日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

四度目の正直

2017-03-03 22:54:08 | 旅日記
五連勤の週がこれで六回続きました。さらに二回あるかと思うといいようのないもどかしさを感じますが、毎週末小旅行ができているのはせめてもの救いです。今週末は三度目ならぬ四度目の正直で松本へ向かいます。
これまで三週連続で候補に挙がりながら、一回目は土曜と祝日が重なるという条件につき見送り、二回目は緊急性の高い新潟を優先しました。先週末も、二転三転する予報に振り回された挙げ句に見送ったところ、蓋を開ければ二日とも快晴で臍を噛みました。そして皮肉なことに、今のところ状況は先週末と似通っています。木曜に雨が降り、金曜に晴れるはずが曇りがちに終わったからです。週末は土日とも晴天との予報ながら、今日の天候からしても鵜呑みにはできません。予報が的中してくれれば借りを返せる一方で、もし外れれば見送りが完全に裏目と出ることになります。先週末と全く同じ決断を迫られているかのようでありながら、心理的にはますます決断しづらい状況に追い込まれました。
来週末には気温が下がると予想されており、そうだとすれば冬型の安定した好天が期待できそうにも思われ、さらに一週様子を見ようかとも考えました。しかし、迷いながらも最終的に決断したのは、寒くなるとはいっても歴然とした違いまではなく、なおかつ来週末まで待ったところで確実に晴れるとは限らない以上、これ以上迷っても仕方ないと思い至ったからです。それに加え、来週末の宿が混み合っており、宿泊事情を考えると今週末の方が有利という事情もあります。万一予報が外れても、日曜には須坂で催される新OSカーのお別れ会へ行く手もあり、それなりに楽しめるだろうと判断しました。
この時期の松本といえば、思い出すのが六年前です。青天の霹靂ともいうべき地震に見舞われた翌日、阿鼻叫喚の都会を逃れてたどり着いた松本は、あたかも別世界のような長閑さでした。しかるに旅から戻ったとき、死んだように静まりかえった都内の光景を目の当たりにし、たちまち現実に引き戻されるという、よくも悪くも強烈な印象を残した活動です。そのとき眺めた雲一つない青空とアルプスの山並みは忘れられません。今回久々に眺めることができれば幸いに思います。
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