フラン、おお愛しのフラン。
スペインを思い浮かべる時、いつも傍らにあるのは、フラン。
寝てもさめても、お前の美しき姿、かぐわしい香りを思い出す。
おお、フラン、愛しのフラン。
今日も午後4時に逢おう。
決して、フランチェスカ(スペイン女性の名前)のことではない。
フランとはプリンのこと。
ランチのデザートメニューを一応聞く。でも答えはいつも決まっている。
「フラン」
それも必ず生クリームを忘れないで!
スペインのデザートを出す店には、ほぼ必ず自家製フランがある。
マドリードのスペイン広場近くにある、とあるバルの「フラン・デ・ケソ」(チーズ味のプリン)は濃厚で絶品。私の秘密のバル。
プリンは疲労回復が早い。だから旅先のデザートには持って来い。そして、スペインのフランにハズレなし。
そんな訳で、スペイン旅の間、私のデザートタイム、大抵は4時ごろ、今日はどんな愛しのフランに出会うかと、胸を躍らせているのである。
嗚呼!フラン、お前の元に再び還るのはいつの日か…