森田宏幸のブログ

Morita Hiroyukiの自己宣伝のためのblog アニメーション作画・演出・研究 「ぼくらの」監督

TBS「リンカーン」OPの演出をやりました

2010年05月17日 21時13分55秒 | 監督日記
森田宏幸です。今日は2010年5月17日です。
前回の「ドラえもん」に続き、最近の仕事について書きます。

TBSで毎週火曜日夜10時から放送されている「リンカーン」のオープニングの、アニメーション監督をやりました。

これは、去年の11月から今年の頭あたりまでの仕事です。
くわしいスタッフクレジットは、制作したカシオエンターテイメントのHPで見られます。

http://www.casioentertainment.co.jp/pc/topics/Lincoln.html

樋口真嗣氏や小林治氏がストーリーボード(絵コンテ)を描いているなど、錚錚たる顔ぶれですが、その中でも監督の瀬下寛之氏は大変な英知と胆力の持ち主です。それでいて私より若い。必ずこれからも活躍される方なので、先物買いで注目するとお得ですよ(笑)。

絵をご覧になっただけでは分かりにくいですが、一見手描きのアニメーションのように見えて、実は3DCGです。スタッフはこれを「3Dカートゥーン」と呼んでいます。

私の「アニメーション監督」という肩書きは、聞きなれませんが、「日本アニメ」の制作システムに置き換えれば「演出」が一番近い。CG映画では「演出」という名の役割はないので、このような肩書きになりました。

最初、CGではなかなか表現の難しいエフェクト(タバコや爆発の煙など)を描くアニメーターとしての役割がまずあったのですが、3DCGの部分にもいろいろと提案させていただいた。
なので、アニメーション監督ということになりました。全体の監督はあくまで瀬下氏です。

手描きのアニメーションの作画を、もっとも多く担当してくださったのが、「鉄コン筋クリート」などで知られている久保まさひこ氏です。機関銃のマズルエフェクトやその着弾、バズーカ砲の弾とその爆発、椅子のロケットとその爆発など、迫力のあるところの爆発のフォルムのデザインも含めた作画だったので、作画監督としてクレジットしていただきました。

3DCGの動きの密度に負けないように、すべての動きを1コマ作画にこだわりました。ただ、テンポが早くてあっという間なので、個人的には、スロー再生で見るぐらいが見ていて楽しいという気がします。

今、TBSでは、短縮バージョンが放送されていると思います。また、画面のチラツキ防止のため、マズルエフェクトをぼかしてもらってます。
宣伝するわけではないですが、フルバージョンは携帯コンテンツで見られます。

http://www.tbs.co.jp/lincoln05/

ただし、こちらは、画面の比率が4:3で、左右がちょっと狭いバージョンです。
いずれかの機会に是非ご覧ください。

今日はここまでです。
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ドラえもんのび太の人魚大... | トップ | 「ぼくらの」は名作になると... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
一般的 (Unknown)
2010-05-17 22:56:39
リンカーンとかすごいですね!
機会があったらTVでも観てみようとおもいます。
返信する

コメントを投稿

監督日記」カテゴリの最新記事