日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

ロボット革命 でも日本では厳しいかも

2017-07-01 | その他













ロボット革命 なぜグーグルとアマゾンが投資するのか(祥伝社新書) 
クリエーター情報なし
祥伝社


 日本はロボット技術は世界一といわれ、事実産業用ロボットの輸出額ではまだ世界一だと思います。玩具系でもデアゴスティ-ニのロビが合計で18万円もするのに日本だけで10万台以上売れ、売り上げが140億円になったとか。最近ではロビ2や、講談社からアトムが販売され、その2番戦時を狙っています。まぁ私もロビはヤフオクで落として作り子供が遊び、今はアトムを定期購読中なのですが。

 本書は3年近く前に出版されたものですが、この3年でいえば玩具系、教育系のロボットは中国シンセン発の様々なメ-カ-が注目され、実際に私も幾つか持っていますが、なかなかにコストパフォーマンスが良く、こりゃ-こっちの分野も日本はトップじゃいられなくなるだろうなと実感しています。

 本書の副題のグ-グルやアマゾンは、今では多くの方が認知されている、グ-グルの自動運転車、アマゾンのドロ-ンによる配送が挙げられているのですが、本書の中を見てみますとジェネラルな様々な用途で使われるロボットの紹介と、日本のロボット産業の課題が取り上げられています。著者は元パナソニックのエンジニアで今は大学で教鞭をとられているようですが、起業時代の経験弾などを見ておりますと、ロボット産業だけではなく日本、そして今の日本企業の抱える問題が指摘されており、一見の価値ありだと思います。

 バブル崩壊後失われた20年という言葉が使われておりましたが、その失われたという意味は色々あるでしょうけど、著者は。

「技術で勝って商品化で負ける」

 とされています。

 確かにこの20年で日本の電機産業はボロボロになり、シャ-プは台湾の傘下、東芝もまだもめておりますが、将来の花形部門候補を売却のうえほぼ解体、パナソニックもソニ-もかっての勢いは全く見られず、韓国台湾勢にやられた後、今は中国勢がその韓国台湾の競合になりつつあるというところでしょう。幸いいまだに電子部品系の産業は強さを維持していますが、母体のエンド商品の製造販売業が日本から出て行ってしまい、韓国もそうですが中国なども周辺産業も当然自国で育成していこうとしますので、果たして長期的に安定的かどうかは分かりません。幸い車もAI化などに伴いこれら電子部品系も使いますので、日本の将来は今の所自動車産業の強さを維持できるかどうかにかかっているのかなという風に思っています。

 本書に記載されている日本の課題は幾つもあるのですが。
・アメリカでは起業研究者と大学研究者の人材交流(移籍)が行われているが日本では極めてまれ。日本の大学は最先端研究に特化しており商品企画や出口戦略を構築できる機能がない。
・日本はハード(ものつくり)に拘り、物を必要としないソフトの分野で負けた。
・CPU,OSというコア技術をアメリカに抑えられデファクトスタンダ-ドが持てなかったことから日本市場のミニフォ-カスしすぎガラパゴス化した。
・リスク担保優先主義。おどろいたのは1990年代にパナソニックでもルンバと同様のものを開発していた。しかしあらゆる使用場面を想定したところリスクなしとは言えないとして開発が中止になった。
・サ-ビスロボットの開発が進まないのは
 技術オリエンテッド⇒エンジニアのマスタ-べ-ショんの世界
 グロ-バル市場を見ない ⇒ 投資効率が悪くなる
 生活に役立つロボットいうイメージを共有化できる場がない
・学閥、ケイレツなどによる政治的要因による阻害

 まぁまだ3年しかたっていませんからごくごく当たり前ですが、ここに指摘されている事項は近年の日本社会の特徴といってもいいのではないでしょうか。

 メイカ-ズム-ブメントも、日本でも鎌倉や渋谷にラボができ数年たっています。一方でおたくの世界でとどまっているという指摘も伺います。私自身の近年の趣味の模型やラジコンの範囲で見る限り、日本は個々人のスキルが非常に高い人が多く、芸術品と思うようなものや、改造して遊んでいらっしゃる方がいます。一方でそういう世界に入ろうとすると、子供ならともかく年配者だとなかなかに入りにくい(子供には教えるけど一定の知識がないなら来るなという壁を感じます)。そしてではどうすればという意見を聞いてみても、何かとても高度な世界を目指すような話が出てしまい、ちょっと違うのじゃないのかなと思っています。

 3Dプリンタ-の技術は当然のように年々進み、今では飛行機のエンジンや高度な医療機器も作れる。これはまぁ最先端だと思います。一方で鉄道模型の部品を作ったり、フィギュアを作るという軽い方面でも使われています。ロボットも1台数千万円もするような産業用ロボットから20万円しないロビなどの2足歩行ロボット、最近の中国製の様に5万もあればそこそこの機能のあるmake robotやJimu。ひと事でロボットといってもすそ野はものすごく広い。

 IOTとかいろいろな言葉がどんどん出てきてはいますが、結局プロセッサ-の能力が物凄く進歩し、それに伴うソフトウェアや周辺ハ-ドの機能も急上昇し、そしてネット接続によりクラウドというかある意味世界のプロセッサ-同士が横につながることができる様になった。そういう流れの中でメイカ-ズだとか、ロボットとか、AiとかVRなんて色々な言葉が生まれているのですけど、プロダクトアウトのものも出てくるでしょうが、マ-ケット側、消費者側からの発想を以下に取り組むかがこれからの製造業ではもっと大事かもしれませんね。

 個人としては、この辺は玩具レベルでいいのですが、著作権問題を覗いて勝手に欲しいものを書いていけば
・鉄人28号とそのリモコン操作の機械を1/10程度の大きさで。R2B2の半分くらいのサイズのものでもよい。
・戦艦のプラモデルがあり、その船体をスキャンしたら、ラジコン組み立てのキットができる。
・戦車プラモのサイズ別稼働キット
・自動車、単車、自転車の点検機械と変えるべきパーツの指摘
で、この辺部品や説明書も全部出てくる

 でもこんなの、今の既存技術ならとても簡単にできるはずなんですよね。でいろいろな人がこんなのあったら便利だって音楽とか絵を描くとかそういう趣味の分野ではたくさん需要があると思うんです。もちろんその多くがニッチ市場なのかもしれませんけど、それも日本だけじゃなくて世界とかアジアを見たらそれなりのサイズにはなる可能性もあると思うんですけど。

 まぁ今の日本で最もだめだなと思うのは。
リスク担保優先主義。そこにあると思います。アメリカも電子レンジに猫を入れて死んだから賠償なんてあほな事例がありましたが、日本はそこまで馬鹿じゃないですよね?向こう傷を恐れないでチャレンジする。そういう社会にならないと。でも多分もう無理でしょうね。そういうのは今なら中国に行ってやるしかないのかな?と思っています。






 









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