日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

四国九州縦断ツアー2011 八日目(17)

2011-11-05 22:08:29 | 晩酌
食堂が店をたたみ、船内が落ち着いてきたところでお待ちかねの晩酌の時間です。これが本日の献立になります。

・酒
山形正宗 純米吟醸山田錦
而今 純米吟醸八反錦火入
若波 純米吟醸

・お造り
さばごま刺身(長崎産)
真あじたたき(福岡産)
皮はぎ刺身(福岡産)
釣り太刀魚刺身(大分産)

・鶏
地鶏たたき(九州産)

・揚げ物
甘鯛唐揚げ
ふぐ天ぷら

・ご飯物
かしわめし

地物の刺身を中心に九州らしい肴を揃えた、我ながら実に見事な品揃えで、九州屈指の名酒屋で選んだ酒にも全く抜かりはありません。むしろ問題となるのは、これだけ買い込んで本当に一人で平らげられるかどうかということです。しかし、腹具合と相談しながら一品二品ずつ注文できる居酒屋と違って、追加がきかない洋上での晩酌では、自ずと拡大志向に走りがちです。何となれば揚げ物とかしわめしは明日の朝食に転用できるため、やや多めに押さえておいた方が安心できます。前回長距離フェリーで旅したのは冬の日本海を北上した二年前、そのときは咄嗟の判断でとるものもとりあえず乗り込んだのに対して、今回は寸分の隙もない完璧な布陣が構築できました。瀬戸内を悠々と航行するフェリーの揺れに身を任せて、長い旅路を振り返りつつ名残の盃を傾ける、何とも贅沢な時間になりそうです。
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四国九州縦断ツアー2011 八日目(16)

2011-11-05 21:12:51 | 九州
出港から一時間と少し、四つ並んだ新門司港の明かりが視界の彼方に消えました。しかし、右後方には行橋から中津、さらには国東半島にかけての九州の明かりが連なり、行く手には四国の明かりが見えてきました。そして左手には周南地方の街の明かりが。本州、四国、九州の全てが視界に入る、実にダイナミックな光景です。惜しむらくはこの天候で、空は厚い雲で覆われ、吹く風は湿っていて生暖かく、彼方に連なる陸の明かりもかすみがちです。名残を惜しむのはここまでにして、一風呂浴びたら晩酌に移りたいと思います。
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四国九州縦断ツアー2011 八日目(15)

2011-11-05 19:54:52 | 九州
「蛍の光」が流れて出航の時がやってきました。わずか二日の短い滞在となった九州とはこれにてしばしの別れとなります。滞在が短かったのもさることながら、梅雨が再び来たかと思うようなうっとうしい気候にも難儀させられ、別府の温泉と博多の呑み屋以外は九州らしさをほとんど体感することもないまま終わってしまったのが残念です。もちろんこのままでは終わりません。年末には列車で再び九州へ乗り込みます。この借りは必ず…
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四国九州縦断ツアー2011 八日目(14)

2011-11-05 19:24:46 | 九州
新門司のフェリーターミナルに着きました。出航までには早すぎず遅すぎずちょうどよい時間帯ということもあり、窓口には乗船手続きをする人々が列をなしています。船の大きさも出発前の賑わいもさすがは長距離航路で、往路の三崎-佐賀関航路とは一味違った高揚感に満ちてきます。今回改めて気付くのは、旅客のみでの利用が少なくないということです。たしかに、広い船内で一晩ゆったり過ごし、夜行バスより安く目的地へたどり着ける大阪行きの航路は、近畿と九州の間を安く移動するのにこの上ない交通手段であって、そう考えるとこの賑わいも宜なるかなといった感があります。これが東京行きの航路なら、一日半の時間と空路以上の運賃を費やし、車を持ち込まない限り時間的にも金銭的にも全く利点がありません。北海道航路も一日がかりの長旅で、少なくとも夜行列車や夜行バスと同じ感覚では使えません。優雅な船旅を楽しめる西日本の人達がうらやましく思える出航前の光景です。
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四国九州縦断ツアー2011 八日目(13)

2011-11-05 18:29:28 | MOS
九州の最後は小嶺のMOSで締めくくることになりました。こちらも移転開業と思しき店舗で、長方形の高い間口に大きな窓を配し、白木の天井が奥へ向かってまっすぐ下りるという、最近の流行を取り入れた開放感ある店舗です。

モスバーガー八幡小嶺店
福岡県北九州市八幡西区千代1-1039-4
093-614-2008
900AM-2400AM
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四国九州縦断ツアー2011 八日目(12)

2011-11-05 17:38:20 | B級グルメ
3号線を走って北九州市内に入りました。折尾の駅で名物のかしわめしを買い求めます。大館の鶏めしなどに比べるとやや簡素ながらも、甘辛く煮た鶏肉、錦糸玉子に刻み海苔という三色の彩りが美しく、木箱に紙のラベルをかけて紐で結んだ昔ながらの包装も旅情を誘います。これで〆の一品が加わり、本日の晩酌はますます万全です。

東筑軒 折尾第一売店
北九州市八幡西区堀川町1-1 折尾駅東口改札横
630AM-2000PM
かしわめし650円
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四国九州縦断ツアー2011 八日目(11)

2011-11-05 16:25:48 | 晩酌
渡りに船の市場がMOSの隣に。出航まで時間はあるものの、余裕がある今のうちに晩酌の肴を押さえておくことにします。大分でも福岡でもありつけず、今回はもう機会がないと思っていた鯖刺しなどをクーラーボックスに詰め込んで、これで酒と肴は揃いました。今夜の晩酌が楽しみです(ニヤリ)

王丸市場
福岡県宗像市王丸字梅ノ木谷505-14
0940-37-3170
1000AM-1800PM(水曜定休)
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四国九州縦断ツアー2011 八日目(10)

2011-11-05 15:35:08 | MOS
MOSめぐりの四軒目は宗像店です。MOSに限らず、チェーン店には時として移転開業というものがあります。こちらの店舗もその一つで、かつて3号線の上り車線にあった「宗像ユリックス店」が反対車線の福岡寄りに移転したものです。店舗のデザインは一世代前の緑モスで、クリームと焦げ茶のツートンカラーを基調に天然木の梁を渡した店内にこの年代の店舗の特徴が感じられる一方、安っぽい建材で仕立てられた箱形の味気ない外観、縦長の小さな窓のせいで開放感に欠ける店内など、ともすれば凡庸にも映る箇所がいくつかあります。ただ、客席の区画の一つには真っ赤な小洒落た座席がおごられ、客席の区画を隔てるパーティションにはモザイク模様のガラス板が飾られて、白木を一列、塗りを二列と交互に配した床板ともども、一見無個性な店舗にアクセントを添えています。どんな店でも探せば一つはよいところがあるものです。

モスバーガー宗像店
福岡県宗像市王丸字梅ノ木谷515-1
0940-36-3338
1000AM-2400AM
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四国九州縦断ツアー2011 八日目(9)

2011-11-05 13:40:44 | 九州
福岡市街を後に北九州方面へ移動します。MOSで時間をつぶしている間に、昨晩からの雨が止んで多少明るくなってきました。しかし蒸し暑さは相変わらずで、23度という数字の上ではいたって過ごしやすい気候のはずが、外に出て少し歩けばたちまち首筋から滝のように汗が流れ落ちてきます。要は湿度が非常に高いということで、序盤の気候は「暖かい」と表現すべきものだったのに対して、徳島を出たあたりから日ごとに空気が湿っぽさを増し、特に昨日と今日は「暑い」という以外に言葉が見つかりません。まるでこの時期の沖縄にでもいるようですorz
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四国九州縦断ツアー2011 八日目(8)

2011-11-05 13:09:22 | MOS
三軒目は再び新規開拓です。ウエストコート姪浜店を訪ねます。スーパー、ディスカウントストア、ボウリング場などを核に郊外型店舗を集積したウエストコートなる商業施設の一角という立地で、ボウリング場の1Fにある店構えにも当然ながらこれといった特徴はありません。突き当たりの壁際に二段の棚を設けて、額縁の絵や生け花を飾っているのが印象に残る程度でしょうか。一時期出現した安普請の店舗と違い、きちんと金をかけて作られた真っ当な店舗ながら、いかんせん立地と箱が平凡すぎました。
それより特筆すべきことは「モスのごはん」があることです。安くておいしく身体にもよさそうなこのメニュー、かつてはバーガー類以上に愛用していたにもかかわらず、最近は一切見かけることもなくなり、まだ販売されているということ自体知りませんでした。今回食したのは「あわび茸チゲ」で、その名の通り茸と根菜をふんだんに使ったこの時期らしい一品です。チゲとはいっても、いわゆる韓国料理のテイストは一切なく、香辛料が効いたとろみのあるあんかけが秀逸で、だからといって中華風のあんかけご飯とも明らかに違っていて、何に着想を得て作られたのか知りたくなります。これほどの優れたメニューをごく限られた店舗でしか味わえないのが惜しまれます。

モスバーガーウエストコート姪浜店
福岡県福岡市西区内浜1-7-3
092-894-5233
900AM-2200PM
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四国九州縦断ツアー2011 八日目(7)

2011-11-05 12:11:02 | MOS
外環状道路で福岡市街を南から西へバイパスしたところで二軒目のMOSへ立ち寄ります。こちらは新規開拓ではなく再訪となる福重店です。その昔、MOSを訪ねること自体が半ば活動の目的と化していた時期があると申しましたが、交通機関と徒歩以外に移動手段をもたなかった当時の自分にとって、数が多い上にバスまで使わなければたどり着けない福岡のMOSは、名古屋と並ぶ難攻不落の要塞のような存在で、幾度となく九州へ渡っては激烈な闘いを繰り返したものです。中でもとりわけふるっていたのが、開業間もないこの店を訪ねた11年前の初夏のことでした。今はなき京都発の「あかつき」で早朝の博多駅に降り立ってからというもの、今日以上の強い雨が降りしきる中、日付が変わるまで市内と近郊のMOSを訪ね歩いたのですから、今思えば何が楽しかったのかと我ながら呆れてしまいます。豪雨に近い土砂降りと真夏の炎天下でそれぞれ一日注ぎ込んだ名古屋と同様、若気の至りとして今なお思い出す活動の一つです。
もっとも、当時「福岡外環福重店」と名乗っていたこの店の記憶は全くといっていいほど残っておらず、日がな一日降り続いた中でもとりわけ雨が強かったことを思い出すに過ぎません。実際のところ、10年の時を経て訪ねてみるとあっけないほど簡素な店舗で、駅舎か事務所を思わせるような切妻三角屋根の長方形の建物を中へ入ると、見た目通りの長方形の店内に、テーブルと椅子が向かい合わせで二列並ぶだけという、実に単純極まりないレイアウトになっています。これでは記憶に残らなかったのも致し方ありません。それでも今回再訪に至ったのは、昔ながらの赤い看板を掲げて今なお盛業中だからで、赤地に白い切り抜きのMマークをあしらったドライブスルーの四角い回転型看板など、今や絶滅の危機に瀕した設備がそのまま残り、球形のシェードで覆ったランプなど、店内の設備も全てが当時のままです。往年はいたって平凡だったものが、今の時代に残ったからこそ味わい深く感じるという点では、西日本で余生を送る103系電車のような存在といえるのがこの店舗です。
この店には特筆すべきことがもう一つあります。今はなき「唐津バイパス店」の看板が流用されていることで、店の側面に掲げられた看板には、店名を消した跡がはっきりと残っています。緑モス化が進むにつれて、昔ながらの赤い看板が手入れもされず痛むがままとなっている光景をしばしば見かけるようになりましたが、資材不足につき閉店後の店舗から流用したということなのでしょうか。真相やいかに…

モスバーガー福重店
福岡県福岡市西区拾六町1-25-4
092-894-1006
1000AM-2400AM(日祝日 900AM- )
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四国九州縦断ツアー2011 八日目(6)

2011-11-05 10:48:00 | 酒屋
MOSの次は雲レ日で教わった「とどろき酒店」に立ち寄ります。一度聞いたら忘れられない福岡の珍地名「雑餉隈」の街の中、商店街でも何でもない小学校と中学校にはさまれた住宅街の一角にぽつんと佇む姿には、遠目にもただならぬ気配が漂います。店内には木材が贅沢に使われ、ステンドグラスを使った瀟洒なシェードをまとった白熱球が店内をほの暗く照らしており、広めの店内に何台も並んだ冷蔵庫には全国各地の名だたる地酒が。あまりの銘柄の多さからか、世間の耳目を集める人気銘柄にやや偏り気味な感はあるものの、地元福岡の名もなき地酒を先んじて紹介しようとする姿勢を持ち合わせているところはさすがです。傍目には「最近の若者」にしか見えない、しかし清酒に対する造詣の深いスタッフも頼もしく、福岡はもとより九州一円にも知れ渡るという実力をひしひしと感じる名店です。

とどろき酒店
福岡県福岡市三筑2-2-31
092-571-6304
900AM-1900PM(日祝日 -1800PM)月曜定休
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四国九州縦断ツアー2011 八日目(5)

2011-11-05 09:52:17 | MOS
本日一軒目のMOSは福岡南郊の春日桜ヶ丘店です。最近訪ねるMOSといえば、昔ながらの古きよき店舗か、開業して間もない新店舗のどちらかで、その中間のMOSを訪ねることがほとんどありませんでした。しかし、もともと数が多く、なおかつ遠方ゆえにそうそう訪ねられない福岡には、開業以来訪ねる機会を逸したままかなりの時を経たMOSがいくつかあります。この店はその最たるもので、福岡市街のほど近くという、その気になればいつでも行ける場所にありながら、かえってそのことにより後回しが続いて、気付けば開業以来何年もの月日が経ってしまいました。そのため、最近訪ねた新規開業のMOSとは店舗のデザインが大きく違っていて、深い緑の看板と、オレンジ色の磨りガラスを使った筒状の長いランプシェードに一世代前の店舗の特徴が感じられます。クリーム色と焦げ茶のツートンカラーは最近の店舗と同じながら、こちらはより凝っていて、丸みを帯びた屋根と畳のようにも見える床のデザインが秀逸です。客席はテーブルと椅子を並べたノーマルな席と、ベンチシートを使ったボックス席に分けられ、それぞれを隔てるパーティションには小豆色をした市松模様のタイルがあしらわれてよいアクセントになっています。

モスバーガー春日桜ヶ丘店
福岡県春日市桜ヶ丘4-20
092-589-3353
900AM-200AM
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四国九州縦断ツアー2011 八日目(4)

2011-11-05 08:25:52 | 九州
活動を再開します。気温は20度、夜更けから降り出した雨が本降りに変わって、日中一杯降り続くという救いようのない状況になってしまいましたorz
本日は九州滞在の最終日で、新門司港19時50分発のフェリーで九州を離れるということは決まっています。雨さえ降らなければそれなりの使い道はあるものの、この雨ではさすがにどうしようもありません。福岡から北九州にかけて未踏のMOSが五軒ほどあるので、とりあえずこれらを回りつつ移動します。これで時間が余ったらもうすることは何もありません。フェリーでの晩酌に備えて買い出しを済ませて、早々にフェリーターミナルへ移動することになるでしょう。
MOSを訪ねることが半ば活動の目的と化していた10年ほど前ならともかく、はるばる九州へ来てまでMOSに一日注ぎ込むのも我ながらもったいなく思えるのは事実で、この天気なら九州を早々に離れて自走で東を目指すという選択も考えるところではあるのです。しかし、仮にそうしたところで、高速道路をひたすら走って大阪あたりへたどり着き、夜は居酒屋で呑むといったところがせいぜいで、高速料金の上限1000円がなくなった今では、金銭的にも全く安上がりにはなりません。MOSしか行先がないと分かっていても、今日一日九州に滞在してフェリーで帰るという以外に事実上選択肢がありませんでしたorz
とはいえ、愚痴を言っても始まりません。残り少ない九州滞在を少しでも楽しみたいと思います。
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四国九州縦断ツアー2011 八日目(3)

2011-11-05 02:56:06 | 九州
屋台の店じまいとともに全行程終了です。結局四軒はしごしておきながら、なじみの店と屋台を回っただけで、別府の湯めぐりと似たような結果でした。どれもよいだった店とはいえ、まだまだ博多の街をめぐり尽くしたわけではなく、一軒くらい冒険しても損はなかったかもしれません。新規開拓は次回の課題として残しておきたいと思います。
どうにか持ちこたえていた空からとうとう雨が降り出しました。明日は難儀しそうです…
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