盤上の悪魔

囲碁、哲学(人間原理、相対主義、プラグマティズムとか)、ラノベなんかを中心にしてます。

囲碁NHK杯 張栩九段VS張豊猷八段

2017年10月01日 20時54分09秒 | 囲碁
今日のNHK杯は張栩九段VS張豊猷八段。

序盤右辺の戦いから黒張栩九段が50目超の実利を得て、白張豊猷八段は左辺の模様で対抗する流れに。

白は上辺星に模様を広げるが、解説の王銘エン九段によると、右上星からのケイマビラキにカタツキまで広げたかったとのこと。

星だと黒から2子取り込みが残り、幅も広いので左上の一子を動き出しやすいようだ。


案の定黒は左上一子を動き出し、中央に向けてのさばってくる。

白は中央を重視して上辺を少し荒らさせる方針をとったが、やや劣勢と見てか、中央2子をあてれば何もなかったところ黒一子をあてた手がかなりの悪手になり、上辺の白模様が大破する。

中央は白が制するが左下黒に手がまわり、生きてしまえば黒勝勢に。


白も必死で取りに来るが、黒はものを大きくしてからコウに持ち込み、白のコウ材が続かず、黒中押し勝ち。

全盛期の張栩九段を彷彿とさせる碁だった。

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