COMPLETE MOTOWN SINGLES

話題のCOMPLETE MOTOWN SINGLESをネタに、モータウンで発売されたシングルの数々のデータをまとめていきます。

MIRACLE-12

2007-02-12 22:28:59 | MIRACLE
SIDE A
CHECK YOURSELF - THE TEMPTATIONS → VOL1 DISC6-9
(BERRY GORDY - OTIS WILLIAMS - MELVIN FRANKLIN - ‘AL’ELBRIDGE BRYANT)
PRODUCED BY BERRY GORDY
RECORDED OCTOBER 28 1961
RELEASED AS MIRACLE 12 A, NOBEMBER 7 1961

SIDE B
YOUR WONDERFUL LOVE - THE TEMPTATIONS → VOL1 DISC6-10
(BERRY GORDY)
PRODUCED BY BERRY GORDY
RECORDED OCTOBER 22 1961
RELEASED AS MIRACLE 12 B, NOVEMBER 7 1961



短命に終わったMIRACLEレーベルの最後のレコード。というかたぶん最後に録音されたレコードなのでしょうね。この12番というのがカタログ上の番号では最後になっています。(Seabear Studios参照
実際の最後のリリースはDON McKENZIEの「WHOSE HEART / I'LL CALL YOU」(MIRACLE-10)でした。
この頃になるとBERRY GORDYは、BRIANBERT(BRIAN HOLLANDとROBERT BATEMAN)DRE-MIC(ANDRE WILLIAMSとWILLIAM ‘MICKEY’STEVENSON)など他の人にプロデュースをさせることが多くなっていました(TEMPSのデビュー曲がDRE-MICでしたね。)が、今回は自らプロデュースを買って出てます。恐らく出来にも満足してリリースを優先させたというところではないでしょうか?

OTIS WILLIAMSのテナーとMELVIN FRANKLINの低音が絡んでゆったりとしたイントロが始まったと思ったら、インテンポになってPAUL WILLIAMSのリードにバトンタッチされますね。曲が進むにつれて熱を帯びてくるヴォーカルがすばらしいです。
これがステージで再現されることを想像すると、観客の視線がOTISへMELVINへ、そしてPAULへと動かされて、それだけでも躍動感を演出しますね。
OTISによると、クレジットはありませんがこの曲の高音部のハーモニーにはEDDIE HOLLANDの貢献があったそうです。
残念ながらこのTEMPSのヴァージョンは彼らが期待したようなチャート・アクションはありませんでしたが、シカゴのGENE CHANDLERはこの曲を気に入り1963年にVEE-JAYからリリース(VEE-JAY-511)しているようです。
「JUST FOR YOUR~」と始まるB面の「YOUR WONDERFUL LOVE」は、このライナーにもあるようにJERRY BUTLER & THE IMPRESSIONSの「FOR YOUR PRECIOUS LOVE」の影響が強く現れてますね。また、ライナーにはBROOK BENTONの影響も明白だと書かれてます。こちらもPAULのヴォーカルが熱い。彼の歌を堪能する意味ではこちらのB面の方がいいかもしれませんね。
結局最初のヒット曲「The Way You Do The Things You Do」(GORDY-7028)まで6枚のシングルがTEMPTATIONSの名義で出されました(PIRATESという別名で出したものが1枚これらとは別にあります。)。リーダーのOTIS WILLIAMSは、それらの6枚のレコードは「粗野で貧弱だった」と振り返り、「しかし私たちは歌うことが大好きだったし、歌うことでGETTOから抜け出せるのではないかと感じていた。」と言っています。
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TAMLA-54049

2007-02-04 18:54:46 | TAMLA
SIDE A
WHAT MAKES YOU LOVE HIM - SAMMY WARD [second version] → VOL1 DISC6-7
( BERRY GORDY )
PRODUCED BY BERRY GORDY
RECORDED SEPTEMBER 21 1961
RELEASED AS TAMLA 54049 A , NOBEMBER 2 1961

SIDE B
DON'T TAKE IT AWAY - SAMMY WARD → VOL1 DISC6-8
( BERRY GORDY )
PRODUCED BY BERRY GORDY
RELEASED AS TAMLA 54049 B , NOBEMBER 2 1961

TAMLA-54030ですでに発表になっていた「WHAT MAKES YOU LOVE HIM」の焼き直しですね。
BERRY GORDYはやはり納得いくまで録音をし直したいという気持ちが強いのでしょうか?そのわりにはMOTOWNはこのレコードをプレス工場に13,000枚しかオーダーしなかったようですけどね。。。
first versionがピアノによるゴスペル風のイントロが印象的だったですが、打って変わってこちらはいきなりのSAMMY WARDのブルージーなヴォーカルから始まります。
正直なところこのsecond versionもいいのですが、個人的にはゴスペル・フィーリング溢れる以前のヴァージョンの方が好きですね。なんとなくマーケットを考えたときに、よりブルース購買層に向けたものにしようという意図が働いたアレンジという気がします。
バックに聞こえる女性ヴォーカル・グループの声はSUPREMESかな?

B面は、いかにもみんな踊りだしそうなアップテンポのブルース。
RAYNOMA GORDYが弾いていると思われるモノフォニック・シンセの「ONDIOLINE」のチープな音がフューチャーされていますが、むしろ
転がるようなピアノの方がカッコイイですね。
SAMMYの野太い声に続いて女性コーラスや手拍子も入り、ライヴで盛り上がっている様子が目に浮かびそうです。

(「COMPLETE MOTOWN SINGLES VOL.1」より)
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