MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

分解れんしゅう

2013年06月20日 | 音楽教室
最近、立て続けに 
グループレッスンから個人レッスンへ移動される生徒さんが。

グループレッスンというのは
決まった時間にメンバーがそろわないとできませんから
幼児科さんのように、保護者同伴のクラスだと
親ごさんの都合で その時間に来られなくなったり
転居などで グループが解散してしまったり
という理由

休みがちでレッスンについていくのが大変になってきたため
自分に合ったペースでできる個人レッスンを、
と希望される方もいらっしゃいます。

今回の生徒さんは どちらかというと後者でして

グループで習った事が なんとなく理解できてはいるのですが
「なんとなく」で終わってしまっているので
自分で練習ができない、という状況なのです。

例えば
ワークブックで、
ドレミファソの音符を読む・書く
鍵盤のド・レ・ミの位置を見つける
という事はできる。

では、楽譜を見て それをいざ弾こうとなると
音符と鍵盤がつながらないので 手が止まる。

『楽譜→鍵盤』への変換が まだできないのですね。
この変換作業が、「弾く練習」なのですが
その練習習慣が無いままグループレッスンを続けてきてしまったので
ついていけなくなった、という事だと思われます。

たくさん弾いて、指が動かしやすくなると
楽譜を読んで弾くことも楽ちんになるのですが
まず指が思い通りに動かないうちに
「楽譜を読んで、練習」は あまりにハードルが高い。

というわけで 
『練習ができない(練習の習慣がついていない)』生徒さんの
個人レッスンの最初のポイントは
まずは 指を動かそう、というところから。
楽譜を読むのは それはそれ。
弾くためには 楽譜が無くても弾ける
知っている歌の曲(ひげじいさんとか、ぶんぶんぶん等)を、
繰り返し弾いてもらいます。
それはもう、ほとんどラジオ体操のノリで。


現在
個人に移動して1カ月半ですが

指を動かす
音符を読む・書く・歌う
鍵盤で どこに何の音があるかすばやく見つける


弾くために行うことを分割した状態でレッスン中。

それぞれ、得意不得意があるもので
明らかにこれは苦手、というところを無くすようにします。


それにしても しみじみ思うのは
このくらいの(5~8歳)指の発達が進む時期のうちに
指をたくさん動かすことの大切さ。
知っている曲でも、
もう合格してレッスンで弾かなくていい曲でもよいから
たくさん弾いておいてほしい。

本当に動かしているだけでも違うので。



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