COMPLETE MOTOWN SINGLES

話題のCOMPLETE MOTOWN SINGLESをネタに、モータウンで発売されたシングルの数々のデータをまとめていきます。

MOTOWN-1008##

2005-12-25 20:37:12 | MOTOWN
SIDE A
WHOLE LOTTA WOMAN - THE CONTOURS [national version] → VOL1 DISC3-24
(WILLIAM 'SMOKEY' ROBINSON - BILLY GORDON - BILLY HOGGS)
PRODUCED BY BERRY GORDY
RELEASED AS MOTOWN 1008 A, MAY 1961

この曲はすでにMOTOWN-1008として2月に発売になっていましたが、メンバーのJOE BILLINGSLEAの記憶によるとBERRYの命令によって2,3回発売されたんじゃないかとのことですね。そしてメンバーチェンジの激しいこのグループの最初のメンバーチェンジがなんとこのセカンド・プレスとの間にあったようです。
曲芸師のようなアクロバット的なパフォーマンスが特徴的な彼等の中で、テナーのLEROY FAIRだけは、股割り(?)や側転ができなかったらしく、結局彼をクビにしようといことになりました。そのためリードのBILLY GORDONの同級生だったSYLVESTER POTTSを、オーディションを経てメンバーに加入させました。
今回の録音では彼が参加しているようです。

ただ、前のものの方が、歌と演奏がひと塊になって荒々しさや力強さが勝っている気がしますね。
バックの演奏もバリトン・サックスがグルーヴを作り出していた最初のヴァージョンと比較して、ピアノがアクセント(それ自体はとてもいいのですが)になっているこちらは、なんかスッキリしちゃった感じです。遠くからかすかに聞こえるバリトンサックスはちょっともったいないなぁ。
でもこういうサウンドの整理を繰り返しながら、この後の「いわゆるモータウン・サウンド」が作り上げられていったのでしょうね。

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MOTOWN-1006

2005-12-11 21:27:10 | MOTOWN
SIDE A
TOMORROW & ALWAYS - THE SATINTONES [version without strings]→ VOL1 DISC3-21
(ROBERT BATEMAN - CAROLE KING - JANIE BRADFORD - GERRY GOFFIN → GERRY GOFFIN - CAROLE KING)
PRODUCED BY BERRY GORDY
RELEASED AS MOTOWN 1006 A, APRIL 24 1961

SIDE B
A LOVE THAT CAN NEVER BE - THE SATINTONES → VOL1 DISC3-22
(JANIE BRADFORD - RICHARD 'POPCORN' WYLIE - ROBERT BATEMAN)
PRODUCED BY BERRY GORDY
RELEASED AS MOTOWN 1006 B, APRIL 24 1961
ALSO RELEASED AS MOTOWN 1006 B, MAY 12 1961

SIDE A
TOMORROW & ALWAYS - THE SATINTONES [version with strings]→ VOL1 DISC3-23
(ROBERT BATEMAN - CAROLE KING - JANIE BRADFORD - GERRY GOFFIN → GERRY GOFFIN - CAROLE KING)
PRODUCED BY BERRY GORDY
RELEASED AS MOTOWN 1006 A, MAY 1961

とてもややこしい事情のあるレコードのためかかなりレアなものになっているようです。
何度か登場してきたSATINTONESですが、このレコードからメンバーがチェンジしました。このサイトに詳しい説明がありますね。

ORIGINAL MEMBER :
JAMES ELLIS (SECOND TENOR)

WILLIAMS “SONNY” SANDERS (FIRST TENOR)

CHARLES“CHICO” LEVERETT (BARITONE)

ROBERT BATEMAN (BASS)


SECOND MEMBER :
JAMES ELLIS (SECOND TENOR)

WILLIAMS “SONNY” SANDERS (FIRST TENOR)

VERNON WILLIAMS (SECOND TENOR)

SAMMY MACK (SECOND TENOR)

ROBERT BATEMAN (BASS)

「complete motown singles vol.1より」
(左からV.WILLIAMS, W.S.SANDERS, J.ELLIS, S.MACK, R.BATEMAN)

ということはバリトン歌手がいなくなったということですね。

一聴してわかるように、THE SHIRELLESの「WILL YOU LOVE ME TOMORROW」のカヴァー。GERRY GOFFIN & CAROLE KING作の1961年のNo.1ヒットの一つですが、ご覧の通りタイトルも違うし、歌詞もまるで違います。
解説を読むと、どうやらこのヒット曲のアンサーソングを作ろうということだったのですが、メロディは全く変えないで作ってしまったようです。たぶん曲の内容は、オリジナルが「明日も愛してくれるのだろうか?」という不安を表した曲に対して、「明日だけじゃなくていつもI LOVE YOUだよ」と答えているというとこなんでしょうね。
このボックスでの曲のクレジットでは「GERRY GOFFIN & CAROLE KING」。しかし実際発売になったものでは「R.BATEMAN - C.KING - J.BRADFORD - G.GOFFIN」となっていました。そのレコードにクレジットされたJANIEによると、同じくクレジットされたROBERT BATEMANと自分はまだティーンエイジャーだったし、BERRYも不在だったので全く盗作している意識はなく作ってしまったと語っています。そうは言ってもしっかりBERRYによるプロデュースとなっているところからすると、BERRY自身が知らないで発売されたとは考えにくいですね。結局レコードは回収となってしまったようです。
そしてまたややこしいことに、回収になったレコードは2種類あったと思われます。
というのも、上にもあります通りストリングスがなしとありの二つ。
ストリングスがない方は、印象的なギターのフレーズでストリングスをカヴァーしていますね。またリードヴォーカルはJAMES ELLISとVERNON WILLIAMSの二人と書いてありますが、ところどころソロになるところは、二人のうちのVERNONの方が歌っているみたいです。
3週間後に発売となったヴァイオリン一人とヴィオラ一人のストリングスありのものは、JAMES ELLIS一人のリードに変わってよりオリジナルのSHIRELLESのヴァージョンに近くなりました。二人きりのストリングスでも厚みが出るものですね。
レコード回収後にこのMOTOWN-1006はもう一度出し直されました。そのA面の曲「ANGEL」については後日書きますが、この3回出されたうちの3回ともB面の曲は「A LOVE THAT CAN NEVER BE」でした。この曲をその後MIRACLESがアルバム「I'LL TRY SOMETHING NEW」で録音しています。聞いてはいませんが、珍しいことにバリトンのROBERT WHITEがリードを取っているらしいです。
こちらのヴァージョンはJAMES ELLIS(かな?)が裏声と地声の境目あたりを見事に歌いきっていますね。

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MOTOWN-1009

2005-12-04 20:09:28 | MOTOWN
SIDE A
MONEY (THAT'S WHAT I WANT) - RICHARD WYLIE & HIS BAND → VOL1 DISC3-19
(JANIE BRADFORD - BERRY GORDY)
PRODUCED BY BERRY GORDY
RELEASED AS MOTOWN 1009 A, APRIL 6 1961

SIDE B
I'LL STILL BE AROUND - RICHARD WYLIE & HIS BAND → VOL1 DISC3-20
(JANIE BRADFORD - RICHARD 'POPCORN' WYLIE)
PRODUCED BY BERRY GORDY
RELEASED AS MOTOWN 1009 B, APRIL 6 1961

とにかくこのナンバーにはブッ飛びました。
もちろんあの「MONEY」(TAMLA-54027)のカヴァーですね。
なんでもこのカヴァーはBERRY本人がPOPCON WYYLIEに「君の好きなように切りきざんで、もっとROCKっぽくしてくれ」と依頼したものだったらしいです。
イントロのせわしないピアノがいきなりたたみ掛け、EDDIE WILLIS(と書いてありました)のソリッドなギターが入ってくると、まだドラムが入ってきていないのにもうリズムインしているように聞こえるほどドライヴしています。
このブチ切れ方はまさにパンク!最高にイカシています。

一方のB面。流して聞いていた時は、てっきり別のアーティストのものだと思ってました。このほのぼのとした雰囲気はどういうタイプの曲と説明すればいいのでしょう?なんとななくイメージ的には、映画「THE COMMITTMENTS」冒頭の結婚式のシーンで演奏をしていたバンド=「AND AND! AND」が演奏していたような曲ですね。
しかも、このクレジットを見ると、「MONEY」の歌詞の一部を作ったあの機転の利く受付嬢=JANIE BRADFORDとPOPCORN WYLIEの共作です。POPCORN WYLIEは今日に至るまで彼女は親友の一人だと語っています。
MARY WELLSがカヴァーしていて、この↓CDでも聞けますね。


最後に、このシングルのクレジットで「POPCORN WYLIE & THE MOHAWKS」となっているものもあるようです。
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