代が定年を迎え、これから介護が必要となる人員が増加することは必死の状況だ。これから老後を迎える人々、それを支えなければならない世代の人々は、介護の実態を知り、国の高齢者福祉がどうあるべきかを考える上で、本書は十分な動機付けとなるであろう。この本は「過酷な現場で頑張って働いているヘルパーたちの気持ちもわからず、ただ機械的に収支の均衡と制度の効率的な運用ばかりを考えている官僚と、その官僚には何もいえない不勉強な政治家たちがいるかぎり、間違いなく日本の介護は崩壊するだろう」と結論付けている。