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大好きな読書や言葉、料理のコトなど。

『小さな命とあっちとこっち  古道具ほんなら堂2』

2013年01月28日 | BOOKS
『小さな命とあっちとこっち』  楠 章子:著 毎日新聞社

 年が明けてまだ1か月にも経たないというのに、人の命について考えさせられる出来事・ニュースがたくさんありました。

 『小さな命とあっちとこっち』は、『古道具ほんなら堂~ちょっと不思議あり~』という本の続編になるのですが、前作よりもさらに不思議で切なくて温かい……素敵な作品が4編入っています。

 大切な人との別れを経験した作者が描いた物語は、どれも命の大切さが伝わるものになってます。
命には「痛み」がある、そして「愛おしさ」がある。
 どこか命の大切さと切り離されて生きている子どもたちに、小学生のうちに読んでもらいたい物語です。
読み聞かせでもいいかもしれません。

 どのお話にも登場する古道具屋の女主人 橙花さんは、礼儀に厳しい「昭和のおばあさん」のような人。
 児童書を読んでいる子どもたちの親世代である私には、亡くなった祖母たちを思い出させてくれる人物です。
 「橙花」というのは、だいだい(橙)というミカンの花。とても良い香りのする花です。
子どもたちにはちょっと怖いおばあさんですけれど、ミカンの花の白い清々しさをイメージして読むと良いかもしれませんね。
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