日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

九州沖縄縦断ツアー 2014 -全行程終了-

2014-11-05 19:21:37 | 九州
全行程終了です。最終の新幹線で帰路につきます。終始好天のため酒どころではなく、小倉で一献傾けるどころか、戸畑のうどん屋で軽く一杯やる時間さえ残りませんでした。しかし、先ほど戸畑駅で東筑軒のかしわめしを押さえており、酒も往路に佐賀で買った四合瓶があります。本日は自分としては珍しい車内での晩酌です。新大阪で列車が混み出す前に済ませることにしましょう。

★小倉1912/のぞみ64(64A)/2345東京
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九州沖縄縦断ツアー 2014 -課題-

2014-11-05 18:54:29 | 九州
戸畑に戻り、洞海湾を股にかけた小旅行は終了です。持ち時間を目一杯使い切り、最終の新幹線に接続する普通列車で小倉へ向かいます。
高校生ばかりだった往路に対し、復路は背広姿の勤め人の姿が目立ちました。人々の生活に密着した渡船の様子を、久方ぶりに体感できたことについては満足しています。しかし、若松の街を明るいうちに歩くという課題は残ったわけです。早くその機会が訪れることを願っています。またいつの日にか…

★戸畑1855/634H/1903小倉
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九州沖縄縦断ツアー 2014 -モスバーガー若松店-

2014-11-05 17:47:18 | MOS
十数年ぶりに降り立った若松の街は、自分の記憶以上にうらぶれており、商店街に市場など、小一時間立ち止まって観察したくなる街並みが至る所に点在しています。そんな若松の街には、昔ながらの赤看板を掲げるMOSが今なお健在です。
昨年九州と沖縄を旅したとき、最終日に小倉の古いMOSを二軒訪ね歩いて、何もかもがそのまま残っているのに驚かされたものです。そして今回、九州はもとより全国屈指の古株であるこの店舗にも、そのときと同様に感嘆させられる結果となりました。
何よりも特筆すべきは店構えです。若戸大橋へと続く高架橋に面して建つ、四角い木造モルタル二階建ての建物は、正面中央が三角形に突出するという個性的なファサードを持ち、交差点に面した角はよくよく見ると曲面になっています。玄関側には色褪せた電光式の赤看板が掲げられ、側面ではMOS BURGERのロゴを描いた横長の赤看板に照明が当てられており、商店街と一続きになった赤い日除けが、看板のある二面を囲んで、古びた店舗の外観をなおさら引き立てているようです。しかもその日除けには、店名と電話番号が色褪せた文字で書かれているのですからたまりません。
思わず刮目させられる外観に比して、店内では壁と腰板が改装されており、壁際に並んだ四人掛けのテーブルと椅子も、およそ一昔前に一度交換されたと見受けられます。しかし、中央にある作り付けの細長いテーブルと椅子は、紛れもなく二十年来変わらぬ往年の名残です。天井から下がった球形のランプシェード、タイル地にステンレス焼き付けのMマークをあしらったレジカウンターもそのまま残っています。
つい最近まで、洞海湾を隔てた戸畑の街にも、古びた赤看板のMOSが残っていました。それだけに、両店を揃って再訪する機会を、あと一歩のところで永遠に失ってしまったのが惜しまれます。とはいえ、初めて訪ねた十数年前でさえ、昔懐かしさを感じた若松のMOSが、大きく変わらぬ姿で残っていたことだけは幸いでした。このうらぶれた街を目当てに、若松にはいずれ再訪する機会があるでしょう。そのときもこの店舗が健在でいてくれることを願って止みません。

モスバーガー若松店
北九州市若松区中川町1-10
093-751-5972
700AM-200AM
第168号
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九州沖縄縦断ツアー 2014 -洞海湾の夕景-

2014-11-05 17:15:09 | 九州
若松に渡ってほどなくしたところで、夕日が山陰に落ちました。昨日と同様、西の空は鮮やかな茜色に染まり、先ほど登った皿倉山の稜線も鮮明に浮かび上がっています。旅の最後を飾るにふさわしい光景です。
それはよいのですが、戸畑にしても若松にしても、水産会社や海運会社の立派な建物がいくつも点在しながら、それらを訪ね歩く時間が全くとれませんでした。バスの車内から見た、八幡のうらぶれた商店街もよい味を出していました。過去にある程度時間をかけて回った門司はともかく、北九州には自分の知らない場所が多すぎます。一通り回り切るには、少なくとも数年単位の時間が要りそうです。
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九州沖縄縦断ツアー 2014 -戸畑渡場-

2014-11-05 16:35:35 | 九州
駅から北へとまっすぐ延びる道を歩いて、渡船乗り場にやってきました。洞海湾の対岸までの距離は、尾道と向島の間よりもわずかに長いといったところでしょうか。そのわずかな距離を、小さな渡船が休む間もなく往復する様子は、岸壁から眺めているだけでも退屈することがありません。自転車に乗った高校生が、三々五々現れては桟橋に下りていき、その光景もまた旅情を誘います。
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九州沖縄縦断ツアー 2014 -戸畑うどん店-

2014-11-05 15:55:58 | B級グルメ
朝食から飲まず食わずで、空腹感も限界に近付いてきました。しかし、日没が迫っている状況で、飲み食いに使える時間は限られます。駅うどんがあれば最適というところ、かしわうどんの看板を発見したため即刻飛び込みます。
「戸畑自慢 うどん そば おでん」と書かれた臙脂の暖簾が下がり、屋号がないことからすると、東筑軒でも北九州駅弁当でもなく、この駅に昔からある一軒営業の店なのでしょう。立ち食いではなく、コの字のカウンターと丸椅子を中心にした店内は、近年改装されたと見えて、味気は一切ありません。しかし、うどんに加えておでん、定食、ご飯ものに簡単な肴が揃い、居酒屋使いができるところは、今はなき門司港駅のうどん屋を彷彿とさせるものがあり、頭巾をかぶったおばちゃんが差配するところも同様です。現にカウンターでは、二人の中年男がそれぞれに昼酒あおっています。現代的な店内の造りはともかく、雰囲気だけは実に秀逸です。
この後渡船に乗って往復すると、小倉で一献傾けるには、時間的に厳しくなると予想されます。最後はここで軽く一杯やってから帰るのもよさそうです。

★戸畑うどん店
戸畑駅構内
平日 900AM-1900PM
土日祝日 1000AM-1830PM
かしわうどん360円
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九州沖縄縦断ツアー 2014 -路線バスの旅-

2014-11-05 15:48:45 | 九州
バスに揺られて戸畑に着きました。下山して八幡から戸畑へ直行するのかと思いきや、枝光から山側の住宅地を大きく迂回し、結局50分もかかってしまいました。しかし、ここを路線バスが通るかと思うほどの、狭くて曲がりくねった急坂を、軒先をかすめるようにバスが行く光景は見応えがありました。しかも、空気を運ぶような場面が一度もなく、ざっと半数以上の停留場でお客が乗り降りするところは、さすが天下の西鉄バスと感服した次第です。わずか350円の小旅行でした。
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九州沖縄縦断ツアー 2014 -下山-

2014-11-05 14:28:59 | 九州
撮る目的なしにとはいいながら、結局今回も慌ただしく撮影し、二時間近く滞在して只今下山してきました。この後は再びバスに乗り込み戸畑へ向かいます。送迎バスで八幡駅に下り、そこから荷物を取りに黒崎へ戻った前回に対し、今回は山麓駅のロッカーが使えたため理想的な行程となります。
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九州沖縄縦断ツアー 2014 -皿倉山-

2014-11-05 12:46:59 | 九州
平日ということもあり、ケーブルカーに乗り合わせたのは中年の夫婦一組のみ。がら空きのケーブルカーに乗って山上駅に着きました。今日は特に先を急ぐつもりもありません。山頂へ行くスロープカーを一台見送り、駅前のベンチからこの文を投稿しています。
本格的な冬晴れにはまだ早い時期ということもあり、目の前に広がる黒崎から折尾、遠賀川にかけての眺めは、前回よりわずかに霞んでいるような気がしないでもありません。しかし、これも気のせいと片付けられる程度のごくわずかな違いに過ぎず、変化に富んだ広々した眺めは毎度ながら秀逸です。これに対して明らかに違うのが体感温度です。日陰に雪が残っていた前回に対し、今日の日差しは暖かく、このまま撮る目的なしに、しばらくベンチに腰掛けるのも悪くないように思えてきます。小春日和という言葉が今日の陽気には合っています。
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九州沖縄縦断ツアー 2014 -帆柱ケーブル-

2014-11-05 12:20:58 | 九州
博多から快速列車に乗り、黒崎からはバスに乗り継ぎ、バス停から坂を登ってケーブルカーの山麓駅にやってきました。黒崎で不要な荷物を預けた前回に対し、今回は全ての荷物を担いできました。前回訪ねたとき、ケーブルカーの駅に無料のロッカーがあると分かったからです。それはよかったのですが、とにかく坂がきつく、重荷を担いで歩くうちに大汗をかいてしまいました。どうやら見込みが甘かったようですorz
平地とは600mもの標高差があるだけに、寒さが気になるところではありますが、山頂の気温は11度との掲示があります。日差しがあり風が全くないため、これなら半袖でも十分でしょう。木々は次第に紅葉してきており、山頂がどうなっているか楽しみです。
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九州沖縄縦断ツアー 2014 -西鉄イン福岡-

2014-11-05 09:33:44 | 九州
出発します。昨晩世話になったのは、定宿の西鉄イン福岡です。明治通りに面した那珂川沿いの超一等地で、11階の広々したダブルルームが、早めの予約で五千円少々なのですから、やはり福岡の宿はここ以外に考えられません。
唯一惜しかったのが、今回は部屋が西側だったことです。那珂川の向こうにまたたく中洲のネオンを一望できる東側に対し、こちらの眺めは特にどうというほどではありません。自分が泊まる格安の宿の場合、窓の外が隣のビルの壁などというところも少なからずあり、それを思えば十分眺めはよいのです。しかし、那珂川の眺めと比べてしまえば元も子もありません。どちら側に泊まるかで、これほど眺めに差がつく宿もそう多くはないような気がします。
もっとも、こればかりは運なので仕方がありません。天気がよかったこともあり、最上階の展望レストランで朝食をとって、最低限の埋め合わせはできました。経験上、少なくとも二回に一回を明らかに超える頻度で東側に泊まっており、おそらく眺めのよい方を優先的に割り当てているのだろうと推測します。あの光景を部屋から再び眺められるのを楽しみにしています。
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九州沖縄縦断ツアー 2014 -五日目-

2014-11-05 08:37:47 | 九州
おはようございます。昨夜は日本酒バーを最後に切り上げ、那珂川のほとりを歩いて二時半頃に宿へ戻りました。八時前の開始から延々六時間超、中洲の夜は毎度ながら長丁場です。那覇からの飛行中、東の空に浮かんでいた月が、西の空で煌々と光っていたのが印象的でした。
その夜空は雲一つない青空に変わりました。こうなるとまず思いつくのは皿倉山です。去年登ったばかりとはいえ、山肌まで見分けられる今日の晴天なら話は違ってきます。もちろん前回ほど長居する必要はないため、少し早めに切り上げて、あとは戸畑に下りて渡船に乗れれば理想的といったところでしょうか。最後は小倉から新幹線で帰ります。
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九州沖縄縦断ツアー 2014 -雲レ日-

2014-11-05 01:21:15 | 居酒屋
〆のラーメンまで先にいただいてしまい、これでもう腹は十分満たされました。あとは軽く一杯ひっかけて帰るだけです。毎度おなじみ日本酒バーの「雲レ日」がここで登場します。
一口に日本酒バーといっても、ある程度肴も揃って居酒屋使いができる店と、舐める程度の肴しかない純然たるバーとがあり、この店は後者の部類に属します。しかし、ここへ立ち寄るのは終盤に酒だけあおるという状況に限られるため、それはそれでよいのです。白木と白壁を基調にした空間で、店長相手にちびちび酒を酌むのを楽しむという点では、ここもまた雰囲気を楽しむ場所といってよいかもしれません。
もちろん、ただ雰囲気を楽しむだけの店ではありません。この店には選び抜かれた地酒があります。長崎に沖縄と清酒文化圏外を旅してきただけに、酒をしみじみ味わうのも道中では実質初めてのようなものです。暮れに訪ねた前回に対し、ひやおろしがいくつか残っているところに季節感が感じられます。

雲レ日
福岡市中央区春吉3-15-3 テソロ天神1F
092-715-9032
2000PM-300AM
月曜定休

寶劔
庭のうぐいす
山形正宗
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九州沖縄縦断ツアー 2014 -笑平-

2014-11-05 00:03:26 | 居酒屋
その後「一富」を訪ねたものの、10時台にもかかわらず、無情にも袖看板の明かりが落ちていました。もともとは二時頃まで開いていたはずが、今日に限ったことなのでしょうか。それとも今は予約客が帰った時点で店じまいなのでしょうか。いずれにしても、ほとぼりが冷めるまでは取り付く島がなさそうですorz

気を取り直して二軒目に移ります。近年の福岡での傾向として、まず中洲近辺を主戦場としている点について述べましたが、それとともに全体の構成が固定化してきたという点が挙げられます。まず居酒屋、次いで日本酒バー、最後に屋台という流れです。しかし今回その流れを変え、屋台を二軒目に回しました。
もちろん、「一富」の穴を埋める居酒屋の選択肢はいくつかありました。それにもかかわらず、あえて屋台に飛び込んだのは、久々に屋台で呑みたくなったからに他なりません。その昔、福岡で呑むとは屋台で呑むのと同義でした。それが教祖の導きにより居酒屋に通い出して以来、主役の座は居酒屋に移り、さらには主戦場も天神以西から中洲の近辺へと変遷して、屋台は最後にラーメンだけいただく場所となって現在に至ります。しかし、昨年以来、当局の締め付けもあり、屋台が目に見えて衰退傾向にある中、福岡の偉大なる文化を改めて体感したかった次第です。

近年の行動圏内で屋台が出る場所というと、中洲、冷泉公園、キャナルシティの周辺といったところで、観光客が集中しそうな場所を避けると、選択肢は自ずとキャナルシティに絞られます。その中でも特に愛用してきたのが、博多駅前通りの「笑平」です。今回も当然そこを目指して歩くと、まず国体道路の交差点に集まっていた屋台が、わずか一軒に減っており、ここでも屋台の退潮ぶりを改めて実感させられます。
その交差点を渡って駅の方面へ歩くと、屋台が並んでいた場所で、かなりの規模の道路工事が行われており、屋台が一掃されているのが遠目にも分かりました。しかし、一瞬落胆しかけると、道の反対側には屋台が三軒ばかり出ています。あちら側に移ってはいないかと期待しつつ歩くと、二文字の行灯が視界に入ってきました。

地元の人々が言う通り、屋台の真髄とは雰囲気を楽しむことにあり、観光客向けだと極論する人さえいます。そこまで切り捨てるかどうかはともかく、雰囲気を楽しむという点についてはある程度まで事実です。福岡で訪ね歩いた名居酒屋と同等の酒と肴を、屋台に求めているわけではありません。今日の屋台は、扉を立てて幕を張った冬仕様。その幕をくぐって、湯気を立てるおでん舟の前に腰掛け、酒、おでん、餃子と手堅いところをまず選び、次に一度試してみたかった屋台の天ぷらを注文し、最後はもちろんラーメンで締めくくります。
こうして無事目的を果たしたとはいえ、もともとはこちら側にも違う屋台が三、四軒はありました。それらについては、結果として一掃されてしまったわけです。しかも、近年この通りに面して、キャナルシティを拡張した商業施設が建ち、店が閉まった後も煌々と明かりがつけられ、雰囲気が大きく損なわれているのは惜しまれます。いずれにしても、屋台が受難の時代を迎えているのは間違いないようです。

★笑平
博多駅前通り博多警察署入口
1830PM-300AM

喜多屋
おでん二品
手作り餃子
真鱈天ぷら
本格豚骨ラーメン
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