消防士 兼 旅人の日記

消防署での出来事、ダラダラした日常生活を綴ります。

ボーナス+忘年会シーズン+金曜日=

2008-12-13 21:14:35 | 消防・救急
昨日は4件!なんていい日なんだろうと思うような件数でした。

4件出場しましたが、不搬送事案も2件。実質搬送したのは2件だけでした。


さて2008年も終わりに近づき、世間では忘年会シーズンですね。

この時期になると必ずと言っていいほどあるのが急性アル中事案。

自分の限度を知り節制すれば起こりえないような事案です。


ボーナスが出てパーっと飲みに行く人も多いと思われる。ましてや昨日は金曜日、次の日会社が休みの人も多い。

忘年会シーズン+金曜日+ボーナス=アル中

なんて図式が私の頭の中にあり、今日はアル中事案があるかなぁ、あったら嫌だなぁなんて思っていました。


最初の2件は誤報、誤報で立て続けに不搬送。

夕方に1件負傷したとの事で出場。この時点で3件。今日は少ないなぁなんて思いながらも、今日は夜中にあるだろうと思って早めに仮眠。

そして最後、4件目の出場は朝7時前。アル中とは全く関係の無い事案でした。


(アル中無くて)良かったぁー!


署にいる間、事務所に流れている救急無線はアル中事案を送っている指令室と他の救急隊員のやりとりが聞こえていました。

うちの署ではなかったけど、他署ではやっぱりあったんですね…



アル中事案ですと、搬送先の病院も付き添いがいないと診ないというところも多いのです。

お酒にのまれた本人、もしくは付き添いが暴れているようならば受け入れNG。

本人が潰れておとなしくても、周りが暴れているようならばやはりNG。

救急現場や病院でトラブルになることもありますし、早く搬送しろと救急車を蹴飛ばしたりする輩もいます。

警察沙汰になったことも何度かありますしね。


命を救うための数少ない救急車を1台潰し、病院が決まらないために何時間も出場不能になってしまう。これで近くでCPA事案があっても、これじゃあ命なんて救えやしない。

やり場の無い気持ちをアル中さんに伝えたって、当の本人はどこ吹く風なのがまた腹が立つし

だから嫌なんですよ、アル中って。


お酒を飲む本人、または一緒にいる周りの人間のちょっとしたことで、アル中は防げるはず。本当に救急車が必要な人の元へ救急車がすぐに行けるよう、ご協力をお願いします。


明日はお休みです。