花の名前・木の名前・名前の由来

草花や木についている名前の由来。誰が付けたか分からないけど、知って納得のもの、「?」のもの、いろいろあって、面白い。

ススキ(薄・芒)尾花(おばな)・茅(かや)

2011年08月20日 | 草花・植物

秋の七草の2つ目の「尾花」こと「ススキ」。イネ科ススキ属・別名茅ススキ

萩の花 尾花葛花 なでしこの花 女郎花 また藤袴 朝がほの花  万葉集
万葉集にはススキの歌が18首、尾花の名前が18首、茅は10首あります。
「尾花」の名前の由来は「花穂が馬の尾に似ている」ことから、又「茅」は「刈って茅ぶきにするから」という明快な由来がありますが、ススキには定説が無いようです。
「すすき」は、真っすぐすく育つ「すす」と茎の「き」の組み合わせ?又秋に「すずしき」草からとも。
まさにどんな荒れ地にも、すくすく育ち、大株になります。
ススキの漢字表記は「薄・芒」。

良く似た植物に「オギ」がありますが、「ススキのように株にはならず、一株ずつ離れており、水辺に生え、の芒(ノギ)はありません。
※芒(のぎ、「ぼう」とも)は、イネ科の植物の帆の先端にある棘状の突起のこと。

根が大きく張って、邪魔ものにされますが、都会では秋を告げる草として、風情を感じることもあるのかと思います。
荒れ地に繁茂するススキを見たら、秋の七草にあげられるほどの美しい花とも思えませんが、月とのコントラストはやはり風情があります。
一五夜には何がなくても、供えたい物の一つです。

幽霊の正体見たり枯れ尾花
ススキ 
2011.08.17仙台市 ススキと待宵草
真っ暗やみの夜道、風に揺れたススキを「幽霊と見違えるかもしれませんが、月夜だったら美しいと感じるかもしれません。
「疑心暗鬼」いけませんね。右は「ススキとオオマツヨイグサ」。ススキと良く合います。 

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