日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

東北一周花見の旅 2013Part2 二日目

2013-05-12 21:25:38 | 東北
最終の新幹線が仙台を出るのとほぼ時を同じくして、只今秋田を定時に発車しました。それとともに流れてきたのは、深夜の放送省略を告げる「ハイケンスのセレナーデ」です。次の放送は大宮到着の20分前、それまで九時間ほどは照明を落としての深夜走行となります。
列車はこの先一時過ぎの新津まで丹念に停車しつつ羽越本線を南下し、そこからは田植えの季節を迎えた越後平野、さらには上越国境へと分け入ります。水を張った田圃が街灯の小さな明かりを映し、暗い中でも田植えの季節と一目で分かる車窓などは旅情に充ち満ちていて、なんとなればこの車窓を夜通し眺めているにもやぶさかではありません。とはいえ、何分明日は出勤だけに、ほどよいところで眠りにつきたいと思います。次は帰着後にお会いしましょう…
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東北一周花見の旅 2013Part2 二日目

2013-05-12 19:24:25 | 晩酌
一呼吸置いたところでお待ちかねの晩酌の時間です。スーパーを二軒はしごしたにもかかわらず、刺身にめぼしいものが少ないという誤算はあったものの、菜の花にしんにホタルイカなど地の物旬のものを取り揃えた理想的な献立が出来上がりました。これに「しまや」でもらったおでんのお土産が加わり、酒は花見の途中で買い求めた会津中将、和らぎ水は富田の清水という充実ぶりです。今回も酒と肴の揃えに抜かりはありません。

会津中将 2006
青森県産生やりいか刺身
黄金いか
釜茹でほたるいか
増量おくらと山芋のねばねばサラダ
菜の花にしん
数の子わさび
岩手県産大豆うの花
チキン竜田揚げ
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東北一周花見の旅 2013Part2 二日目

2013-05-12 19:07:58 | 東北
全行程終了です。大トリを飾るのはもちろん「あけぼの」です。
大型連休の長旅を終えて帰京するとき、ふとしたはずみ思いついた夜行列車での一時帰京ですが、実は決行するにあたって若干の躊躇がありました。というのは、夜汽車の旅そのものはよいとしても、その後に待ち構える無粋な最後を嫌ったからです。月曜の朝、列車を降りたら朝の通勤ラッシュに揉まれて帰宅し、その足で職場へ出向かなければならないとすれば、少なからず興ざめするのは致し方のないところでしょう。それならいっそのこと、その日のうちに新幹線で直帰し、我が家の布団で一晩熟睡した方が、旅から日常への切り替えには好都合だろうと考えたわけです。
それでも決行するに至ったのは、一世一代の親孝行なら、より思い出に残る方をと考えたからでした。往復とも無味乾燥な新幹線での移動に終わるより、寝台列車で帰った方が、楽しみに関しては断然上です。それも個室などではなく、昔ながらの開放式寝台に限ります。幸いにして、寝台を上下段で押さえられる場所が一ヶ所だけ残っていたこともあり、この時点で腹は決まりました。
今年65になる母親も、寝台車に乗るのは修学旅行以来だそうで、そうだとすれば半世紀ぶりのことになります。母親には懐かしさに浸ってもらい、自分は自分で夜汽車の旅を満喫できるのですから、まさに一石二鳥ではないでしょうか。

★弘前1902/あけぼの(2022レ)/658上野
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東北一周花見の旅 2013Part2 二日目

2013-05-12 18:49:24 | 東北
前回と同様、発車10分前という適度な時間に駅へ戻りました。最後に訪ねた禅林広場で、岩木山の向こうに落ちる夕日が印象的でした。 雲一つない青空といい、絵に描いたような夕空といい、今日の天気は完璧でした。仙台を出てからというもの、天候に徹頭徹尾振られ続けて、一時は卑屈にさえなりかけていただけに、最後の最後で出現したこの好天が、なおさら神懸かっているように思えてきます。一世一代の親孝行に免じて、天が自分に味方してくれたかのような好天でした。終わりよければ全てよし、満足感と余韻に浸りつつ帰ります。
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東北一周花見の旅 2013Part2 二日目

2013-05-12 17:53:38 | 東北
一通りなじみの場所をめぐった後は、乗車に備えて買い出しを済ませます。駅までの移動を考えると実質的な持ち時間は小一時間、大詰めという実感が徐々に迫ってきました。一風呂浴びるのは時間的に厳しいため、あとは禅林広場で夕日を眺めて締めくくります。
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東北一周花見の旅 2013Part2 二日目

2013-05-12 17:26:36 | 東北
禅林広場の後は最勝院、次いで富田の清水に立ち寄ります。これまでのどんより曇った寒空から一転、軽く汗ばむ陽気の中を一日歩いただけに、渇いた身体に湧水が染み入るようです。
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東北一周花見の旅 2013Part2 二日目

2013-05-12 16:53:38 | 東北
帰りの列車の時刻も徐々に近づいてきましたが、花見はまだ終わりません。弘前公園に続いて訪ねるのはもちろん禅林広場です。一時帰京の前に蕾ばかりだった枝が、今まさに満開を迎えています。しかも、広場の隅に三本並んで立つ桜は、遠目に見ても桜色を帯びてきました。花がまばらなのは変わらないとしても、大館、小坂の桜よりはるかに上です。寒さに耐えてようやく咲いた花と思えば、感慨もひとしおのものがあります。
広場の向こうに鎮座する岩木山は、裾野から中腹まで雲をまとって山頂だけ顔を出しており、雲一つない快晴よりも絵になります。買い出しを済ませて戻れば、最高の夕日が見られそうです。
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東北一周花見の旅 2013Part2 二日目

2013-05-12 16:12:36 | 東北
気に入った場所を中心に軽く一周して終了です。来週末も弘前に戻るとはいえ、その頃に残っているのは紅枝垂と八重桜がせいぜいで、当然ながら夜桜のライトアップもありません。北海道へ渡れば、ここまで絢爛豪華な桜の名所はなくなるわけで、花盛りはこれで見納めかと思うと感慨深いものがあります。
しかし、最後の最後をかくも見事な日本晴れで締めくくることができたのは幸運でした。晴天下で満開の桜を眺めるという宿願こそあと一歩のところで逃しはしたものの、それに勝るとも劣らない見事な散り際を見ることはできたのですから、これでもう十分です。満開か散り際か、どちらか一方しか選べない運命だったとすれば、後者でよかったのだろうと思います。これは負け惜しみでも何でもありません。それほどまでに見事な今日の桜でした。
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東北一周花見の旅 2013Part2 二日目

2013-05-12 15:04:31 | 東北
追手門まで歩いて園内をほぼ一周しました。鶴ヶ城に五時間半注ぎ込んだことを思えば、それより短い時間で弘前公園を一周できたのは出来過ぎといってもよいでしょう。しかし、これはあくまで先を急いだ上での結果です。鶴ヶ城のように時折足を止めつつしみじみ鑑賞していれば、間違いなく日が暮れているところでした。
ともかく、雲一つない快晴という最高の条件で、弘前公園の桜を余すことなく観賞できたのは収穫でした。あとは名残を惜しみつつ駐車場へ戻り、帰りの身支度を整えることになりそうです。
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東北一周花見の旅 2013Part2 二日目

2013-05-12 14:42:11 | 東北
再び西濠へ下りてきました。同じ場所でも、午前と午後では当然ながら眺めが違います。このように場所を変え時間を変えて弘前公園の桜を心ゆくまで鑑賞するなら、一日あっても全く足りません。弘前に四日もの滞在時間を注ぎ込んだのはそのためです。結果として、連休後半の三日は見事なまでの空振りに終わったとはいえ、今日一日だけでも最高の条件で花見ができたのは幸いでした。
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東北一周花見の旅 2013Part2 二日目

2013-05-12 14:07:13 | 東北
満を持して本丸に入ります。普段は300円の入園料が「まだまだ咲いてる 桜キャンペーン」なる企画で今日は無料に。本来ならば僥倖というべきところ、自分にとっては手痛い誤算でもあります。入園券が手に入らなかったからですorz
高遠城址の入園券と並んで、ここの入園券が花見の旅には欠かすことのできない記念品の一つとなっていただけに、今年の分を入手し損なったのは残念です。結果としては早いうちに押さえておけばよかったのでしょう。とはいえ5日と7日は悪天候で全く花見にならず、6日の時点ではまだ明日も来週もあると思っていたのですから、まあ仕方がないことではあります。もとより何年連続などという数自慢をするつもりはありません。ありがたく無料開放の恩恵にあずかります。
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東北一周花見の旅 2013Part2 二日目

2013-05-12 13:54:21 | 東北
穴場の次は、二の丸の代名詞というべき大枝垂です。さすがに散りかけてきたとはいえ、遠目にはまだ見頃といってもよいでしょう。散り際の最後の方に訪ねた去年と単純に比べられないとはいえ、今年はよりいっそう花が多くなったようです。大雪で倒れ、一時は瀕死の状態だったにもかかわらず、二年目でここまで回復するとは名木の面目躍如といった感があります。 来年はどこまで回復するのでしょうか。
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東北一周花見の旅 2013Part2 二日目

2013-05-12 13:52:50 | 東北
弘前公園の中でも穴場といえるのが、生け垣で大枝垂と隔てられた二の丸の一角です。表通りの喧噪が嘘のように、この場所には相変わらず訪れる人の姿もなく、雪のように積もった花びらが歩道を桜色に染めています。ここの桜が散り際に午後の日差しを受けて佇み、はらはらと花びらを散らす姿がよいのです。
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東北一周花見の旅 2013Part2 二日目

2013-05-12 13:47:10 | 東北
三の丸から二の丸に入り、花見は次第に山場へとさしかかってきました。まず立ち寄るのは最古のソメイヨシノです。一時帰京の前には少なからず蕾が残っていたこの桜ですが、それから五日が過ぎた今、散った花で足下は桜色の絨毯になっており、それでいながら見た目はまだまだ満開です。今季は寒さにやられてほとんど花の咲かない木もある中、樹齢百年を超す老木がこれだけの花を咲かせるとは大したもので、さすがは名木と感服させられます。
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東北一周花見の旅 2013Part2 二日目

2013-05-12 13:14:16 | 東北
東門から三の丸のピクニック広場に入りました。戻った頃には散っているだろうと思ったエドヒガンの大木を始めとして、ソメイヨシノ、紅枝垂から早咲きの八重桜まで、百花繚乱の桜が咲き誇っています。彩りの豊かさにかけては園内でも一番ではないでしょうか。 小鳥のさえずりを聞けば、ベンチに腰を下ろして一休みしたい気分になってきます。
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