花の名前・木の名前・名前の由来

草花や木についている名前の由来。誰が付けたか分からないけど、知って納得のもの、「?」のもの、いろいろあって、面白い。

ハギ(萩・芽子)の名前の由来

2011年08月17日 | 草花・植物

秋の七草の筆頭はハギ(マメ科)。ヤマハギ
秋の七草に数えられているのは「ヤマハギ」で、日本の山に自生する萩の代表格です。

萩の名前の由来は、古い株の根元から新芽が良く芽吹くことから「生え芽(はえぎ)」→「はぎ」に転訛しました
「ハギ」と言えばこの「ヤマハギ」を指します。
枝は箒状にのび、垂れることはありませんが、野山や公園の傾斜地に多く、枝が垂れているようにも見えます。

「草冠に秋」とは、まさに秋の草の代表?
風に揺れる萩を見ていると、樹木なのに草の種類に数えられても、違和感がありません。
低木の細い枝はたおやかで草のようにも見えますが、根回りは大きく、狭い庭には向かないと思います。

萩の花 尾花葛花 なでしこの花 女郎花 また藤袴 朝がほの花    万葉集巻1538番

漢字表記の「萩」を漢和辞典で引くと、秋の草、ヨモギの一種となり、ビックリしますが、萩の漢名は「胡枝花」と表記し、「ハギ」を「萩」と表記するのは日本だけの表記になります。

マメ科の植物に良くつけられるのが「○○ハギ」
ナンテンハギ、ヌスビトハギ、センダイハギ、ネコハギ、メドハギなどがあります。
美しいので公園や庭でよく見る「ミヤギノハギ」は、中部、福島、山形に自生する「ケハギ」を改良した園芸種です。萩が多く自生していた宮城野の名前をもらって「宮城野萩」となりました。
ヌスビトハギ:盗人と履物に似ていることから。

ヤマハギ     ミヤギノハギ
ヤマハギ2007.0921仙台市                                ミヤギノハギ:フリー素材から         
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