日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

公と私 日中の違い

2010-05-06 | 中国経済関連
2010年4月13日、中国在住の日本人コラムニスト、加藤嘉一氏は「日本と中国では正反対の『公』と『私』」と題した記事を中国のブログサイト・鳳凰博報に掲載した。以下はその概略。

1 週間ほど日本に一時帰国した。日本人は公共の場で決して騒がないし、秩序も乱さない。だが、家に帰ると一転、大いに羽目をはずすし、大いにくつろぐ。北京に戻ると、公共の場の混乱ぶりを改めて感じた。だが、中国人は家に帰ると途端に静かになり、家の中も整然と片付いている。両者はまるで正反対だ。では、なぜここまで「公」と「私」に対する考え方が違うのか?

中国人の思考回路はこうだ。公共の場はみんなで使う場所で、1人1人に公平に与えられたもの。「だから」何をしても良い。交差点でも車の運転中でも自転車でも歩きでも、とにかく少しでもすきがあれば割り込んでいく。誰もがそうだから自分もそうしなければ永遠に渡れない。公共道徳や社会的マナーなど捨てざるを得ないのだ。

例えば駅の切符売り場。みな切符を手に入れようと必死で、わずかなすきを狙って割り込む。なぜなら行列は単なる形式に過ぎないと思っているからだ。いつまでも大人しくその場に並んでいても目的は達成できない。中国人にとって公共の場はまさに弱肉強食の世界だ。自分から勝ち取らなければ「損をする」。中国人は「損をする」ことが耐えられない。そのため、懸命に「頑張る」のだ。

一方、日本人はどうだろう?同じように公共の場はみんなで使う場所で、1人1人に公平に与えられたものだと思っている。「だから」社会人として秩序やマナーは守らなければならない。交差点でも車の運転中でも自転車でも歩きでも、信号が黄色や赤になったら誰もが当たり前のように止まり、青になったら渡る。日本人は普段から当たり前のことを当たり前にしているだけ。公共道徳や社会的マナーなどとわざわざ意識することはない。

同じく駅の切符売り場。みな焦っているが、どうすれば最も早く切符が手に入るかを知っている。それは「人が少ない列に並ぶこと」だ。普通に並ぶことが最も確実で疲労度も少なく、効率が良い方法だと分かっている。割り込みすると周りから白い目で見られるため、そんなことはしない。日本人にとって公共の場とは譲り合いと協調の世界。そのため、大勢の前で後ろ指を指されないよう、懸命に「頑張る」のだ。(翻訳・編集/NN)http://news.livedoor.com/article/detail/4720703/

そうですよね。本当に。

 どちらが文明的か? 

 どちらが快適な社会生活を送れるか?

 あえて言うまでも無いのですし、身の回りの多くの中国人も日本的な生活は堅苦しいと感じながらも良いと快適に感じているようです。唯、それを中国に持ち込んだら自分が損してしまう。

 相撲取りが、ストリートファイトの世界で喧嘩する様なものですね。相手は銃も刀ももっている。こっちはまわし一本。幾ら強くてもそりゃ中々勝てないなぁ。。
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2 コメント

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お人よし・・・ (あらま)
2010-05-06 22:44:12
こうした日本人の習性を、小生は‘美徳’だと勘違いしていました。
最近、中国人と付き合うことが多くなりましたが、生存競争の原理で言えば、日本人と中国人と競争させれば、日本人は負けると思います。
譲り合いという徳目は、日本人社会という独特の環境でしか通用しないものだと、痛感しています。
日本人は、中国人の不道徳性を笑っていますが、そろそろ日本人の‘お人よし’を反省すべき時期に来ていると思います。
実際に、日本人は中国人に負けている場面を目撃することが多くなりましたから・・・
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そうかも (usi)
2010-05-07 10:52:00
 お人よしに関しては同意です。不思議なんですが日本人は相手国が何処だろうが特に外国人との関係性では、この傾向が強いと感じます。

 一方中国の歴史を見る限り、強大な権力で国民を抑えつかない限り、国内がばらばらになってしまいます。

 まぁ商売に関しては、日本人自体の質が滅茶苦茶低くなったようにも感じています。同じ国である事自体が恥ずかしくなるような人結構見かけて嫌気差しますから。こりゃ勝てんわなと
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