某CSの旅番組で、上條恒彦さんがナビゲーターとして出演していました。この方が歌手だということを知っているのは、私の世代でも結構あやしい…。こんな素敵な声でスケールの大きな歌を歌う歌手はそうはいません。今でもこの方の歌う『さとうきび畑』が一番グッときます。
私が幼児のころ、父のカーステレオからこの曲が何度も流れてきた記憶があります。え、幼稚園の頃なんて何も憶えてないでしょ、って思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ホントに『何度も』聴かされたのです。幼稚園児が洗脳されるのに十分でした、というわけで、この曲は私の一番古い記憶の中にある歌です。他には加藤登紀子のシャンソンとか…。
だから、ジブリアニメ『紅の豚』で、上條恒彦さんと加藤登紀子さんの名前が一緒に声優としてクレジットされているのを見て、跳び上がるほど嬉しかった…。好きだった歌手2人に、こんな形でいっぺんに再会できるなんて、って。宮崎駿監督もこの2人のこと、好きなのかな。
昔のカセットテープって、大人の手のひらくらい大きくて分厚いんですよ。それを運転席と助手席の間に取り付けたデッキにガッチャンコと挿入して…って憶えてます?ちょっと調べてみたら『8トラック』っていう種類らしく、再生のみ可能で、早送りや巻き戻しができない性質のカセットだったんですって。それで私、何度も聴かされたんだな。