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MBSRをご存知ですか

2007-06-27 14:13:18 | Weblog
 先日、健康心理学の研修会に参加して「マイルドフルネス・ストレス低減法(以下MBSRといいます)」について学びました。MBSRは、1979年アメリカのジョン・ガバット・ジン氏(Jon Kabbat-Zinn.Ph.D)が創められた新しいストレス対処法です。MBSRの背景になっているのは、日本の禅の思想と座禅にあります。ヨーガも取り入れています。ジン氏は京都の妙法寺で禅の思想について学び、人間の悩みを解決するのは仏教であると悟りました。20年研究され、いまアメリカでは医学的疾患(痛み、疥癬、喘息、慢性疲労)や心理的(不安、鬱、肥満)・教育的(非行、犯罪、子供の教育)問題に適用され効果をあげているそうです。カナダ、南米、オーストラリア、イギリス、ドイツなどの国々へ普及しつつありますが、日本ではクリニックで活用しているところもあるようですがまだ普及はしておりません。

ではMBSRの一部をご紹介しましょう。

1.呼吸瞑想 ・あお向けに寝るか、椅子に座るかどちらか楽な姿勢を選び、座る場合いは背筋をまっすぐに伸ばして肩を落として肩の力を抜いてください。
・目を閉じたほうが気持ちがいいと思う人は目を閉じてください。
・息を吸い込んだときは静かにふくらみ、息を吐いたときは引っ込むのを感じながら、腹部に注意を集中してください。
・息を吸い込んでいる間も吐き出している間も、呼吸のすべての瞬間に注意を集中してください。
・自分の心が呼吸から離れて他のことを考えはじめたら、呼吸に注意を引き戻すのがあなたの仕事です。
・このエクササイズを毎日15分行い、1週間続け、生活の中に瞑想法を組み入れることによってどんなふうに感じるかを意識してください。

2.静座瞑想・少なくとも1日1回、最低10分は、背筋を伸ばして、楽な気持ちで自分の呼吸に注意を集中してください。
・30分以上座っていられるようになるまで少しずつ時間をのばしていってください。本当に今という瞬間だけを生きていれば、時間は存在しなくなるはずです
・ある程度の時間、呼吸に集中する自信がついたら座っている自分の体と呼吸は一体であるという感覚を意識しながら、呼吸や腹部の周辺にまで意識を広げてください。
・瞑想している間、音楽を聞きながら行っても結構です。音と音のあいだの空間を聞くようにします。息とともに音をからだの中に吸い込み、息を吐き出すときは音を外へ流しだすつもりで呼吸をしてみてください。

実践するときは、何も考えず、自分で評価をせず、努力をせず、効果を求めず、ただただひたすらに瞬間瞬間だけを信じて行います。

このほかヨーガ瞑想やボディスキャンもありますが省略します。ここまで読んで下さいまして有難うございました。お疲れになったことでしょう。きれいな紫陽花でも眺めてください。私自身、研修会でMBSRについて初めて学びましたのでまだわからないこともあります。
私たちには、日常生活の中である程度のストレスは必要ですが、多すぎますといろいろいろな問題(生活習慣病や心身症、消化性潰瘍、慢性胃炎など)をひきおこします。個人差もあります。自分に適したストレス対処法を活用し,毎日を健康で快適に過ごしていきたいものです。

※MBSRは、Mindfulness-based Stress Reduction


歴史ある旧家で

2007-06-11 22:57:58 | Weblog
 昨日、室町時代から続く日本家屋を36代目が改装したというイタリアレストランで友人のお祝いの会がありました。門から石畳みを歩いて和風住宅の両開きの玄関に着き、靴のまま中へ入りました。床の間、違い棚、欄間はそのまま残されています。静かな落ち着いた日本庭園を眺めながら、日本料理でなくイタリア料理を頂くのは不思議な気もしましたが、お味は大変美味しく、楽しいお祝いの会となりました。お食事後、雨上がりの清清しい新緑いっぱいの日本庭園の散策を楽しみました。緑の中に白、赤、ピンクの紫陽花がとてもきれいでした。庭園内には、江戸時代に建設されたといわれる石造りの「ギャラリー蔵」があり、絵画などの作品展示や様々な用途に活用されています。残念ながら昨日はお休みで館内を見ることはできませんでした。