では、私が言うところの原作漫画とアニメーションの微妙な関係とは何か。
それにはまず、微妙ではなく極端な例から紹介するほうが分かりやすい。それは、マッドハウスで制作されたテレビシリーズ・MONSTERだ。この作品は浦沢直樹氏の原作漫画どおりに作られた例で、そうなり得たのは、原作がまるで、映画化を想定して描かれたのではないかと思われるぐらい映画的な漫画だったからだ。私は、この作品で絵コンテや原画を描いたので、原作どおりにアニメーションを作るってこういうことなんだなと、再認識する機会になった。
このMONSTERはヨーロッパが、特にドイツが舞台の中心だった。そのためメインスタッフは、ドイツをロケハンしたし、ドイツ在住の日本語教師Mさんに、シリーズを通して、アドバイザーになっていただいたりもしている。
私は、このシリーズのメインスタッフではないけれど、制作途中、あるイベントに参加するためにドイツに行くことがあり、その機会を利用してMさんとも会っているけれど、まずはドイツを旅するだけで、見るものすべてが発見の連続だった。
たとえば、ドイツの家屋と日本の家屋のもっとも大きな違いは、床下の高さにあるのだな、と気がついてみたり。ラフな絵で絵コンテに家を描くと、ディテールを書き込まないから、つい日本風な家屋に見えてしまうという悩みがあった。けれどそれは、窓を高い位置に描けばよいのだ、と要領が分かった。
ただ、そのようなディテールに関しては気楽に参考にできても、人の芝居に関わる生活習慣などについてはなかなか参考にし、仕事に生かすことが難しい面がある。
汽車に乗った時、気がついたのだけれど、ドイツの汽車の扉は、乗客が自分でボタンを押して開閉する。実は私はMONSTERの18話で、汽車の扉をはさんだ別れのシーンというのを描いているのだ。これを私は原作漫画を見ながら、芝居をほとんど変えずに絵コンテにし、「なごり惜しむ二人の間で、無情にも扉が自動で閉まる」という芝居になっていた。
MONSTERはいずれドイツでもビデオが発売されるかもしれないらしかった。すでにそのコンテ作業は終わっていて、今さら直すことはできないと分かってはいるのだけれど、ドイツの人たちが見たら、変に思いはしないかと心配になる。Mさんに尋ねると、昔は車掌が操作する自動扉もあったから、おかしく思う人はいないでしょう、ということだったので、そこで考えるのをやめたけれど、実は、どのみち考えても無駄なことだった。
仮に、その別れる二人のどちらかが、ボタンを押して扉を閉めるという芝居にするとしたら、別れを自主的に受け入れる気持ちの流れや、その切っ掛け、表情などを案出しなければならない。これはつまり、漫画で成立している芝居を再び分解し、再構成するという作業だ。この時もっとも気になるのが「無情にも扉が閉まる」という寂しさの情感を諦めなければならないということである。
ボタンを押す芝居を加えると動画枚数も増えるのである。それらの手間暇に見合った分の効果を上げなければならないかと思うと、おとなしく止めとけ、ということになりがち。(逆に考えれば、止め絵で映画的に描かれた漫画は、低予算のテレビアニメーションの原作には打ってつけ、ということか)そしてもちろん、再構成した設計は、もとの漫画の設計よりも面白くならなければならないというプレッシャーもかかる。これに関しては果敢にいどむことはやぶさかではないのだけれど、MONSTERのように原作漫画どおりに作ろうという方針があらかじめある場合は、無茶はしないのが普通だ。(つづく)
それにはまず、微妙ではなく極端な例から紹介するほうが分かりやすい。それは、マッドハウスで制作されたテレビシリーズ・MONSTERだ。この作品は浦沢直樹氏の原作漫画どおりに作られた例で、そうなり得たのは、原作がまるで、映画化を想定して描かれたのではないかと思われるぐらい映画的な漫画だったからだ。私は、この作品で絵コンテや原画を描いたので、原作どおりにアニメーションを作るってこういうことなんだなと、再認識する機会になった。
このMONSTERはヨーロッパが、特にドイツが舞台の中心だった。そのためメインスタッフは、ドイツをロケハンしたし、ドイツ在住の日本語教師Mさんに、シリーズを通して、アドバイザーになっていただいたりもしている。
私は、このシリーズのメインスタッフではないけれど、制作途中、あるイベントに参加するためにドイツに行くことがあり、その機会を利用してMさんとも会っているけれど、まずはドイツを旅するだけで、見るものすべてが発見の連続だった。
たとえば、ドイツの家屋と日本の家屋のもっとも大きな違いは、床下の高さにあるのだな、と気がついてみたり。ラフな絵で絵コンテに家を描くと、ディテールを書き込まないから、つい日本風な家屋に見えてしまうという悩みがあった。けれどそれは、窓を高い位置に描けばよいのだ、と要領が分かった。
ただ、そのようなディテールに関しては気楽に参考にできても、人の芝居に関わる生活習慣などについてはなかなか参考にし、仕事に生かすことが難しい面がある。
汽車に乗った時、気がついたのだけれど、ドイツの汽車の扉は、乗客が自分でボタンを押して開閉する。実は私はMONSTERの18話で、汽車の扉をはさんだ別れのシーンというのを描いているのだ。これを私は原作漫画を見ながら、芝居をほとんど変えずに絵コンテにし、「なごり惜しむ二人の間で、無情にも扉が自動で閉まる」という芝居になっていた。
MONSTERはいずれドイツでもビデオが発売されるかもしれないらしかった。すでにそのコンテ作業は終わっていて、今さら直すことはできないと分かってはいるのだけれど、ドイツの人たちが見たら、変に思いはしないかと心配になる。Mさんに尋ねると、昔は車掌が操作する自動扉もあったから、おかしく思う人はいないでしょう、ということだったので、そこで考えるのをやめたけれど、実は、どのみち考えても無駄なことだった。
仮に、その別れる二人のどちらかが、ボタンを押して扉を閉めるという芝居にするとしたら、別れを自主的に受け入れる気持ちの流れや、その切っ掛け、表情などを案出しなければならない。これはつまり、漫画で成立している芝居を再び分解し、再構成するという作業だ。この時もっとも気になるのが「無情にも扉が閉まる」という寂しさの情感を諦めなければならないということである。
ボタンを押す芝居を加えると動画枚数も増えるのである。それらの手間暇に見合った分の効果を上げなければならないかと思うと、おとなしく止めとけ、ということになりがち。(逆に考えれば、止め絵で映画的に描かれた漫画は、低予算のテレビアニメーションの原作には打ってつけ、ということか)そしてもちろん、再構成した設計は、もとの漫画の設計よりも面白くならなければならないというプレッシャーもかかる。これに関しては果敢にいどむことはやぶさかではないのだけれど、MONSTERのように原作漫画どおりに作ろうという方針があらかじめある場合は、無茶はしないのが普通だ。(つづく)
いち視聴者として原作物を観るときは、その原作の持つ雰囲気やリズムが損なわれていないかが気になるところです。
連載中の作品は、連載に追いつかないようにダラダラな展開になったり、面白くない話が挿入されたりするので好きではありません。「あしたのジョー」「パタリロ」あたりはうまくいっていると思います。
また、原作のキャラや設定を借りて物語るのは、うまくいくと面白いですね。「うる星やつら」「サザエさん」などが、その部類にあたるでしょうか?
文化や生活習慣を作品に反映させるのは、確かにムツカシイですね。外国作品に描かれている日本を観るたびに感じます。
これからも頑張ってくださいね。
※18話でニナが皿4枚を運ぶ練習をするシーンがありますが、ドイツのレストランでも、あんなムリをするのでしょうか?
それがまさに、テレビのフォーマットに原作の分量が足りなくなって、加えたエピソードでした。監督の意向でシナリオに書き込まれていて、あり得そうなことだと思って、大いに楽しんで描いたのを憶えています。
ただ、絵に描く最初は苦労して、身近なスタッフに「こういうやり方って見たことある?」って、尋ねてまわったものです。話し合って分かったことは、ピザのようなものなら、あの運び方は慣れれば簡単だということ。特に高度な技ではないみたいです。
私がコンテに描いた運び方が、あまりに用心深くゆっくりすぎたので、すごい技のように見えてしまいましたね。
文化や生活習慣には、常日頃から関心を持たなければいけないと、いつも反省します。
ワタシは韓国しか外国経験がないものですから諸外国の日常はなかなか見えません。列車の押しボタンドアなんか、行って見て初めて分かることですよね。
私の思いこみでしょうかね。
旅費が浮くどころか遊びまくったよヽ( ・∀・)ノ
http://houkei.yycola.net/gyaku/XXsIb9WG.html
昨日も会ってきたんだけど、2回もヌいてもらって¥6ΟΟΟΟくれたよ(*^ー゜)b
もうやめれん。。w
http://zakmedia.net/an/choro/s1XlZqfM.html
てか、反り具合がいいからって+2○○○○してくれたよ。。
イミフなんすけどwwwww( ´,_ゝ`)プッ
http://web-cafe.net/room/doldol/AivfdOpi.html
「ここでフ ェ ラさせてくれたらもっと報 酬あげるよ♪」
って言葉に負けましたwww
途中で扉が開いた時は焦ったけど、おかげでもっとオッキしたwww
http://b-key.net/fesarinko/c6fb1wcH
教えてくれてありがとう!!!ソッコーで旅行代稼げたよ(σ・∀・)σ
「臭いぉちωちωが好き」って変態女だったから千ン⊃洗わないで会ったら
大喜びで根元まで咥えてキレイにしてくれたしwwwwアホすぎーーーwwww
でもパイのデカさは最高だったわ(・∀・)