ディメンション・ウェンズデー

トレーディングカードゲーム「ディメンション・ゼロ」カードゲームの攻略ホームページです。水曜日深夜更新。リンクフリー

幽霊屋敷対策、方法論~赤黒ビートダウン2nd仕様紹介~

2007-09-26 | デッキ考察
こんばんは! 毎週水曜日は「ディメンション・ウェンズデー」の更新です!
このホームページ「ディメンション・ウェンズデー」は賞金制TCG「ディメンション・ゼロ」カードゲームの攻略ホームページです。

 あらためまして、こんにちは。「ディメンション・ウェンズデー」管理人の千里夜行です。
日本選手権2007予選シーズンもいよいよ折り返し。DPAサイトにも、大会レポートも続々公開されています。
 黒い2nd限定構築と比べると、構築戦は、流氷・ヘルジャッカルを中心にしながらも様々なタイプのデッキが優勝しています。同じ【流氷の大陸】デッキでも構成に違いが多々見受けられ、ひとつのデッキタイプと思うと足下をすくわれかねません。色々なデッキをチェックしておくべきでしょう。

ディメンション・ゼロ プレイヤーズ アソシエーション オフィシャルホームページ
http://dimension-zero.com/dpa/index.html/

 さて、今回は現環境のメタの一つ、幽霊屋敷デッキに対する方法論について考えてみたいと思います。
 予選レポートの優勝デッキレシピだけを見るとそれほど勝ち上がっていないデッキですが、そのポテンシャルはトップメタの一角であることは間違いありません。

★幽霊屋敷打ち砕く、その日まで
直接的に対処する方法としては、前回の記事2nd限定構築環境考察~幽霊屋敷の猛威!~でも触れたところです。セカンド環境についての考察記事ですが、幽霊屋敷デッキへの対抗論としては構築戦でも共通するところでしょう。
直接的な対処法とは、

1.ベースを使わせない
2.墓地のユニットを再利用させない
3.一度に複数のユニットを除去されない

 これすなわち、「幽霊屋敷デッキ側がやりたいことを邪魔しよう」ということです。
 ここを出発点として、実際に2nd限定構築で私が組んだデッキを例に、幽霊屋敷デッキへの具体的な対抗策を考えてみたいと思います。

セカンド限定構築
赤黒ビートダウン「ゴーストハンター不知火」

(赤の大陸×31、黒の大陸×9・・・ユニット×23、ベース5、ストラテジー×12)
3*魔甲バイク餓狼【II-1】
2*スピードスター・ドラゴン【II-2】
3*逆鱗のコルブス【II-3】
3*弾ける火アペプシユ【II-4】
3*魔甲ボマー不知火【II-3】
3*護法戦鬼鉄*【II-3】
3*爆砕の魔炎バーン【I-2、II-1】

3*歴戦の城砦【I-1、II-1】
2*真奇岩城【II-3】

2*火事場泥棒【II-4】
2*ニトロ・カタパルト【II-2】
2*挽歌【II-4】

3*ハウス・オブ・ヘル【II-2】
3*石化の呪法【II-1】
3*失恋の痛み【I-1、II-1】

★対抗策を実践してみよう

 さきの対抗論を実践するために、このデッキで選んだ主な手段は、

「墓地除外」
「幽霊屋敷のリセット効果をできるだけ抑える」


 この2点です。
 「墓地除外」については、【魔甲ボマー不知火】【護法戦鬼鉄】【挽歌】【火事場泥棒】を採用しました。

 【魔甲ボマー不知火】は、自身がスクエア存在している限り、スクエアのユニットが墓地に送られることを許しません。また、自身の戦闘力の高さも見逃せません。そのままでも【レディ・ララバイ】と相打ちするパワーは、ベースの援護を受ければ【レディ・ララバイ】に対しては一方的に勝つことができ、【犬闘士ケルベロス】にも対抗できます。【琥珀童子】【シャウトする人形ナオ】【ナイトベア】で殺されない5コストであることも対黒コントロールに対するときは頼もしい。
【護法戦鬼鉄】【挽歌】は、厄介な【犬闘士チワワ】をゲームから除外できます。【護法戦鬼鉄】についてはコストに比べてパワーには若干不安はあるものの、ベースで補えますし、【不知火】と同じ理由で5コストであることは有効に働くことも多いのです。
 【火事場泥棒】はいまや赤の大陸でも人気のカード。墓地除外以外になかなか融通が利かないものの、その派手な効果は幽霊屋敷デッキのもくろみを一枚で崩すことができます。また、幽霊屋敷デッキ相手以外でも、長期戦になれば、【ドラゴン・スクリーム】と同じ働きも期待できます。過信は禁物ですが。
 これらは【不知火】以外は一過性の効果です。【不知火】にしても結局ユニットであるのでどこかで除去されるでしょう。その意味では一枚一枚だけではそこまで大きな効果は期待できません。これらを組み合わせて使用することで、はじめて有効な墓地除外戦術になると言えましょう。

 「幽霊屋敷のリセット効果をできるだけ抑える」。
 これは、ひとつはパワー5000以下のユニットを使用すること。全てのユニットをそうしてしまうとデッキの動きが遅くなりすぎるでしょう。そこで【歴戦の城砦】をフル投入してユニットのパワーを底上げすることにしました。
 もうひとつは、速攻ユニットの採用です。盤面をリセットされても、リリースインできるユニットがいれば、続けて攻め込むことが出来ます。コントロールデッキへの対抗策として赤の速攻デッキが考えられることが多い大きな理由もこれです。
 少々余談ですが、セカンド限定環境では優秀な速攻ユニットはどうしても限られます。そこで、このデッキではベースを使用するのが決まっていたので【スピードスター・ドラゴン】を採用しています。ベースを貼っておかなければならないものの、【魔甲バイク餓狼】と異なりプランゾーンからプレイしてもリリースインして相手を攻め込めるのは頼もしい限りです。

 これに、黒の手札破壊と【ハウス・オブ・ヘル】を組み込んで完成したのが、赤黒ビートダウンデッキ「ゴーストハンター不知火」だったのです。

 実際の大会では、幽霊屋敷デッキに対して、通常のビートダウンとは比べものにならないほどの相性で、五分かそれ以上に戦える仕様になりました。幽霊屋敷効果のならず、【魔少年ダミアン】などの墓地利用を防げることが多いのも強みでしょう。
 また、【歴戦の城砦】を軸にパワーを底上げされたユニットの攻勢もうまくかみ合いました。

 もうセカンド限定戦は行われないでしょうけれど、もしこのデッキを更に対幽霊屋敷デッキ用にするならば、【フレアウイング・ドラゴン】も採用したでしょう。 【マントルを漂う遺跡】が無い限定環境では、【火事場泥棒】に続く強力な墓地除外カードといえます。【カオスヘッド・ドラゴン】もひょっとしたら切り札として1枚差しても良いのかもしれませんね。


★【火事場泥棒】は結局どうなのか?

 さて、最近の幽霊屋敷デッキについて「【火事場泥棒】が限界」というコメントをよく聴くところですが、実際に【火事場泥棒】という対策カード一枚で幽霊屋敷デッキはデッキが瓦解してしまうのでしょうか?

 相手が【陽気な幽霊屋敷】の効果を起動しスタックに乗せたあと、あなたが【火事場泥棒】を使用する。
 相手の墓地は除外されてユニットは回収されない。タイミングが良ければついでに相手にスマッシュを与えることも出来る。
ですが、そこであなたのパワー5000以下のユニットは全て墓地送りになる。

 これは、確かに劇的な効果ですが、いつでもベストのタイミングで【火事場泥棒】を使用できるとは限りません。
 まず、【失恋の痛み】という手札破壊。
 次に、軽量ストラテジーを封じる【犬闘士チワワ】【犬闘士フェンリル】の存在。
 これらの関門がまず立ちはだかります。

 そしてなにより重要なことは、「相手が【火事場泥棒】の危険を承知していながら【陽気な幽霊屋敷】を起動せざるを得ないまで、あなたが相手を攻めたてなければならない」ことです。
 幽霊屋敷デッキはコンボデッキでもありますが、黒白のグッドスタッフ(一枚一枚が強いカードを集めたデッキ)に近いデッキです。もしも幽霊屋敷の効果を起動するまでもなくあなたが逆に攻め立てられれば・・・【火事場泥棒】を握りながら敗北するでしょう。

 つまり、【火事場泥棒】は確かに強力だが、漫然とデッキに投入しただけでは勝てない。最大限に生かすために、その前段階でそのためのデッキを組まなければならないということです。
 これは、当たり前のことなのですが、忘れられやすいことでもあります。特に、効果が派手なカードほど、それを生かす為には細心の心遣いでデッキを考えなければならないのです。(それがデッキ作りの醍醐味の一つでもあります)

 また、【火事場泥棒】は基本的にプランゾーンから現れたときには弱く、墓地対策が有効な相手でなければ全くの無駄札になる可能性も高いことも、構築の際には注意が必要でしょう。
 例えば、軽量ユニットが大量に詰まった速攻デッキにおける【火事場泥棒】の採用は、手札に握っておきたいカードであると共に、プランゾーンからユニットをプレイしたいときにプラン事故しやすくなってしまうという欠点も抱えてしまうことになるのです。

 強力な対策カードであると共に、扱いが難しいカード。それが【火事場泥棒】なのです。


 というわけで、今回は終了の時間です。
 といったところで。それではまた来週水曜の更新で。ごきげんよう~

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2nd限定構築環境考察~幽霊... | トップ | 現環境雑感と赤黒白サバトコ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

デッキ考察」カテゴリの最新記事