もなぴの徒然メモ

本当のことは報道や教育の真逆なのかも…
と思ったら自分で考える縁(よすが)に

◆日本国内での「テロ」や「有事の混乱」に備える

2017-12-13 15:48:09 | リスク想定

▼具現化には、具体的なイメージとプランが必要です

人は「想定していないこと」や「考えたこともなかったこと」備えることはできません。少し角度が異なりますが、例えばいま世界中で都市に人口が集中しているといわれますが、この「都市」とは、「人間の頭の中であらかじめ構想したもの」が具現化されたものに他なりません。

1軒の家でも、都市の公園でも、大規模な複合再開発でも、人々の頭の中をリレーして、最初の構想や計画に始まり、個々の設計がなされ、職人さんの手によって最終的にカタチが作られ具現化されます。施工する職人さんの頭の中には「完成のイメージ」があって、それに向かって資材や道具を準備して、工程を考えて、順番に作業に入ります。

余談ですが、稀にまっとうな番組を放送するNHKで紹介されていた「明治神宮の森」も、原生林が時間とともにその植生を変化させる自然プロセスの知見に基づいて、百年がかりでの「自然の森」を構想して、荒れ野への最初の植樹が実施され、実現しています。

何かを「具現化する」ためには、まずそれが人々の「頭の中で具体的なイメージ」にならなければ始まりません。そのうえで、そのイメージを形にするための「プラン」が必要になるわけです。

▼日本国内での「テロ」への警戒:バイオテロ

2017年11月30日の参議院予算委員会で質問に立った青山繁晴議員は、バイオテロの危険性について「北朝鮮が、兵器化された天然痘ウイルスを持っていることは、国連の専門官の間では常識。上陸者に感染者がいたら危ない」ことを指摘されました。

「テロ」の目的は、「政治的目的(政権の奪取や政権の攪乱・破壊、政治的・外交的優位の確立、報復、活動資金の獲得、自己宣伝など)の達成」ですから、北朝鮮が日本の政権に対してこれらの意図があることは明確です。

また北朝鮮に限らず、チャイナ共産党政権も同様でしょう。韓国を咬ませ犬にして「虚偽の戦時売春婦と称する像」を世界中で建てさせているチャイナ共産党政権ですから、日本を弱体化させるために、暗殺・暴行・破壊活動などの手段を行使することは、十分に想定しなければなりません。

天然痘によるバイオテロへの情報として、以下のサイトがありました。
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大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph
-第35号- 2006年07月31日発行
バイオテロとその対策----天然痘!
http://www.iph.pref.osaka.jp/merumaga/contents/35-2.html

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天然痘は、1977年のソマリアでの自然発症を最後に、1980年にWHOの根絶宣言がなされ、研究用ウイルスの廃棄も決定されました。ところが旧ソ連崩壊時にウイルスが研究者と共に海外に流出し、北朝鮮はバイオテロ目的で保持しています。その強い感染力について上記のサイトから引用します。

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強い感染力を示す例として、1970年のドイツでの事例が上げられます。パキスタンから帰国したドイツ人青年が帰国直後に発症、天然痘と解らないまま一般病棟に入院しました。
4日後天然痘と診断され、感染症専門施設へ転院したのですが、看護師3名、同じ病室にいた入院患者2名、直接接触のなかった別の病室の患者13名、外来患者1名の計19名が発症し、そのうち4名が死亡しています。

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「ABC兵器」と略称される現在の大量破壊兵器(核兵器 Atomic weapon、生物兵器 Biological weapon、化学兵器 Chemical weapon)の一つである生物兵器によるバイオテロは、天然痘に感染した1人の工作員が、山手線に数周乗って咳をするだけで、関東一円に膨大な人数の罹患者が発生するとも言われます。この時の社会の混乱はどれほどか。。。

核兵器は、地下施設や窓のない鉄筋コンクリートの施設に避難することで、また化学兵器は、空気による希釈で、それぞれ被害を最小限とすることが可能ですが、細菌やウィルスによるバイオテロは、早期に発見して発症者の周囲の人々にワクチンを接種する方法以外には、食い止めようがないと青山さんは指摘しています。

日本も天然痘ワクチンを備蓄していますが、ネットで「天然痘」で検索して画像を見ると、強い衝撃を受けます。死亡率が高いことはもちろんですが、天然痘の治癒痕が「あばた」となることの恐怖もあります。天然痘の症状と予防について、先のサイトから引用します。

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【臨床症状】
 潜伏期は平均12日であり、発熱、悪寒、頭痛といった感冒様症状を示します。2~3日後に一時的に解熱しますが、再び発熱するのと同時に、紅斑が顔や腕に同時に出現し、四肢に広がります。紅斑は発疹へ規則的に移行し、1~2日で中央部が窪んだ(臍窩:さいか)特徴的な水疱へ変化します。水疱はその後かさぶた(痂皮:かひ)に変わり、やがて皮膚に瘢痕(はんこん)を残してはがれ落ちます。
 感染者の平均30%が死亡し、種痘を受けた人でも3%が死亡する、非常に致命率の高い感染症ですが、もしも急性期を乗り越えられれば3週間程度で治癒し、終生免疫を獲得、瘢痕は残りますが予後は良好です。
【予防・治療】
 1980年以降、我が国でも種痘(天然痘のワクチン)が廃止されていますが、予防法はワクチン以外に存在しません。ワクチン未接種であれば20-50%の感染者が死亡します。治療法も存在しませんが、感染後4日以内であればワクチンの予防的接種により有意に発症予防が可能です。日本では有事に備え、2001年より天然痘ワクチンの備蓄が進んでいます。

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日本海側の沿岸への、北朝鮮船の相次ぐ漂着と上陸後の発覚は、バイオテロ防止も含めた「国境管理の備え」についての「警鐘」であることは間違いありません。報道に「漂着船の乗組員が腹痛を訴えたら、簡単に上陸できて日本の病院内に入れた。」とありましたが、平時の対応ではなくて、有事の「検疫・防疫」の体制をとることが必須だと考えます。

▼日本国内での「テロ」への警戒:鉄道関連や公共施設・繁華街やイベントなど

日本国内で「テロの標的」となる可能性が高いのは、実行が容易でかつ大きな被害や影響が見込めることから、どう考えても「都市部」を外すことはできません。海外でのテロの事例でも、鉄道をはじめとする公共交通機関、駅や変電所などの関連施設、公園や広場も含めた公共スペース、繁華街やイベントなどの人が集まる場所や施設でテロが実行されています。

鉄道関連では、いくつかの不審なニュースが続いています。電源設備の不明な故障による運行停止や、投石ではない電車の窓ガラスの破損、ターミナル駅での汚物のまき散らし等、いずれも大きな混乱や被害が出たものはありませんでしたが、いずれもテロの予行や準備目的が疑われる要素が見られます。

都市機能をマヒさせるには「停電」がいちばん効果的でしょうし、福知山線の脱線事故のような大規模な列車事故を発生させるために、軌道に何らかの方法で歪みを生じさせて、車体の捻じれを誘発したり、生物兵器や化学兵器の散布後の当局の対応で、どこが手薄になるかを見るなど、いろいろな懸念が考えられます。

また実行犯については、欧米先進国では「ホームグロウン・テロリズム」として自国出身者(Homegrown)によるテロの可能性から、国内事情に通じた者による犯行の可能性が高いと考えられています。日本では特に、武器等を使用する可能性のある北朝鮮の工作員は公安の監視対象者として500~600名が存在すると言われますが、これも「テロ等の準備行為」をしない限り、現行法制の下ではどうすることもできません。

テロの目的からの想定では、海外での虚偽の像建立が象徴するチャイナ共産党政権による「日米の同盟関係を分断する」ようなテロ工作も考えられるでしょう。北朝鮮と違い彼らは「一般人を洗脳し犯人に仕立て上げ、実行後に犯人を殺害する」ような謀略を、平気で実行する政権であることを忘れてはいけません。ハニートラップだけではないでしょう。

▼日常での身近な注意が必要な時節に

そして、年の瀬の12月は毎年のように放火が増えますが、最近も、少人数の家族の家が全焼して、遺体が見つかる火事の報道があります。昨今の社会状況の変化を思い合わせると、これは本当に失火なのか、強盗犯などの殺害後の証拠隠滅もあるのではないか、との恐れが頭をよぎります。

日本の都市の中では、ミサイル攻撃の第一目標としても、テロの標的としても「東京」は要注意でしょう。私も爆発物等を想定して、駅や公共広場のゴミ箱からは、なるべく離れて避けるように歩くことや、駅のトイレの中などに不審な荷物が置いてあればすぐに立ち去り通報することなどを、日常的に意識したいと考えています。もはや日本でも、誰もが「危機管理意識」を持つべき時節が来ていると思います。