日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

秋霖の越後を行く - 帰着

2017-10-15 23:56:23 | 甲信越
帰宅しました。黒姫で降り出した雨が長野で本降りに変わり、関東平野に下りてもそのままでした。こちらでは週末も引き続き雨が降ったようです。これではよい休養になるどころか、気が滅入るだけだったのではないでしょうか。天候不順の週末を、これしかないと言い切れる使い道に活かしたという点で、新潟を選んだのは正解だったというのが実感です。
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秋霖の越後を行く - はくたか578号

2017-10-15 21:59:15 | 甲信越
全行程終了です。最終の「はくたか」で帰路につきます。
呑み屋を切り、上田まで先行したことにより浮かせた金で、今回は久々にグリーン車を奢りました。長野から「かがやき」に乗った場合、1時間24分の乗車で三千円の料金が要るのに対し、上田から「はくたか」に乗ると、ほぼ同じ乗車時間にもかかわらず二千円で済みます。特急料金も880円安くなるため、支出に対する効果が非常に大きいのです。前後左右はもちろんのこと、斜め前と後ろを含め誰もいないという好位置を確保し、しばしの大名旅行を満喫します。

★上田2158/はくたか578(578E)/2324東京
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秋霖の越後を行く - 晩秋

2017-10-15 21:25:17 | 甲信越
手早くそばをすすって戻ると、小諸行の列車にはまだ十分な空席がありました。ボックス席を首尾よく確保し上田へ向かいます。
季節外れの蒸し暑さが続いていた中、週末の雨で空気が入れ替わったか、今日は終日薄ら寒い一日でした。昨日まで冷房が入っていた車内に、今夜は暖房が入っています。10月の半ばにして俄然晩秋らしくなってきました。

★長野2103/684M/2146上田
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秋霖の越後を行く - しなの

2017-10-15 21:01:38 | B級グルメ
長野駅に着きました。駅前で一杯やるかというとさにあらず。駅そばで腹ごしらえを済ませます。
こうなった理由の一つとして、新幹線の料金体系があります。一杯やってから帰る場合、10時過ぎの「かがやき」で帰るのが前提となりますが、この場合全車指定席のため520円の指定料が要ります。また、長野から東京までが200kmをわずかに超えるため、上田から乗る場合に比べて特急料金が880円上がります。つまり、呑み屋に寄らず上田まで普通列車に乗り、そこから「はくたか」で帰るとすると、長野から「かがやき」で帰る場合に比べて1400円浮くという寸法です。見方を変えると、一杯やろうとした場合、酒代に加えてさらに1400円の出費が要るということになります。本降りの雨の中、大荷物を担いで歩くのが難儀だったこともあり、今回は115系に長く乗れる方を選んだ次第です。

しなの
長野市南千歳1-28-3 旧・ホテルサンルート長野B2F
026-224-1682
1200AM-2245PM
大晦日及び元日休業
山菜そば470円
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秋霖の越後を行く - 初代長野色

2017-10-15 19:59:52 | 甲信越
黒姫で下車しながら、肝心の目的を果たせずに終わってしまいましたが、せめてもの救いは30分少々で後続列車が来たことです。しかも、先般復刻された初代長野色の編成が来るというおまけが付きました。一次新潟色、旧新潟色と初代長野色を一通り眺め、なおかつ乗車もできた以上、無駄足ではなかったといってよさそうです。

★黒姫1948/348M/2025長野
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秋霖の越後を行く - 追い討ち

2017-10-15 19:50:46 | 甲信越
辟易する場面が続いたところでさらなる追い討ちが。黒姫の酒屋が閉まっていたのですorz
夜八時までというのが公式発表のところ、7時15分に着いた時点で店の明かりは消えており、つい先ほどまで開いていたような形跡もありません。日曜は早仕舞いをしているのでしょうか。向かいのそば屋も閉まっており、これなら折り返して新潟まで行けばよかったという結果論が頭をもたげてきます。
しかし、全くの無駄足だったとは思いません。この時間にも駅の係員が常駐し、待合室の直売所も開いているなど、健在ぶりを知ることができたからです。壁際には発足20周年を記念したポスターも掲げられています。長野新幹線の開業から20年を迎える節目の月に、短い時間ながらも寄れてよかったということにしておきましょう。
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秋霖の越後を行く - 辟易

2017-10-15 19:07:22 | 甲信越
相変わらず辟易するような騒音と乗り心地でしたが、ともかく妙高高原までの苦行をどうにかやり過ごしました。しかしここでまたしても辟易させられる出来事が。長野行の列車まで14分もの待ち時間があるばかりか、入線まで7分かかるというのです。信越本線時代は直通していたわけであり、14分もの間が空く時点で論外というしかありません。国策として新幹線を造っておきながら、その後始末を県に押しつけたことにより、このような事態が起こっているともいえます。分断されてしまった交通体系を、一元的に管理する仕組みを作らなければ、地域も鉄道も廃れていく一方だと思うのですが。何のための新幹線かと考えずにはいられません。

★妙高高原1906/346M/1915黒姫
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秋霖の越後を行く - 分断の象徴

2017-10-15 18:53:00 | 甲信越
結局新井からは折り返さず、乗ってきた列車が新潟へと走り去るのをホームから見送りました。これは長野へ行くということに他ならず、長野へ行くということは安普請のロングシート車での移動を強いられるということでもありますorz

北陸新幹線は、関東と北陸を直結するのと引き替えに、北信越の交通体系の分断という弊害をもたらしました。そして、碓氷峠と並ぶ分断の象徴ともいえるのが、長野から直江津までの旧信越本線ではないでしょうか。長野から直通していた列車は県境で運賃も運転系統も分断され、いちいち乗り換えを強いられるようになりました。それも、県境で輸送力が大幅に変わるならともかく、長野県側が三両、新潟県側が二両という、五十歩百歩の状況にもかかわらずです。しかも、取って代わるはずだった北陸新幹線は、在来線と全く連携しておらず、乗車してきた新井快速ともわずかの差で接続しません。駅前に時間貸の駐車場が乱立していることからしても、車で乗り付け新幹線で直行直帰するのを前提にしており、在来線との連携など端から想定していないのでしょう。
その結果、新潟、長野両都市間の移動は、事実上高速バスに頼るしかなくなり、北陸と全く同じ様相を呈しています。中長距離の大量高速輸送という鉄道本来の役割は完全に放棄され、在来線は短距離の通学客らを運ぶために細々と走っているに過ぎないのが実態です。

安普請のロングシート車に乗せられるという苦痛もさることながら、北陸新幹線がもたらした負の側面を、まざまざと見せつけられるのは耐え難く、それが長野経由を積極的に選びたくない真の理由でもありました。新井快速が昨日ほどには混まないのが明らかな状況だっただけに、あのまま新潟まで乗り通すにもやぶさかではなかったのです。
それにもかかわらず見送ったのは、早い話が実を取ったということです。安普請の車両を30分弱耐え抜けば、妙高高原からは再び115系で移動できます。それで新潟から乗るMaxでの移動を回避できれば、考えようによっては痛み分けともいえます。二日に渡って乗り続け、新潟の115系に当面未練がなかったのに加え、黒姫の酒屋に寄りたかったこともあり、肉を切らせて骨を断つことにした次第です。

これにより、二日にわたって新潟を旅したにもかかわらず、長野で終わるという取って付けたような結果となり、有終の美という観点からは今一つになってしまいます。それにもかかわらず実を取ったのは、雪の降る時期に再訪し、それを花道にして幕を引こうと考えているからに他なりません。115系の運用が大幅に減り、それに反比例するかのように同業者が増える中、さらに二度も三度も重ねて再訪する余地まではなさそうです。次がいよいよ最後になるかもしれません。

★新井1826/2370M/1852妙高高原
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秋霖の越後を行く - 旧新潟色

2017-10-15 15:25:56 | 甲信越
新潟からは新井快速で折り返します。先ほど加茂で離合した旧新潟色の編成が、白山方から入線してきました。
昨日の待ち客の数からして、列車を下り次第直ちに並んだ方が賢明だろうと見込んでいました。しかし、幸いにも待ち客の数は昨日よりも少なく、狙い通りに海側のボックス席を押さえることができました。その後も思ったほど乗客は増えず、ほぼ全員が着席できる適度な入りで発車したところです。
一瞬たりとも雨に降られることはなかったものの、暗くて平板な曇り空は昨日に遠く及ばず、列車に乗り続ける以外に使い道はない状況でした。これでは夕景も期待できそうにありません。しかし、思ったほど混まなかったのは大きいものがあります。新井まで心おきなく乗り通せるかもしれません。

★新潟1522/3372M/1804新井
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秋霖の越後を行く - 三通り

2017-10-15 13:51:30 | 甲信越
二時間の間合いを今日も数字ほどには長く感じず、折り返しの列車の時間となりました。一次新潟色の編成を先頭にして信越本線を下ります。
新潟から新井快速に終点まで乗るところまでは事実上決まりですが、その後の行動については三通りの選択肢があります。新井で115系と別れ、長野を通って帰るのが一つ。折り返しの列車に長岡まで乗り、一杯やってから帰るのが一つ。新潟まで乗り通すのが一つです。長野経由の場合、新井から妙高高原まで安普請のロングシート車での移動を強いられるのが最大の難点ですが、Maxが充当される上越新幹線ではなく、北陸新幹線で帰れるという利点があり、長野の駅前で軽く一杯やる時間も残ります。新潟経由の場合、一杯やる時間までは残らず、着き次第Maxで帰るしかありませんが、115系に最も長く乗ることができます。両者の中間をとり、一杯やる時間を残した上で、乗車時間も延ばせるのが長岡経由です。この場合、最後まで宿に荷物を預けたまま動けるという点でも好都合だったのですが、長岡には再び寄らずに帰る可能性も考慮し、荷物を引き取って乗り込みました。

荷物を引き取りに行ったとき、館主は昨日と同様ソファで休憩をとっていました。もちろん常にそうしているわけではなく、昨夜戻ったときは自らフロントに立っていました。さらに印象的だったのが朝食のときです。パンのみの朝食と聞き、ゆで卵がつくのがせいぜいの、あってないようなものだろうと思っていたところ、手作りの惣菜が用意され、なおかつパンは焼きたてという、ささやかながらも心のこもったものでした。それをいただく喫茶店風のカウンターに、ウェイターのようなベスト姿で立っていたのが館主です。何から何までこの人あっての宿なのでしょう。無味乾燥なビジネスホテルとは一味違う、よい意味での人間臭さが残る宿でした。

★長岡1340/447M/1456新潟
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秋霖の越後を行く - レストラン ボブ

2017-10-15 13:20:35 | B級グルメ
長岡に到着後、乗車してきた編成が引き上げるのを見届けると、頃よくお昼の時間になりました。昨日は昼酒もへぎそばも差し置いてイタリアンをいただきましたが、今日もこれらに先んじて訪ねたい店がありました。ホテルニューグリーンの一階のレストランです。
一昨年この宿の世話になったとき、昭和40年代からほぼ変わっていないのではないかと思われるほど、あらゆるものが古びているのに驚かされました。有り体に言えば手狭に感じられたのも事実で、わずかな料金差ということもあり、以降は姉妹店のニューグリーンプラザに回帰して現在に至ります。しかし、一階に併設されたレストランがその後も気になっていました。ホテルの玄関の脇に吹き抜けのレストランがあって、その吹き抜けの空間を、二階のフロントへと続く螺旋階段が上っていくという、古風で小洒落た造りが印象に残っていたのです。しかも、朝食しか出さないビジネスホテルも多い中、夜まで通し営業しているのも気になりました。生きた化石のようなレストランが、いかなるものか体験してみたかったというのが真相です。

宿泊したときの印象からしても、日替わりランチ650円の立看板からしても、軽食堂を兼ねた喫茶を勝手に思い描いていました。しかしその想像は中に入ってみて覆されました。吹き抜けの空間は店内のごく一部に過ぎず、かなり奥の方まで客席が広がっていて、給仕のお姉さんが何人も控えていたのです。煉瓦タイルで飾られた柱、壁に埋め込まれたステンドグラス、縦横に巡らされた木製の梁と、布製の傘をかぶった古風な照明には、喫茶というよりレストランの趣が漂います。ホテルは昭和40年代を彷彿させる古さだったのに対し、レストランはこちらの物心がついた昭和50年代の趣とでもいえばよいでしょうか。古びてはいるものの懐かしさが感じられる店内です。
紛うことなきレストランの雰囲気に対し、値段は上記の通りお手頃です。日替わりランチの他にも和風セット、おすすめ弁当、バラエティランチなるものがそれぞれ数種選べるという内容で、ランチとは別冊の品書きにも、ほとんど同じ価格帯の定食が各種用意されているため、初見ではどれを選べばよいか見当もつきません。しかし、席に着くなり品書きも見ず注文している御仁もいることからすると、常連客が多いのでしょう。たしかに、品数豊富でどれも七、八百円、しかもこの店内でいただけるなら、駅ビルの無味乾燥な飲食店など出る幕はなさそうです。老若男女問わない地元客で賑わうのも、宜なるかなと納得させられます。一見寂れた喫茶店のようでありながら、思いもよらない名店との出会いでした。

レストラン ボブ
長岡市城内町1-2-9 ホテルニューグリーン1F
0258-33-5000
1100AM-2100PM
バラエティランチ710円
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秋霖の越後を行く - 離合

2017-10-15 11:15:18 | 甲信越
加茂で下りの新井快速と離合するのは分かっています。その編成が再び新井へ上っていくことについても。何が来るかと待ち構えていたところ、入線してきたのは旧新潟色の編成でした。旧型国電時代の塗装を再現した、一次新潟色と並ぶ貴重な編成です。長岡まで行って戻れば、今度はあの編成に乗れる可能性が高くなりました。
問題なのは、新潟駅では慌ただしく、さりとて途中駅では時間がなく、新井に着く頃には暗くなってしまうことです。とはいえ、ホームで撮れるものには限度があります。あくまで記念撮影でしかない以上、直江津での停車時間を利用して撮るのが現実的なところでしょうか。二日で四通りの運用しか乗れないにもかかわらず、三種の塗装が回ってくるだけでも十分と考えることにします。
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秋霖の越後を行く - 貸切状態

2017-10-15 09:27:02 | 甲信越
折り返しの列車で長岡へ向かいます。一次新潟色の編成に同業者が群がるかと思いきや、意外にも内野では貸切状態でした。実見するのは始めてだけに、気兼ねなく撮れたのは幸いです。

★内野926/1529M→434M/1128長岡
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秋霖の越後を行く - 一次新潟色

2017-10-15 08:49:56 | 甲信越
昨日と同じ行程をなぞる以上、塗装か内装だけでも替わってくれればそれに越したことはありません。その期待に応えるかのように、先般復活した一次新潟色の編成を先頭にした、新・新潟色と混成の6連が入線してきました。この編成にまず内野、次いで長岡まで乗り、昼休みを挟んでさらに新潟まで乗車します。長岡へ向かう途中に離合する下りの快速が、その後新潟から乗車する新井快速に入るという運用です。

★新潟846/1928M/908内野
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秋霖の越後を行く - おはよう信越

2017-10-15 07:35:22 | 甲信越
二月に乗車したときは、七時台に出る115系の普通列車で出発しましたが、それも新車に置き換えられてしまいました。苦肉の策として選んだのが「おはよう信越」です。こちらもかつての485系からE653系に置き換えられてしまったとはいえ、安普請の新車に延々揺られていくよりましではあり、520円の料金は高くないと考えました。東北で701系を避け、E751系の「つがる」に乗るようなものです。

★長岡722/おはよう信越(3361M)/831新潟
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