MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

自動演奏

2010年02月28日 | 音楽教室

ピアノプレーヤーというものがあります。
要するに、自動演奏機能を持つピアノです。

データを入れると、アンサンブルパートを演奏してくれたり
自分の演奏を記録して再演してくれまして
教室にこのピアノが入った頃はよく利用していましたが
ここ数年は全くと言ってよいほど使っていません。

何故かといいますと
『演奏の音がものすごくうるさい』から。
           
ハンマーアクションと鍵盤の動きまで再現するタイプのこれは
これでもかという勢いでアクションが動き
アンサンブルでもしようものなら
生徒さんの演奏が負ける(笑)

また、生徒さんの演奏を記録して再現させると
弾くタイミングは合っているけれど
ニュアンスが変わってしまっている気がして
素直に録音した方がいいかなー
と思われるのです。

まあ、一番の理由は
動く鍵盤に生徒さんが呆気にとられて固まってしまうから
なのです が。

自動演奏に、あまり音楽的深い追究をしては
いけないのかもしれませんね。

自動演奏のオルゴールとか、ピアノとか、これとか
見ている分には楽しいのですが。


手袋の成果

2010年02月27日 | バイオリン

本日、バイオリンのレッスンでした。

もうすぐ発表会なもので
残り少ないレッスン回数を考えつつ
せっせと練習しております。

        
ポジション移動がやたら多い曲なので
動きがつかめてくるまで、弾きなおしが多くなり
しかも無駄に力んでしまうため
指先が痛くて仕方なかったのですが

弦を押さえる左手だけ
手袋着用』で練習するようになってから
無駄な力が抜けてきまして
ようやく動きがスムーズになってきました

やはり『痛くない』と、思いきって動かせるので
練習も楽になります。

代わりに軍手の指先が穴だらけですが

慣れてから、手袋を外して練習したら
弾きやすくて、しかももう痛くない
指の皮って丈夫なのですね。

おかげで、どうにか仕上がりそうです。
先生が安堵のため息をついておられました。)

困ったタイトル

2010年02月26日 | 音楽教室

レッスンに使う本に載っている曲には
いろんなタイトルが付けられています。

ユーモアのあるもの、格好いいもの
おしゃれなもの、かわいいもの


しかし、たまに
暗いタイトル、変なタイトルで
発表会のプログラムには載せにくい物もあります。

            
チャイコフスキーの小品集「こどものためのアルバム」では
病気になったお人形」と「人形のお葬式」。
まあ、これは曲集の中に
お人形が病気→お葬式→新しいお人形
という物語の流れがあるので
レッスンで取り上げる分には問題ないわけですが。


よく使うバスティンの本には何故か
リサイクル』関係の曲が載っています。
ピアノパーティーCには「ものをたいせつに
デビュー・フォー・ユーという曲集には「リサイクルの歌」。
ちゃんと歌詞が付いていて
缶・ビン・新聞~♪」とか
ガラス・紙・アルミニウム~♪(歌詞は英語)」と歌うわけです。
アメリカだから?
それともバスティンさんが特にリサイクルに関心をもっている?

今でこそ、日本でもリサイクルへの関心が高まっていますから
小さな生徒さんは抵抗なく自然に歌ってくれますが
昔だったら印象が違っただろうなーと思います。

ちなみに、私が好きな現代フランスピアノ曲集
カイエ ドゥ ルモワンヌ 1」には
貧乏の歌』という曲が。

タイトルがストレート過ぎる…
これ、どうやって生徒さんに勧めよう。
曲は短くて、それでいてフランスらしい響きの
かわいらしい小品なのですが。

とりあえず、タイトルを見てもらい
これって発表会のプログラムには載せられないよね、
レッスンでしか弾けない貴重な曲だよね、
と笑ってもらう方向で。

ヒールでパコポコ

2010年02月25日 | 音楽教室

音楽教室の講師になってかれこれ十ウン年。
            
初めの頃こそ、レッスンの時にはワンピースを着たり
ちゃんとパンプス履いたりしていましたが
その後

教室からスタッフルームへ備品を取りに走る時
急いでお手洗いへ行って戻らねばならない時
走らねばならない状況が多すぎると気付き
フラットな靴」を愛用するように。

発表会など舞台に上がる時にはパンプスを履くのですが
フラットな靴に慣れてしまうと、足がなまけてしまいまして
パンプスを履いて1日過ごすのは苦痛になります。
というか、よろめいてしまって歩けない。
しかたなく前日、パンプスを履いて歩く練習をします。

街でピンヒールのお姉さんを見ると尊敬のまなざしです。
            
それはさておき
発表会前、生徒さん(特に女の子)に注意するのは
必ず、本番と同じ靴を履いて演奏してみること
男の子はスニーカーが多いですが、これも厚みがありますし
今は小学生の女の子でもヒールのある靴を履いたりしますので
ペダル操作がある曲を弾く生徒さんには
必ず確認してもらいます。

何しろ、ペダルに置いた時点で足の角度が違いますしね

            
今年も、本番を前に確認してもらった生徒さんの1人から
足の角度も変わりますし、パコパコいうことがわかりました
という報告をいただきました。


パコパコ?
             
ペダリングのコツとして
ペダルを上に戻す時、勢いよく上げるのではなく
足がペダルから離れないように、力を抜いてすっと戻す
と伝えていたのですが
やはり勢いよく戻してしまっていた生徒さん、
パンプスの底が固い材質だったらしく
戻す時のペダルの音が増幅され
パコパコ音がすごかったらしいです。

おかげで、ペダリングがとてもお上手に。
おもわぬ副産物です。

春なのに

2010年02月24日 | 音楽教室

今週から大阪は、急に春めいてまいりまして
2月とは思えない暖かさです。

薄手のカットソーに薄手のジャケット1枚だけで寒くない。
手袋をしなくても平気。
ブーツは暑くて履いていられない。
嬉しいなあ。(←冷え性)

気持ちもやわらかにほぐれて
一層明るい気分でレッスンできるというものです

            
4月に学習者グレード8級を受ける生徒さんが
申し込みをされたという事でしたので
選曲を確認しなおしました。

ワルツと、タランテラ。どちらも舞曲ですね。
タイプの違う曲で、なかなか良いです。
それから「さくら」。おお、春らしい。
4月に受けるならぴったりね。

後もう一曲は?
聖夜」(別名「きよしこの夜」)

・・・・・

これ、たぶん当たらないだろうなあ。

ある意味いい選曲というか何というか。


本人は気に入って選んでいることがわかるだけに
当ててほしいなあ、とも思うのですが。


確定申告書類完成

2010年02月23日 | 音楽教室

取りかかってしまえば、何てことない確定申告。
あっという間に終わりました。
朝飯前ならぬ昼飯前の10分間。
明日、提出してしまいます。

        
経費は家計簿ソフトでつけているので
計算間違いの心配はなし
書類は国税庁のホームページで作るので
これまた間違える心配もない。

申告をe-Taxでしようかどうしようか」で迷っていて
作業に取り掛かるのが遅くなりましたが
やり方はわかりましたので、
来年はe―Tax利用してみようと思います。

それにしても
1年間の経費を見直してみると
楽譜代と交通費の占める割合の多いこと…
ここばかりは削りようが無いですしね。

置くスペースもあまりないのに
今、欲しい楽譜が既に10冊くらいあるのです。

還付金があることだし
大掃除して、何とかスペース確保して
楽譜を買いに行こう♪

フィギュアスケート

2010年02月22日 | Weblog

フィギュアスケートを観るのが好きでして
機会があれば観ているのですが
あれは心臓が痛くなる競技でもありますね。

私と同じくピアノを習っていた友人は
あれは心臓に悪くて観ているのが辛い、身につまされる…
と話していました。確かに
練習でいくら上手くできていても
  評価されるのは、本番1回だけ
という点では、演奏と共通するところがありますしね。

ある選手のお母さまは、ジャンプの度に
目をつぶってしまうなどとお話されていました。
(まあ、ピアノの場合目をつぶっても聴こえるので
 はらはらしながら聴くことになるのですが。)

演技を見ていると
音楽に乗って』表現している選手 と
音楽に合わせて』表現している選手
がいるのだなあと思います。
言い方は似ていますが、違いますよね。

音楽に乗っている演技は、本当に魅力的だなあと思います。

ピアノの演奏でも同じことで
練習して練習して、正確にきっちり弾けている演奏は、
うん、上手だねとは思えても、魅力は乏しい
        
音楽に気持ちが乗って
集中力が音楽とぴったり一体となって(酔うのとは違います)
そんな演奏ができるように
生徒さん達をサポートできたらなあ、と思います。


レッスンする順番

2010年02月21日 | 音楽教室

個人差はありますが
レッスンで使う本は、1人当たり3冊くらいです。
テクニック
メインテキスト
レパートリーとしてのお楽しみ曲集
ワークブック


この中から2~3冊。

1回30分のレッスンできちんと見ようと思うと
だいたいこのくらいになります。

            
ところで、レッスンする時にこれらを見る順番ですが
基本的には、固定していません。
毎回決まっている人もいれば、その時々で入れ替わる人も。

決まっている生徒さんは
たぶん、自宅で練習している順番通りなのでしょうね。
テクニックでウォームアップして
メインテキストをおさらいして
弾き込みたいレパートリーは最後~

(ちなみに私もこのタイプでした)
              
順番が変わる生徒さんは
簡単なもの』か『よく練習して自信があるもの』を先に。
後回しにするのは
できれば今日は見てほしくないもの
(気持ちはよくわかりますよね。)

レッスンを始める前に
「今日はどれから弾く?」「どれを1番弾いてきている?」
と聞いてみます。

どれも同じように練習している生徒さんは
どれから始めても大丈夫ですが

練習量にムラがある生徒さんは
うっかり練習していない曲から始めると
できていないから注意も増え、雰囲気が暗くなってしまいます
その状態で自信のある曲に進んでも、
いつもの力が出なかったりする。

順番次第でレッスンの雰囲気がまるで変わってしまうのです。

もっとも、いつも後回しにされると
毎回きちんと見られなくなってしまいますので
(笑)

どうしても先にきちんと見たいものは
1週間前の段階で
次のレッスンでは、これを最初に見るわね。
と予告するようにしています。

メモ帳は必須。

冬の休日

2010年02月20日 | Weblog

珍しく出かける用事がない本日。
1日、お家にいられます。

天気が良いからお布団を干して
いつもより念入りにお掃除して~
(床を磨いたり 冷蔵庫の中を整理したり)

家事が済んだらピアノ弾き放題です
練習の相棒、湯たんぽのクマさんは足元に。
(冷え性の私、対策をいろいろ試すうち
 足首を温めるとかなり良い感じになることがわかったので
 最近の「彼」の定位置は腰の後ろではなく足の上。
 足首にもたれる形で座ってもらっています)

ふと窓の外を見ると、常連のセグロセキレイが
尾っぽをふりつつ屋根の上をテケテケテケと小走りに

外は寒そうだなあ。夕飯は、お鍋にしよう。

何だか、幸せです。



湯たんぽ


オリンピックで世代差

2010年02月19日 | 音楽教室

バンクーバー・オリンピックが始まって1週間。
なかなかリアルタイムで競技を見ることはできませんが
毎日、楽しく見ています。

生徒さんもよく見ているようで
やはり人気のフィギュアの翌日は盛り上がりますね。

そんな時期のレッスン
            
発表会が終わったばかりのエレクトーンの生徒さんと
次は何を弾こうか?と
曲集をパラパラめくっていましたら

おお、
デビッド・フォスターの『ウィンター・ゲームス』が
載っています。
明るくて楽しい、始まった瞬間わくわくする音楽
カルガリー・オリンピックの公式テーマ曲です。

今回と同じ『カナダでの冬季オリンピック
弾くならやはり今でしょう!

出だしをちょっと弾いてみて、
生徒さんも「かっこいい」と乗り気。

じゃあ、次回はこれを弾いてきてねー
ところで、カルガリー・オリンピックは知っている?

「いいえ。」(←中2)



カルガリー・オリンピックが開催されたのは
1988年でしたっけ。