日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

北斗星惜別乗車 番外編 - 帰着

2015-07-06 23:35:22 | 東北
帰宅しました。南下するにつれて雨が降り出し、関東もさぞやと思ったところが、いざ東京駅に降り立つと止んだ後で、肌に触れる空気も梅雨時にしては心地よく感じられました。昨秋北海道から戻ったとき、あまりの暑さですぐさま現実に引き戻されるという経験をしましたが、今回そこまでの落差はありませんでした。こちらはこちらで過ごしやすかったのでしょうか。
自身にとって極めて異例といえる七月上旬の活動は、この夏限りの「北斗星」を追いかけるという大義名分があってのことで、その目的を果たした以上、さらに重ねて行くことは考えていません。今後はしばらく活動を休止し、高校野球の地方大会を追いかける日々が続きます。
もっとも、今回経験した七月の北海道があまりに快適だったのは事実です。今週末も晴れるなどということになれば、「北斗星」のことはさておき、一泊二日で道南を旅するにもやぶさかではなくなってきました。週間予報に一喜一憂する毎日が、今年はもう少し続くかもしれません。
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北斗星惜別乗車 番外編 - はやぶさ38号

2015-07-06 19:44:45 | 東北
全行程終了です。黄昏の青森市街を後に、最終の東北新幹線で帰路につきます。
雨さえ降らなければそれで十分と思っていたはずが、蓋を開ければ清々しいばかりの快晴が続きました。期待をはるかに超える好天という点では、近年の中でもとりわけ印象深い旅として記憶に残りそうです。終生の心残りになりかけていた「北斗星」の撮影も見事に成功し、これで心置きなく名列車に別れを告げることができます。

それにしても、内地の蒸し暑さとは対極というべき北海道の気候でした。過去一度だけ七月に渡道したとき、料金は高くてキャンプ場は混み合い、天候も特にどうというほどではなかったという経験をして、やはり北海道へ行くなら秋だと決め込んでいたのですが。勝手な思い込みで食わず嫌いを続けていた自分は、もしかすると大損をしてきたのかもしれません。
上記の通り、「北斗星」に関してはやるべきことをやり尽くし、もう思い残すことは何もありません。来週、再来週と時間が経てば経つほど、道内が観光客で混み出すこともあり、今回の活動を花道にして、「北斗星」を追っての渡道は切り上げるつもりです。しかし、この気候が今年限りのことではないとすれば、少なくとも七月の上旬までは、北海道で十分活動が成り立つわけです。道南で完結させる前提ならば、一泊二日の小旅行でもそれなりのことができます。来季以降、夏の活動休止期間はさらに短くなりそうです。

★新青森1944/はやぶさ38(3038B)/2304東京
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北斗星惜別乗車 番外編 - スーパー白鳥38号

2015-07-06 17:26:15 | 北海道
一時間というほどよい時間が残ったはずが、土産を買ったり荷物を詰め替えたりするのに手間取って、さらにラッキーピエロでの飲み食いの時間も加わり、帰りの列車の発車時刻が瞬く間に迫りました。最後は重い荷物を担いで函館駅の長いコンコースを歩き、突き当たったところで発車のチャイムが鳴り出しました。小走りで車内に駆け込み大汗が噴き出すという展開は、函館から列車で帰るときの常でもあります。シャツを脱ぎ捨て団扇で仰ぎ、ようやく汗が引きかけたのを見計らったかのように、左の車窓に海峡と函館山が現れたところです。
昼過ぎからの晴天を移動に費やし、猫に小判といった感のあった本日でしたが、帰りの列車ではこの車窓を楽しむことができます。青森に着くのは19時過ぎ、この時期なら最後まで明るいのでしょう。海峡の夕景を眺めながらの帰り道です。

★函館1707/スーパー白鳥38(4038M)/1919新青森
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北斗星惜別乗車 番外編 - ラッキーピエロ函館駅前店

2015-07-06 16:34:28 | B級グルメ
結局返却時刻を30分ほど回ったものの、幸いにしてお咎めなし。バスに揺られて函館駅に戻りました。定刻に返却できれば、最終の一本前の「スーパー白鳥」に乗って、青森の駅前で一杯やるという選択肢もあったのですが、残念ながらあと少しのところで及びませんでした。しかし、最終列車が出るまで一時間というほどよい時間が残ったため、駅前のラッキーピエロで腹ごしらえを済ませて行きます。本日の注文はハンバーグカレーです。
「アールデコ館」の通称を持つ函館駅前店ですが、それよりも特筆すべきはミスドの居抜きということです。ラッキーピエロに転用できるということは、かつてのミスドの店舗がそれだけ贅沢に造られていたということでもあります。今やすっかり安普請に成り下がったミスドからは信じ難いことではありますが、そのような時代もあったのです。

★ラッキーピエロ函館駅前店
函館市若松町17-12
0138-26-8801
1000AM-030AM(土曜 -130AM)
ハンバーグカレー778円
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北斗星惜別乗車 番外編 - 石谷駅

2015-07-06 14:24:45 | 北海道
時間がますます切迫してきました。石谷が実質最後の駅となるでしょう。三角形を貼り付けたようなファサードは落部と同様ながら、小さな庇が張り出して車寄せとなっており、柱の意匠も凝っています。
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北斗星惜別乗車 番外編 - 落部駅

2015-07-06 14:01:01 | 北海道
残り一時間となりましたが、時間が押しても立ち寄りたかった駅の一つが落部駅です。正面右側にある玄関の上に、小さな三角形を貼り付けたようなファサードが北海道らしく、左側の妻面から立ち上がる煙突についても同じく北海道ならではといった感があります。
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北斗星惜別乗車 番外編 - ヤクモ飲料

2015-07-06 13:44:13 | 北海道
ある程度まで予想されたことではありましたが、森どころか八雲にすらたどり着かない段階で時間切れが迫ってきました。あとはめぼしい駅だけ立ち寄りつつ函館へ向かいますが、沿道に以前も世話になったヤクモ飲料の湧水があるため、こちらで喉を潤して行きます。
ちなみに、長万部を出た頃から青空が出始め、ついには雲一つない快晴となりました。そうなった時には既に遅く、まっすぐ走るしかないのが惜しまれます。しかし、朝からこの晴天では、眺めがよすぎて先に進まず、時間との熾烈な戦いとなっていたかもしれません。今日に関する限りはこれでよかったのではないでしょうか。
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北斗星惜別乗車 番外編 - 北豊津駅

2015-07-06 12:56:16 | 北海道
続いて訪ねるのは北豊津駅です。ささやかながらも市街があった国縫に対し、信号場、仮乗降場を発祥とするこちらは、国道から砂利道に折れ、針葉樹林の中をまっすぐ数百mほど進んだ突き当たりにあります。周辺には人家もほとんどなく、いわゆる秘境駅の趣です。短いホームと、その脇に立つ保線小屋を兼ねた小さな待合室もよい味を出しています。
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北斗星惜別乗車 番外編 - 国縫駅

2015-07-06 12:30:24 | 北海道
長万部の二つ隣の国縫駅を訪ねます。雪止めを備えた大柄な木造駅舎と、昔ながらの跨線橋に、瀬棚線を分けていた往年の栄華が偲ばれ、切妻屋根の上に乗ったコンクリート製の小さな煙突が立ち姿を引き立てています。しかし、その瀬棚線が姿を消して早三十年近くの時が流れ、駅舎はとうに無人化されて、がらんとした待合室がどことなく淋しげでもあります。
この後は沿線の駅に寄りつつ南下しますが、残り時間からいっても全てに立ち寄るのは到底無理で、森の手前まで行ければ上出来といったところでしょう。残り一時間となった時点で切り上げ、あとは函館に直行という流れになるかと思います。しかし、切り上げるつもりが引きずってしまい、最後に慌てるという展開は十分にありそうです…
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北斗星惜別乗車 番外編 - セイコーマート

2015-07-06 11:46:11 | B級グルメ
本日初めてとなるセイコーマートが出現したため、ここで遅い朝食兼昼食をとります。本日は100円パスタ二つにホットシェフのフライドチキンを組み合わせました。
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北斗星惜別乗車 番外編 - 丸金旅館

2015-07-06 10:32:48 | 温泉
道道を南下して豊浦で37号線に合流し、そのまま走って長万部に着きました。函館本線と室蘭本線を分ける要衝として知られる長万部ですが、実は知る人ぞ知る温泉の町でもあります。この時間から入れる温泉もあるため、ここで朝風呂を浴びることにします。立ち寄るのは「丸金旅館」です。
長万部温泉の雰囲気は少し変わっています。駅の裏手に、構内と平行に街路が走り、それに沿って商人宿然とした旅館がいくつか並ぶというのがここの温泉街です。何の変哲もない住宅街に埋れたかのような雰囲気は、自分の知る中でいうなら松本の横田温泉などに通ずるものを感じます。
寂れた雰囲気もさることながら、風呂と泉質も上々です。浴場は適度な大きさの内湯と、後から造ったらしき露天風呂の二つ。片隅に寄せた内湯の浴槽は中ほどで二つに区切られ、やや大きめの手前側に源泉が注がれて、あつ湯に、窓側がぬる湯になるという仕掛けです。これは、一滴の水も混ぜることなく源泉をそのまま使うための工夫でしょう。循環させようが塩素消毒しようが、源泉だけ使っていれば100%だといわんばかりの紛い物が横行する中、これこそまさに正真正銘の源泉100%というわけです。ほのかに湯の香漂う褐色を帯びた源泉が、鏡のようになった水面から少しずつ溢れてくるところも秀逸。手持ちの本に載っていたという理由でここを選びはしたものの、雰囲気が似通っていることからして、どこへ行っても外すことはないのでしょう。穴場と言うべき名湯です。

丸金旅館
山越郡長万部町長万部403
01377-2-2617
700AM-2100PM
入浴料500円
泉質 ナトリウム-塩化物泉(高張性弱アルカリ性高温泉)
泉温 49.5度
pH 8.0
湧出量 600l/min(動力揚湯)
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北斗星惜別乗車 番外編 - 記念像

2015-07-06 08:21:11 | 北海道
あいにく展示が始まるのを待つ時間はありませんが、聖地を巡礼したついでに、河原の公園にある記念像にも立ち寄ります。この像の周辺も駐車公園として整備されており、やはり車中泊にはよさそうです。
ちなみに、この像には仕掛けがあり、側面のパネルに手をかざすと、ご本人の代表曲から選りすぐった珠玉の名曲が流れるようになっています。「心のこり」「北酒場」「矢切の渡し」「浪花節だよ人生は」の四曲で、レコード大賞の三冠と連覇を両方達成した空前絶後の偉業を偲ぶことができるという、実に秀逸な選曲です。ところが、よくよく見れば四日前から故障中との張り紙が。曲自体は道の駅に戻ればいくらでも聴けるとはいえ、何やら損をしたような気分ですorz
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北斗星惜別乗車 番外編 - 郷土の誇り

2015-07-06 07:53:31 | 北海道
少し走ったところに道の駅が現れたため立ち寄ります。昨夜はここを目指したつもりが、途中に頃合いの駐車場があったためそちらに泊まったのでした。
道の駅ということもあって施設は整備されており、適度な広さの駐車場にベンチとテーブルが備わり、さらには村の中心にありSPARも徒歩圏内と、車中泊には申し分なさそうです。道外ナンバーのワンボックスカーが数台止まっているのも、この環境を考えると宜なるかなといったところでしょうか。しかし、貸切という前提ならば、居心地はあちらの方が格段に上であり、やはりあれでよかったのだろうと納得しています。
ところで真狩といえば、演歌界の重鎮細川たかしの出身地であり、道の駅にもトロフィー、パネル、ステージ衣装展示中との看板があります。しかも、併設の手洗いではこの時間から持ち歌が間断なく流れているという状況です。開設当初に申した通り、このblogの表題は知る人ぞ知るご本人の名曲から拝借しています。時間に余裕があれば、その曲が流れてくるかどうかを確かめて、九時に開く展示室も見学して行きたいところでした。
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北斗星惜別乗車 番外編 - ワゴン車の効用

2015-07-06 07:10:35 | 北海道
最低でも一時間前後はかかるキャンプの設営、撤収と違い、車中泊の準備と後片付けは実に簡単です。身支度を済ませて出発します。
今回はコンパクトカーを確保できず、三千円ほど割高なカローラフィールダーの世話になっているわけなのですが、これが結果としては当たりでした。ワゴン車のため広大な荷室があり、しかも後部席を倒すとその部分までが平面になるため、横になって休むことができるのです。クッションが使えず、フェリーの二等船室のような寝心地にはなるものの、後部席で身をかがめるよりはるかに快適でした。他の装備との関係上、自分にはとれない選択だったとはいえ、マットも持参すればなお快適だったでしょう。横になって休めることに一泊あたり千五百円払ったものと思えば、出費に見合う価値はあったというのが実感です。
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北斗星惜別乗車 番外編 - 三日目

2015-07-06 06:58:45 | 北海道
おはようございます。晴との予報に反し、今朝の空は一面分厚い雲に覆われています。羊蹄山もこの雲に隠れ、裾野と思しきものが見えるに過ぎません。夜が明ければどんな眺めになるかと期待していただけに少々残念です。ただし、昨日走った支笏湖の周辺と違って視界が開けており、なだらかな畑が広がる光景はいかにも北海道といった感があります。羊蹄山の立ち姿も、裾野から何となく想像はできるため、これでも十分といったところでしょうか。
走ってきた方角の空が少しずつ明るくなって、わずかとはいえ青空が見えてきており、やがてこの青空が広がってくるかもしれません。いずれにしても梅雨時のうっとうしさとは全くの無縁です。渡道するたび最低二度か三度は発する台詞ですが、北海道は別世界だと改めて思います。
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