2月25日に行われたザ・ニュースペーパーの仙台公演を見てきた。会場は何時もの仙台電力ホール。私が見たのは14時開演の昼の部だが、土曜日ということもあるのか、会場はかなり混んでいた。某デパートのプレイガイドで前売り券を買った際、係員が今回はトランプが米大統領に当選したため、チケットの売れ行きがよいと言っていたのは、宣伝のための誇張ではなかったようだ。「日々変わる「ニュース」を素材に『ザ・ニュースペ . . . 本文を読む
見事な映像美で、絢爛豪華な王侯貴族社会を描いたイタリア映画界の巨匠ルキノ・ヴィスコンティ。意外なことに初期はネオレアリズモ映画を撮っている。『揺れる大地』はその代表作とされ、ヴィスコンティ初期の傑作と言われる。 名前通りヴィスコンティは傍流ながら、由緒あるイタリア貴族ヴィスコンティ家の御曹司。にも拘らず、第二次世界大戦中はイタリア共産党に入党(※但し50年代後半に離党)、この作品も共産党が制作し . . . 本文を読む
その①、その②の続き どうしたものか拙ブログを見ていた「蜻蛉の眼鏡」氏も、「通りすがり」と重なる社会観を感じる。「フェミニズムの社会病理について言及する」のは自由だが、フェミニズムを“女性独裁権力”と定義しているのには唖然となった。昨今は女がのさばり過ぎている、と被害妄想に陥ったオトコの揶揄目的なのかと思いきや、文面は総じて真面目なのだ。蜻蛉の眼鏡なので、ものの見方が何事も . . . 本文を読む
その①の続き 男性は総じて男尊女卑思想の持ち主であり、本音では絶対に男女平等を認めない。これは日本や儒教圏に限らず、欧米の男たちも内心では女性蔑視しており、それを巧妙に隠しているだけである。欧米思想や文明の基盤となっているキリスト教自体、徹底した男尊女卑宗教だから。「通りすがり」の宗派は不明だが、いかに匿名といえ、今時ここまで女性蔑視を鮮明にするのは珍しい。「女は所詮女なので責任なんか取れっこあり . . . 本文を読む
gooブログには「この記事を見た人はこんな記事も見ています」という機能があり、同じgooブログならば他の記事もリンクされるシステムとなっている。 先日、実に奇妙なブログ記事のリンクがあった。記事名が「留学女子大生行方不明、女性は男女交際を甘く見る」、ブログ名は「社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)」。ブログの副題にはこうある。「国連の女子差別撤廃条約に基づく男女共同参画を強行する女性独裁権力(フェミ . . . 本文を読む
本棚にある『ラブメイカー』 (ハヤカワ文庫 SF-408) を、久しぶりに読み返した。本書はNY在住の編集者ジョセフ・エルダーによるオリジナルアンソロジー『Eros In Orbit』(軌道のエロス、1973年)の邦訳で、日本語版の初出版は昭和55(1980)年。タイトル通り、未来における性愛をテーマにした書き下ろし中短編10篇が収録されている。 読み返したといえ全篇を読んだ訳ではなく、以前に面 . . . 本文を読む
その①の続き 2年ほど前から私は、トルコ人作家オルハン・パムクの小説にハマっている。トルコ初のノーベル文学賞受賞という経歴はともかく、実に読ませられるストーリーテラーであり、現代トルコ社会も作品から伺えて興味深い。 パムクの小説の主人公は総じて自意識過剰、イジイジ悩む男に対し、女は気丈で積極的というパターン。この辺りは日本や欧米の現代小説とさして変わりなく、欧米人の受けがよいのも納得する。ちなみに . . . 本文を読む
ネットでは、中国や韓国の女たちのエキセントリックな言動を取り上げている記事を結構見かける。これまで私が見た限り、その多くは悪口や嘲笑、揶揄目的であり、弁護するのは少数だった。この種の記事が受けるのも、日本のメディアが隣国の女たちの不都合な情報を伝えないからである。 虚偽なら論外だが、その類の書込みは全く問題ない。中韓のサイトでも日本女性への誹謗中傷が溢れており、隣国の女どもの異常性や奇矯さを知ら . . . 本文を読む
その①の続き 拙ブログに何度かコメントされているブロガー『珈琲ブレイク』さんの記事、「墓田桂『難民問題』中公新書、2016」は実に興味深い。この新書を私は未読だが、「著者の墓田桂氏は、フランスの国立ナンシー第二大学で学位を取得した成蹊大学教授で、2013年から法務省の難民審査参与員を2年間勤め、また難民の現場をなんども実地検証した経験をもつ専門的な学者」という。記事で私の関心を引いた個所を引用した . . . 本文を読む